ヒヨコ・イン・ザ・ワールド

Fukunosukeとhiyokoが綴るブログ。バリ島旅行記とスペイン旅行記だったのですが、最近は色々増えました。

ひよこ劇場香港編その3:トメ吉、挑む

2009-02-22 09:03:38 | ひよこ不条理劇場
Fukunosukeです。




トメ吉は、香港随一の賑わいを見せる中華料理店を、
勝負の場に選んだ。



トメ吉:「うぉぉ、すごい活気だ!」




トメ吉:「えー、バクソーバクソー! 一杯ひゃくえん!
     ちょいとそこのお姉さん! いかがですかー!」




トメ吉:「あ! お姉さん! そっちじゃなくてこっち!」






おばちゃん:「さー! 蝦餃子に大根餅に肉まんだよ~!」

客:「おばちゃん! こっちに大根餅くれ!」

客:「こっちは肉まんと蝦餃子だー!」

おばちゃん:「あいよー!」





トメ吉:「な、なんだあのおばちゃんは! ひとつのワゴンから
     いくつも料理が出てくるぞ!?」

スエ(兄):「なんだいそりゃぁ、反則じゃねーかよ」





おばちゃん:「はいお姉さん何にしましょ」

お姉さん:「カレーとお寿司ください」

トメ&スエ:「ひえぇ! そんなもんまで出るのか!」
                (注:出ません)






スエ:「トメ吉よぅ、こりゃ完敗だ。MS-DOSとWINDOWS
    の喧嘩みたいなもんだぜ。降参だ」

トメ吉:「兄さん何言ってんの?」

スエ:「俺達みてぇな時代遅れのシングルタスクは、マルチタスクの
    世の中に居場所はねぇてんだ」

トメ吉:「意味わかんないし」


スエ:「ともかく、バクソしか売り物がねぇんじゃ、商売にならねぇのよ」

トメ吉:「それなら、僕らも肉団子と麺とスープをばら売りにすれば
     いいじゃないか」

スエ:「それでバクソ屋になるかよ!」









トメ吉は、打ちのめされた、、、。








トメ吉:「これが、、、香港なのか、、、僕のバクソじゃ、ダメなのか、、、」




トメ吉:(、、、、、、、、おじさん達、、、、こっち見てるし、、、(恥))




トメ吉は自分の甘さを思い知った。

けれど、悔しさのあまり流した涙の味は、しょっぱかった。


                  その4へつづく。



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