山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

中門岳のわずかばかりの青空@会津駒ケ岳 日本百名山№26

2013-08-15 | 26会津駒ケ岳(夏)
深田久弥さんの
日本百名山より
前面に眼のさめるような景色が現れた。会津駒ケ岳の全容である。
どこが最高点か察しかねるような長大な山が伸びていて
それがおびただしい残雪で輝いている。
会津駒を天馬の疾駆するさまに見たのはその時である。
写真を二枚つなぎ合わせてもその全容を収めかねた。
会津駒ケ岳の
駒の小屋から会津駒ケ岳山頂に
向かいます。
駒の小屋の標柱には
駒ケ岳山頂0.7km中門岳2.9km
中門岳往復6kmは平地で約90分の距離です。
チングルマの群落を見て

山頂を右に見ながら時計廻りに進むと

木陰にはアキノキリンソウが咲き
T字路を右に曲がると

駒の小屋から15分ほどで
会津駒ケ岳山頂です。

とても急いだので
普通に歩くと20分くらいかかるでしょう。
さほど広くはない砂利の空き地は
西吾妻山の2倍くらいでしょうか。
立派な3本組の木柱が立っていますが
人影はありません。

木製のパノラマガイドもありますが
西には尾瀬の・北には越後の山並みが
見えるはずの展望は
この日はありません。

駒の小屋周辺の風景がよかったのと
ガスで見えないと予想していたので
そんなにガッカリしませんでした。
登山道ですれ違った人たちの話では
ガスで何も見えず
中門岳にも行かなかったということでした。
駒ケ岳山頂から
中門岳方向の道を下ると
次第にガスが消えて
緑の長い稜線が見え始めました。

5分後
まだ雪が残っています。

遅い春にお花畑
コバイケイソウの群落

ハクサンコザクラの群落

道があまりにも長いので
チラホラにしか見えませんが
密度は濃いです。
池塘を眺めながら
終わりの見えない木道が続きます。
10分後

数は少ないけれど
イワカガミやワタスゲも見られます。
15分後

木道の終わりが見通せないので
あとどのくらいか
だんだん不安になります。
23分後

ツボスミレ・ワタスゲが
木道の近くで見られます。
27分後

シャクナゲの咲く小さな丘の先に
登山客の声がして
斜めの木柱が写真で見た最終目的地
中門岳です。
山頂と言うよりも
大きな池のあるくぼ地のようです。
真ん中が凹んだ山もありますから
問題はありませんが。
わずかばかりの青い空が
入りませんでした
つづく