山と道・野の花のこと

揺れずに咲く花がどこにあるだろうか
この世のどんなに美しい花も揺れながら咲くのだ
<ト・ジョンファン>

雨とすべる蛇紋岩@至仏山 日本百名山№24

2013-07-17 | 24至仏山(夏)
尾瀬の
山ノ鼻から至仏山登山口まで
尾瀬植物研究見本園を歩きます。

振り返ると
燧ケ岳も雲の中でした。

雲の中を歩く覚悟を決めて登ります。
深田久弥さんの
日本百名山より
燧の火山岩に対して至仏は古生層に属しているそうで、
森林限界が低くそのため灌木帯が広くて、豊富な高山植物を
保有している
至仏山は花の百名山でもあります。
山には随分雨が降りましたから
階段の水溜りは想定内です。

雨が降ったりやんだりで
レインウェアを着れば暑いし
脱げば濡れるし
数少ない至仏山登山者の皆さんも
苦労されています。
それでも
登山道に咲く花に励まされ進めば
30分ほどで森林限界を超え、
時折、雲が薄くなって
尾瀬ヶ原が霞んで見えました。

高天原の手前までの登山道の
花たちをまとめて 紹介します。
雨でカメラを出すのが ためらわれ
撮らなかった花もありました。
ダイモンジソウ
ユキノシタ科の多年草

ウラジロヨウラク
ツツジ科の落葉低木

イワシモツケ
バラ科の落葉低木

イワイチョウ
ミツガシワ科の多年草

ミネウスユキソウ
キク科の多年草

シブツアサツキ
ユリ科の多年草

オトギリソウ
オトギリソウ科の多年草

オトギリソウは
葉の色まで確認しませんでしたから
ミヤマオトギリかもしれません。
この写真を撮ったとき
この日一番の強い雨でした。
1時間ほどで
中間地点の標柱に着きました。
尾瀬ケ原はまだ霞んでいますが
だいぶ下に見えます。

こんなに花が見れたのに
花の百名山は
これからのお楽しみ。
その前に
前門の虎のような大雨の蛇紋岩です。

蛇紋岩は
登るのにそんなに困りませんが
降り続く雨は足取りを重くします。
レインウェアを上下使ったのは
久しぶりです。

蛇紋岩の壁を越えた後にある
高天原への階段はガスって
永遠に続くように見えましたが

雨は小降りになり
傾斜も緩くなってきました。
振り返って見ると
 
まだ続きます
ここで
小さな花用のカメラが電池切れです。
雨の中で使ったので
水が入り壊れたかと思いましたが
家に帰って確認したら
ちゃんと動きました。
高嶺の花へ
つづく