福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

我々の共業の深さを思う日々

2020-10-31 | 法話

最近のコロナの世界的猖獗、国内でも有名人・高位高官の目を覆う事件等が多発しています、こういう事案をみて我々の共業の深さを思う日々です。

 

「・・・妙好人で、浅原才一だったかなあ、あの人は偉いと思うんですけど、ご近所に刑務所があったんです。その妙好人は散歩する時、その刑務所の塀の外を通ると、刑務所の方に向かって、『どうぞ堪えて下さい。御免して下さい』と。『この罪深い才一が外におります。どうぞ堪えて下さい』と、いつも言ったというんです。これは凄いですね。私たちがおしなべてもっている罪深さというもの。私たちの生存の根拠である罪というものがあるのに、私たちはそんなこと知らないで、『ああ、どうせこの中に入っているやつは悪いことしたんだ』『誰が彼をそうさせたか』とか、『悪いことしたら入るに決まっておる』とか、そういう形で私たちは、自分を良い方へ置くということはいかにも知恵のなささですね。だから、本当の福祉の精神とか、慈愛の精神というものは、自分をほっといて、世間的状況をみて、それをそこへ出掛けて行く、ということではなくて、自分をみつめて、自分の根底にある弱さ、悲しさ、孤独さというものをよく見て、そうして初めて出てくることです。・・・」(平成十二年十一月十二日NHK教育テレビ「こころの時代」花園大学副学長 西 村恵信師の言葉)

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