今日は和歌山興国寺開山忌です
興国寺の建立は源実朝の側近葛山五郎景倫が出家し願性と名乗り、由良の地に真言宗「西方寺」を建立したのが始まりとされますが、興国寺そのものが通称「開山(法燈国師心地覚心のこと)」と呼ばれ親しまれています。心地覚心は、高野山金剛三昧院で退耕行勇禅師に、永平寺で道元禅師や東福寺開山聖一国師などにつき、真言密教・禅の奥義を極めましたがその後入宋六年、杭州護国寺の無門恵開禅師から禅の印可をもらって帰朝。
心地覚心は帰国後、高野山金剛三昧院住職となりましたが、その後興国寺開基となり、興国寺は臨済宗法燈派の本山として大いに栄え最盛期には末寺143ケ寺にも及んだと言います。後に、後村上天皇から「興国寺」号を、後醍醐天皇から法燈円明国師号を受けています。
金山寺味噌の元祖、普化尺八(虚無僧)の元祖としても有名です。永仁6年10月13日入寂されています。毎年10月13日の開山忌には尺八の献奏も行われるといいます。