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福聚講

平成20年6月に発起した福聚講のご案内を掲載します。

善をなして報われないのはその機が熟しないだけ、いずれ楽を受ける

2025-04-02 | 諸経
「成實論・三報業品第一百四」「惡を行じて樂を見るを惡未だ熟せずと為す。其の惡熟するに至れば自ら苦を受るを見る。善を行じて苦を見るを善未だ熟せずと為す。其の善熟さば自ら樂を受るを見る。」(悪行をなして楽をしているものは悪行の果報がいまだ熟してないだけで期が来れば苦を受ける。善を修して苦を受けている者は善の果報の期がくれば楽を受ける。) . . . 本文を読む
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世の中を不平等と見るは越三昧耶罪なり'(追加)

2025-04-02 | 諸経
    密教大辞典に以下のようにありました。「越三昧耶に二意あり。一は三昧耶の境界を軽んずる罪。二には三昧耶に違越する罪。真言家にはこれを越法罪といい、行者の第一の重罪として特に誡むる所なり。  一の三昧耶の境界を軽んずる罪とは未灌頂の者に灌頂の大事を明かし、諸尊の内証を談じ、印言の秘義を説き、或いは悲器の者に灌頂を許し師傳を受けずして又瑜伽を成せずして妄りに曼 . . . 本文を読む
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仁王護国般若波羅蜜多経(全訓訳)

2025-03-31 | 諸経
仁王護国般若波羅蜜多経 開府儀同三司特進試鴻臚卿肅國公食邑三千戸賜紫贈司空謚大鑒正號大廣智大興善寺三藏沙門不空奉詔譯    (この経は仏が波斯匿王の為に護国の法を説き賜うもので八品あり。上巻に序品第一(仏が王舎城鷲峯山にいませしとき無量の菩薩四部八部衆が囲繞していたことを説く)、観如来品第二(仏が佛果を護り、十地行を獲るべきことを説く)、菩薩行品第三(十地行の次第を説く)、二諦品第 . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻2/6・14/24

2025-03-29 | 諸経
観自在菩薩冥應集、連體。巻2/6・14/24 十四紀四郎奉成(ともなり)観音を念じて病癒る事。 長和寛仁の頃(11世紀前半)紀州那賀郡糠尾田と云處に紀四郎奉成と云農夫あり。貧なるものは朝夕の儲けをのみ思ひて後世の事は露ばかりも心に係けざるに奉成は何なる前世の結縁にや平生粉河寺の観音を信じ奉りて賤が山田を耕すにも観音の御名を唱へ園の桑をこくにも此の観音に心を繋奉りて寶号を唱事怠る事なし。然れども . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻2/6・12/24

2025-03-27 | 諸経
観自在菩薩冥應集、連體。巻2/6・12/24 十二行賀僧都耳を載って病人に施し玉ふ事。 昔奈良の東大寺平備大徳の弟子に行賀僧都と云あり。時に並無き学者にて万人の帰敬せる人なり。三面の僧坊(僧侶が講堂を囲んで学習や生活の場としていた建物)に住み玉ひける時、或る暮れ方に四十あまりなる僧人相貌さすがに賤しからぬが忍びやかに来たり打ち涙ぐみて白すやう、大に恐れ多き事なれば申すともふつと叶ふべき事にても . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻2/6・11/24

2025-03-26 | 諸経
観自在菩薩冥應集、連體。巻2/6・11/24 十一勝圓阿闍梨十一面観音霊験の事。 圓城寺修学院僧正勝算の弟子勝圓と云有り。智慧利根にして道心堅固なりき。住山の時節冬厳寒の夜、衣服あまた重ねてめしけれど猶寒く堪がたかりければ、乞食非人の筵かぶりて家にも居ぬ者はさこそ堪へがたく寒からんと深く慈悲を起こして所有衣服の類を悉く持ち出で乞食共に一つ゛つ施し玉へり。さて皆施し尽くして膚衣一つ小袖一つをめし . . . 本文を読む
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蒙古襲来時の修法について

2025-03-25 | 諸経
蒙古襲来時の修法について 続史愚抄に弘安の役の時の怨敵退散の各修法が載っています。 (弘安四年1281三月)「二十五日辛酉、新院御沙汰の為、靡殿に於いて五段法を始めらる。異国御祈の為。中壇阿闍梨前大僧正増忠。」 「(五月)八日癸卯、異国御祈の為、二十二社奉幣使を発遣せらる。・・」 「(六月)二日丙寅、異国御祈の為、不動法を東寺西院に於いて修せらる。」 「(六月)四日戊酉、蒙古御祈の為、石 . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻2/6・10/24

