福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

今日は三合の厄をおそれて殺生禁断令を出した日

2024-06-14 | 法話
北山抄・延喜二十年801六月十四日条「(桓武天皇)三合の厄に依り、諸国社寺に奉幣転経して、災異を禳はしめ、斎会中、殺生を禁断せしむ」 三合の厄とは、暦の上で一年に大歳・太陰・客気の三神が合すること。 これを大凶とし、この年は天災、兵乱などが多いとする。 此の年はこれでよかったのですが延喜二十三年四月には旱魃と疫病により延長へ改元しています。 . . . 本文を読む
コメント

今日は小野僧正仁海が干天に大雨を降らせた日

2024-06-14 | 法話
今日長久四年1043六月十四日は小野僧正仁海が干天に大雨を降らせた日です。三宝院伝法血脈に「仁海・・・長久四年正月より五月まで小雨も降らず、炎旱焦畝、七大寺・十五大寺勅に依って祈れども雨降らず。天台山根本中堂に於いて二百人の僧徒之を祈れども雨無し。・・(勅に依り)すなわち僧正仁海六月八日之を勤修。第六日に及び赤蛇壇の下に現れ終日大雨・・・七十五烟封戸を賜ふ」「祈雨日記」にも長久四年(1043年)「 . . . 本文を読む
コメント

地蔵菩薩三国霊験記 1/14巻の3/9

2024-06-14 | 諸経
地蔵菩薩三国霊験記 1/14巻の3/9 三、西京の僧蔵観房祈求の生身の地蔵を拝し奉る事。(今昔物語巻十七願値遇地蔵菩薩変化語 第一にもあり) 中古西京の傍に住む僧あり。蔵観房と曰して古老の仁なりき。彼の仁、年来地蔵菩薩を信仰の行者にて侍りけるがいかにしてか、吾今生の間にまのあたり生身の地蔵菩薩を拝し奉らんと心肝に入りて思いけるほどに、五畿七道を遊行し諸国を環轉して地蔵菩薩の霊験の所を尋訪けり。 . . . 本文を読む
コメント

大御室性信親王有驗の事

2024-06-14 | 頂いた現実の霊験
「古今著聞集 釈教第二・五十」「大御室性信親王有驗の事」 「性信二品親王は三条院末の御子、御母は小一条大将済時卿の女なり。昔、母后の御夢に胡僧来たりて、『君の胎に託せんと思ふ』と申しけり。その後懐妊し給ひけり。誕生の日、神光室を照らす。御法名性信なり。大御室とぞ申し侍りける。 院、御瘧病の時、諸寺の高僧等、その験を失ひけるに、この親王、朝より孔雀経一部を持ちて参らせ給ひて、御祈念ありけるほどに . . . 本文を読む
コメント