今日は河童忌です。芥川龍之介は1927年(昭和2年)7月24日35歳で自殺しています。しかし芥川の作品には仏教の影響を受けた作品が多いと言われます。「蜘蛛の糸」「羅生門」「戯作三昧」「杜子春」「往生絵巻」「報恩記」「尼提」「点鬼簿」等です。
特に「河童」では「河童の学生が『(河童の国では)それは基督教、仏教、モハメット教、拝火教なども行なわれています。まず一番勢力のあるものはなんといっても近代教でしょう。生活教とも言いますがね。」(「生活教」とは「飯を食ったり、酒を飲んだり、交合こうごうを行なったり」する意味です。)』」とあり、近代日本を痛烈に皮肉っています。悲惨な太平洋戦争に突入する前には享楽的風潮が蔓延していたという事がわかります。まさに今の日本が平成バブルの享楽の後、東日本大震災やコロナで塗炭の苦しみに陥っている姿と重なります。
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