みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

社会貢献にも企業の発展にも関心薄れる、若年層の精神劣化が鮮明 - 傲慢で利己的な国会議員の悪影響が

2020-08-12 | いとすぎから見るこの社会-雇用と労働
コロナ問題が深刻化する前、昨年9月と今年1月に書いたエントリーを見返して、
我ながら恐ろしいと思った。当ウェブログの「雇用と労働」カテゴリーに
エントリーが残っているので確認されたいが、以下のように警告している。

「日本経済が先進国で最悪レヴェルの低成長に陥っているのも道理であり、
 安倍の腐敗政策がすっかり企業と労働者を毒してしまったため、
 安定重視で口だけ成長の経営陣は地位に居座って老化し、
 それを真似した労働者は見せかけの安定と停滞に陥っているのだ」

「真っ先に毒されたのが新卒世代で、最近では何と役員に対し
 「給料が高くて仕事が楽だから入りました」と堂々と宣言する者が出現したとか。
 バブル期にはこのような碌でなしが大勢「発生」したことを思い出す者も多かろう」

「安倍の腐敗政策・自国貧困化政策だけでなく
 親も社会もよってたかって若者をスポイルしてしまっている。
 2020年代の日本経済は、あのバブル崩壊後に劣らぬ惨状になると断言できよう」

「今や安倍の通貨切り下げによる誤摩化しは通じなくなりつつあり、
 世界経済がクラッシュしたら売り手市場バブルも崩壊する。
 その時に企業は掌を返し(お家芸である)一斉に若者バッシングを行って採用をカットする筈だ」

「人的資本の劣化を防ぎ、目の前に迫っている試練の時代に立ち向かい、
 現在の安寧を排して新しい時代を切り開く人材を育てなければならない。
 「冬」はもうすぐそこに迫っており、準備が必要である」

まさか書いていた当人がそのすぐ後にコロナ禍を予見していた訳ではないが、
書いていた当人が書いていた内容を見て改めて驚いている。

また、これは最近のことで警告の正しさを実感させられた経験があり
以下の新刊によれば若年層の自民党支持を調査分析していた社会学者は
若者の自民党支持は「努力しても報われない」という深い諦めに根差していると指摘しており、
本の著者による調査でも1990年代生まれの世代は「ネットでもリアルでもニュースを見ない」
「他の世代よりバラエティ番組をよく見る」傾向が確認されている。
明白な劣化である!

▽ こちらを参照のこと

『コロナが加速する格差消費 分断される階層の真実 』(三浦展,朝日新聞出版)


「若者の弛緩した就業意識は、今まさにバブルが膨張し崩壊寸前であることを示唆する」
とした当ウェブログの警告は、残念ながらまさしく的中しつつある。
多くの企業も被害者のように自己弁護してはならない。利益誘導政策の「共犯」なのだから。

「採用側の企業は新卒人材の良し悪しについて無遠慮に評する癖に、
 優秀な人材を逃す自社の魅力の無さを反省することは殆どない。
 所詮は自らが批判する相手と同類である。
 経験値が上であるというだけで偉そうにしていられるに過ぎない」

「「幸福も繁栄も、他人から与えられるものではない」と
 入社式で訓示していた新日鐵が今は政府にゴネて
 「法人税下げろ、原発再稼働しろ、六重苦を何とかしろ」と叫んでいるのだから
 実に皮肉な話である。自社が実行できていないことを新入社員に要求している訳だ」

「目先のボールを追うだけの連中の滑稽さは、
 長期間じっと観察していると実によく分かる」

「新卒採用について報じるメディアの決定的なバイアスは、
 「広告主である企業に不都合な記事を極力載せない」である。
 他方、就活生は広告主ではないので平気でバッシング報道を出す」

「また、メディア人自身も企業の採用者側と同じく
 特権を握っている層に特有のメンタリティを持っているので
 つい若年層に説教がましい論調を選好する通弊がある。
 (社会の現状に対して自分は裁く側であり責任は他の連中にあると信じている)」

