山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

梅雨は明けたが至仏山 日本百名山№24

2013-07-15 | 24至仏山(夏)
至仏山2228m
が後回しになったのは
トップシーズンの鳩待峠が
交通規制になるからでもあります。
尾瀬は4回目になりました。
秋以外では初訪問です。
深田久弥さんの
日本百名山より
至仏山とはいい名前である文字もいいし発音もいい
文学的でもある。おそらく至仏は宛字であろう。
昔の人は山には素朴な直接的な名をつけるのが例で
ひとり至仏だけに文学的な名をつけるはずがない。
直線距離は近いのですが
自宅からは
遠回りの道しかありません。
鳩待峠の出発は9:30
 
山の鼻から高天原へのルートは
上り限定のため
反時計回りで周遊します。

山ノ鼻までは50分の下りです。
オフシーズンの秋とは違い
木道に自然に行列ができます。

珍しく川の近くで休憩しました。
雨の多い季節でしたから
水が多いのかと思ったら
いたって普通です。

林の中のためか
花は少なかったのですが
少しだけ紹介します。
ヤグルマソウ
ユキノシタ科の多年草

オオレイジンソウ
キンポウゲ科の多年草

ケナツノタムラソウ
シソ科

*
シャクナゲ
ツツジ科

シャクナゲは山頂付近に
きれいな花がたくさん咲いていました。
山ノ鼻のテントの花
軽装の来訪者でにぎわっています。

夜は静かなのでしょうが。
少しだけ寄り道をして
尾瀬ヶ原に入ります。
ニッコウキスゲの黄色が華やかです。

花を入れるため
手を伸ばして撮りましたので
少し傾いていますが
お許しを
振り返ると
至仏山は雲の中。

覚悟はしてきたんですが・・・
紫色の花はカキツバタ

すごく遠くに群生している
カキツバタもありました。
枯れた茶色の世界専門でしたから
とても新鮮で
雲の中を心配するのを
忘れてしまいました。
所々に色づく花が見えます。
近寄れないので
小さい写真でご容赦を。
トキソウ
ラン科の多年草

サワラン
ラン科の多年草

キンコウカ
ユリ科の多年草

満開にはまだ早いようで
気のはやい個体が少しだけ
黄緑色だよと教えてくれました。
不思議な形の植物があったので
写真を撮っていると

何の花ですがと聞かれ
判りませんと正直に答えると
イカリソウがどうのこうのと
検討会を始めてしまいました。
イカリソウとは形が違いますが?

帰って調べました。
マイサギソウ
ラン科かな?
どの花も形が違っていましたが
2枚目の写真の小判型が根拠です。
希少種だそうですが
違っていたら教えてください。
蛇紋岩の登山道に
つづく