福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は守覚法親王御遷化の日

2024-08-25 | 法話

今日建仁2年1203、8月25日は守覚法親王御遷化(53歳)の日です。仁和寺諸師年譜には「喜多院御室法親王守覚。後白河院第二皇子なり。永暦元年1160,二月十七日年十一、紫金臺寺御室覚性に随って出家。同十月五日東大寺戒壇院に於いて受戒。於仁安三年二十七日観音院受灌頂紫金臺寺御室。経年、廣澤の淵源を究め尽くす。後に醍醐寺覚洞院勝賢僧正に謁しまた小野の玄奥を盡す。秘抄並びに 野択,野月等の制作あり。小野方のために書を重ねてこれを伝ふ。その草本今に御室の経蔵にあり。大凡、この親王は御室法流の中興なり。学は野沢を極む。書は梵漢を能くす。修法の暇に和歌に達す。また文筆を好む。これに依って撰述の書、数部あり。その中修法要抄、拾要集、幷に右記・左記等現在もこれを伝ふ。仁和・円宗・円融・円教寺等の検校に補任す。また六勝寺長吏を兼ぬ。勅請に応じ、修法すること十三箇度、効験これ多し。就中、治承二年十月二十五日、宮中御産所に二十口の伴僧を引率し孔雀経法を修す。同年十一月十二日皇子誕生、翌日御感あり。勅書にいわく、先に三条殿においてこの法を修するの時、霊験殊勝なり、いままたかくの如し。謝する所なし云々。今に至るまで御室経庫にあり。奇珍の随一なり。建仁二年八月二十五日入滅。年五十三.」

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