「本当に公平な報道を行うなら、
 新卒採用における企業のオポチュニズムを暴く筈であるし、
 就活生に対してと同じく「自己分析しろ」「手書きででも熱意を伝えろ」
 「選んで頂く立場と自覚しろ」と厳しく追及すべきであろう。
 「人不足で倒産」などと劣等企業の代弁がましい言説を弄するべきではない。
 (建設業の人不足に関して言えば明らかに「国土強靭化」で予算をバラまく安倍内閣の責任である)」

「今、企業は必死に優秀な人材を青田買いしようとしている。
 売り手市場になって競争が激化しているからである」

「数年前とは真逆で、企業の採用行動が新卒の質とは関係なく、
 経済状況と採用時の環境によって左右されているのは明白である」

「多くの企業人は、目先の問題ばかり必死に追いかける自分達のオポチュニズムの滑稽さや
 中長期的課題の重要性など忘れかけている健忘症を自覚している筈だ」

「通常、経済がバブルかどうかはその渦中にあっては分からないもので、
 バブルが崩壊して初めて「バブルだった」と判明するものである」

「だから、衆愚的な評論家が「中国はバブルだが、日本はバブルではない」と放言するのは
 何の不思議もない。ただ単に、自らの先見性のなさを自ら証明しているに過ぎないからだ」

「安倍政権が成立した当初は「日本経済は3年で復活」などという頓珍漢な
 権力に媚び諂う馬鹿らしい言説すら出ていたが、現時点でその嘘は完全に証明されている。
 成長率が低迷して株価だけ大幅に上昇しているのは、明白なバブルの証拠である。
 経済成長率の推移は、アベノミクスが日本経済の低迷に対し何ら効果を発揮しなかったことを立証している」

「消費税引き上げに責任転嫁するリフレ派に至っては、
 我が国よりも間接税負担の重いドイツやスウェーデンより
 日本経済のパフォーマンスが明らかに劣っていて成長率でも生産性でも負けている事実すら理解していない」

「そして、雇用面においても明白なバブル崩壊の前兆が示されている。
 米経済が2012年から明らかに緩やかな基調にあった上に、
 円の切り下げによって労働コストをカットしたための失業率低下に過ぎないのだから、
 目先しか見ていない人々が勘違いするのも道理である」

「円安という上げ底によって誤摩化されているため、
 日本企業の競争力は全く向上していない。
 その証拠にIMD競争力ランキングで日本は順位を下げている」

「見せかけの「上げ底活況」に幻惑されて、
 少なからぬ若年労働者が勘違いし始めている」

「電通総研の調査は時系列で比較していないのが欠点だが、
 「できれば働きたくない」「仕事はお金のためと割り切りたい」という弛緩した意識が
 かなりの割合を占めていることが確認できる」

「労働者は市場や職場で常に試されているため、
 少なくとも意識の上では「人並み以上でないと不利になる」と意識している筈なのだ。
 つまり、「人並み程度の働きでも問題ない」と油断している労働者が増えている訳である。
 そしてその「油断度」は、不吉にもあのバブル崩壊の時期に酷似している」

「若年労働者を対象とする二つの意識調査を見て、思わずぞっとした。
 経験が浅いから無理もないが、今の新卒市場がバブルなのを理解せず、
 企業から最大限の利益を得ようとする意識が極限まで高まっている」

「今、日本企業の中では所謂「ゆとりモンスター」のような連中が跋扈し、
 各職場や管理職の間で大問題になりつつある筈である」

「日本企業が新卒一括採用のために、新卒労働市場は常にオーバーシュートし易い。
 大量採用が続いたために、本来なら入社できないレベルの者でも採用され、
 それが自分の実力と勘違いしている者が大勢いるのだ」

