裏磐梯の
グランデコスキーリゾートのある
西大巓(にしだいてん)1982mから
西吾妻山2035mまで
標高差53mなんですが
ひたすら下ります。
帰りが大変だなと思いながら。
下る登山道は赤茶色で
富士山の登山道に似た色でした。
*
小さな花を撮りながら
20分くらい下りたところで
水が集まる鞍の一番低いところに
モウセンゴケ
下ったらそれ以上に上ります。
∨
石ころの道や
階段
木道になると湿原が現れます。
残念ながら
花はほとんど咲いていません。
∨
西大巓から40分で
西吾妻小屋のある
変形の十字路につきました。
まっすぐは天狗の岩
左が西吾妻小屋
右が西吾妻山山頂です。
山頂方面に向かうため
右に曲がると
また見慣れた林に入ります。
道は細く
すれ違いは譲り合う必要があります。
∨
変形の十字路から10分ほどで
西吾妻山の山頂に到着しました。
小雨も降りましたが
何とか
レインウェアを着ないで済みました。
∨
西吾妻山の山頂は
直径10メートルもない円形の空き地で
周りは低いオオシラビソで囲まれ
展望はありません。
屋根のない丸い部屋のようです。
*
GPSの若者チームと
西大巓に戻ってきた単独登山者
母親と小学生の男の子の親子で
なんとなく
円陣を作るように立ち
登頂の余韻に浸りました。
*
展望はないですね
ただ一番高いところなだけですね
おかあさん
ここってサンチョウメ?
違います
サンチョウです。
みんなで大笑い
*
少しずつ人が集まってくるので
皆さんにお別れとお礼を言い
変形十字路まで戻り
箱庭を見ながらお昼にしました。
∨
深田久弥さんの
日本百名山より
*
その最高峰へ登ったのは4月上旬であった。
<中略>
西吾妻山の頂上もつかみどころのない広い原で
丈の低いオオシラビソが雪面にぞくぞくと頭を出している
風景は友の形容を借りれば「大海の波のあいだにイルカの群が
跳ね廻っている」ようなおもむきであった。
∨
∨
最終回
小さな花に
つづく