山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

高天ケ原の高嶺の花@至仏山 日本百名山№24

2013-07-18 | 24至仏山(夏)
登山道の階段の傾斜が緩むと
 
ガスの中に岩と花の世界が広がる
至仏山の高天ケ原です。
雨の中の登りがきつかったのと
山頂が近いという安心感で
ほっと気が緩みます。
ガスっていますが
見渡せば右も左も
高嶺の花が咲いていました。

*

いつの間にか雨も止んでいます。
所々に
大きな岩がアクセントとなり
自然にできた庭園のようです。

高天ケ原の花たち
小さい花専用のカメラが
お休みになりましたので
少し物足りない写真になりました。
登山道の近くの花しか撮れませんので
一番きれいな花という訳にはいきませんが
雰囲気は伝わるでしょうか。
ヨツバシオガマ
ゴマノハグサ科の多年草
 
タカネシオガマ
ゴマノハグサ科の一年草

ホソバコゴメグサ
ゴマノハグサ科の一年草

ジョウシュウアズマギク
キク科の多年草
雨に打たれて
色が変わってしまったようです。

コメツツジ(ツツジ科の落葉低木)
タカネバラ(バラ科の落葉低木)

チングルマ
バラ科の落葉小低木

ムラサキタカネアオヤギソウ
(タカネシュロソウ)
ユリ科の多年草

コバイケイソウ
ユリ科の多年草

シナノキンバイ
キンポウゲ科の多年草

ヒメシャクナゲ
ツツジ科の常緑小低木

写真を撮りながら
ゆっくりと
至仏山山頂に到着です。

登山口から2:30かかりました。
山頂の人影はまばらで
10人前後だったでしょう。
天気がよければ
座る場所を探すのが大変なほど
名山にしては狭い山頂です。
それはよいのですが
ガスって展望はありません。
深田久弥さんの
日本百名山より
美しい尾瀬の第一印象を至仏の頂上で得たことは私の幸福であった。
空は完全に晴れ、秋の陽のサンサンと降る中に私たちは1時間半も
山頂にいて、周囲の山を数えながら倦きることがなかった。
展望はありませんが
深田さんが初めて登った頃の
尾瀬の静かなときを体感しました。
強風の小至仏山に
つづく