2025-03-25 | 諸経
観自在菩薩冥應集、連體。巻2/6・10/24 十相模坊清水の観音を念じて却って恨むる事。 昔京都の村雲と云處に相模坊と言ふ貧しき山伏あり。常に東山の清水寺に参詣して福を祈る事と年月を重ねたれども終に其の効もなし。又隣家に出雲坊と云山伏ありけるが相模坊彼の出雲を度々清水へさそひけれども、あらいやの清水や、うたての観音やと云て終に参ることもなし。或る時種々に諫めて伴ひ参りければ即ち利生ありて金の丸 . . . 本文を読む
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今日は菅原道真公が法華會の願文を書かれた日

2025-03-24 | 諸経
今日は菅原道真公が法華會の願文を書かれた日 菅家文章「太上の皇勑を奉り清和院に於いて法会の願文」「弟子。帰命敬首して釈迦仏像一躯・脇士菩薩像二躯を造り奉り、幷に金字法華経八部・無量義経・普賢観経各八巻、金光明経一部を寫し奉る。所以者何んぞ。弟子眇身を奉り忝くも鴻業に當る。一天下の主の為、諸衆生の君の為に、毎願風雨調和、稼穡豊稔、國土の歓を無垢界に於いて合せ、人衆、楽を有頂天に同じくせむことを。豈 . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻2/6・9/24

2025-03-24 | 諸経
観自在菩薩冥應集、連體。巻2/6・9/24 九三宝院大僧正観音感得の事。 準三宮三宝院大僧正義賢(三宝院門跡・東寺長者)は足利佐兵衛督権大納言源満詮(みつのり。足利義詮の四男)卿の三男なり。博学多通にして道心堅固の僧なりき、或る時人に語り玉はく、人有て鐘を撞くに強く撞く時は大に鳴り弱く撞く時は小く鳴る、是に知ぬ、因果忽ちに明らかなることを。かかる處より深きに入りぬるは我佛の力なりとて涙を流し玉 . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻2/6・8/24

2025-03-23 | 諸経
観自在菩薩冥應集、連體。巻2/6・8/24 八貧女長谷の観音に祈って如意宝珠を得る事。 光仁天皇の御宇に大和國葛城の麓に大中臣の成光と云者あり。娘三人あり。世に逢ずして事の外に貧にして命を繋ぎかねたり。寶亀年中に長谷に参篭し毎日千禮の信を竭し普門品を誦じ寶号を唱て怠らず至心に祈誓すらく、願はくは観自在菩薩我に如意宝珠を授け玉へと、泣く泣く申しけり。十日に満る日内陣より赤雀飛び出て彼の女の頂上に . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻2/6・7/24

2025-03-22 | 諸経
観自在菩薩冥應集、連體。巻2/6・7/24 七経誉僧正、如意輪観音より宝珠を授かり玉ふ事。 南都興福寺の別当経誉僧正と申すは正二位中納言藤原経俊卿の五男なり。如何なる宿習にや七歳の時より観音経を読誦し玉へる事毎日怠りなし。十二歳より後は毎日一巻ずつ書写し玉ひて法界の衆生の為に回向し玉へり。二十八歳の二月十八日の暮れ方に例の如く普門品を書写し玉ふ處に天の童子二人来たりて曰く、我等は江州竹生島より . . . 本文を読む
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観自在菩薩冥應集、連體。巻2/6・6/24

2025-03-21 | 諸経
観自在菩薩冥應集、連體。巻2/6・6/24 六紀州慈尊院勝利寺の観音癩病の身代わりに立玉ふ事。 紀州伊都郡慈尊院勝利寺の本尊十一面観音は弘法大師四十二歳の御時に彫刻し玉ふ厄払の観音と云傳たり。本堂大師よりも以前より有りつる古堂なりといへり。昔石佐権守といふ武士あり。久しく癩病を病みて苦しみ種々に療治するといへども効なきによって業病なりと悲しみ長谷寺の観音に詣で三七にち籠り祈誓するに満ずる夜の夢 . . . 本文を読む
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「弘法大師伝」 後宇多法皇御製

2025-03-21 | 諸経
弘法大師伝 後宇多法皇御製   「第八祖大日本国贈大僧正法印大和上位諡弘法大師は讃州國多度郡の人也。法の諱は空𣴴、遍照金剛と号す。大唐青龍寺恵果和尚の付法なり。大日如来の七葉(注1)を以て両部の大法を承し、漢梵差無く悉く以て伝受す。夫れ両部の秘法は諸仏の奥蔵即成の径路なり。訶陵新羅之英傑、剣南河北の俊才、各々一果を得て兼ねて亦両部の灌頂をもって聴く事能わず。義明供奉に授くといえども法 . . . 本文を読む
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『入定和讃』

2025-03-21 | 諸経
今日は御大師様ご入定の日です。『入定和讃』 . . . 本文を読む
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