「これは我が国が「失われた20年」に突入する直前に起きたことと酷似している。
 日本企業の中でだぶついているバブル世代同様の状況が、再来しつつあるのだ。
 若年労働層の中でプライベート重視の傾向が強まっているのがその証拠だ」

「しかも今回は、失業率低下と新卒労働市場の活況が「見せかけの偽り」であるため、
 すぐ近くまで忍び足で接近してくる経済危機はより深刻なものとなるだろう」

「見せかけの好況に幻惑されて大量採用した企業は、
 好況の幻が消滅するとパニックに陥り、
 採用抑制や陰湿なリストラに奔走するようになる」

「前回のバブル期の後には、企業の不祥事が次々と発覚した。
 今回も歴史は繰り返すであろう」

「頭脳が固化しかかっている中年や老人は若者を非難したり罵倒したりするが、
 実際にはスタンダールが語ったように若者は「社会の鏡」である。
 我々の社会が歪んだり濁っていたりする時、真っ先に若者にその影響が現れる」

「バラ撒きでも何でも行って目の前の選挙に勝つころしか考えていない安倍政権は、
 不況に備えて強化すべきだったセーフティネットを放置したままでいる。
 このツケは労働者に回され、安倍政権の失政のせいで塗炭の苦しみを受けるだろう」

「世代間ギャップはいつの世にもあるもので、
 今の団塊の世代も上の世代から教育が悪いだの扱い難いだの言われていたし、
 バブル世代には日本人の資質として挙げられる勤勉さは乏しかった」

「過去の記録を調べるとそうした不都合な事実が発覚する訳で、
 リーマンショック後に日本企業が「若者は使えない説」を
 メディアを通して撒き散らした悪質さは益々はっきりしてきた。
 (当時、そうした「若者ヘイト」の片棒を担いだ連中は謝罪すべきである)」

「企業は単に、目の前の状況に振り回されているだけなのである。
 定見などなく、「働きやすさ」は単なる客寄せチラシの文句に等しい」

「今、若者バッシングが目立たないのは企業が人手不足で困っているからであり、
 失業率が跳ね上がってリストラする必要性に迫られたら
 またメディアを使って「若者使えない」説を垂れ流すに違いない」

「さて、現代の若者を取り巻く状況を見ると、若者は矢張り良くも悪くも純粋で、
 日本社会の変化からいち早く影響を受けていることが分かる」

「企業は人手確保に奔走して平然と紳士協定を破り、
 本音を隠して「働きやすさ」を必至でアピールしている。
 (言う迄もなく、社内では「困った人材」が急増している筈だ)」

「だから企業の態度から影響を受ける若者が自己中心的になって
 「職があるのは当たり前、会社から最大限の利得を得たい」と考えるのは当然である」

「また、最近の高齢層は団塊の世代を中心に
 「シニアと呼ばれたくない」という意識が急速に強まっており、
 事実を無視して自己を甘く評価したがっていることが分かる。
 (しかも、自己の受け取る社会保障給付は当然視しているのであろう)」

「だから若者が自己客観化を回避して高い自己評価を求め、
 恩恵は当然視するとしても何ら不思議ではない。
 何故なら上の世代がそうしているからである」

「安倍政権支持率が高いのは、当然ながらドグマが強固で
 イデオロギー優先の厄介な層であるが、他にも強固な支持層がある」

「それは10代、20代の若年層である。世間知らずで騙されやすい
 というのがまず筆頭に挙げられるだろうが、それだけではない」

「彼ら彼女らはまず新卒で就職が楽かどうかで判断する。
 勿論、インチキ・アベノミクスの本性などどうでも良い。
 視野が狭くて思考が浅いから、安倍政権時に就職できれば安倍政権のお蔭と信じ込む。
 (迷信を信じる古代人がまさにそうであったように)」

「これは、かつて起きた忌まわしい時期と酷似している。
 救国の英雄、高橋是清が景気回復をもたらしたのを、
 (高橋是清は今の愚かな日銀と違って市場で国債を売却しており、出口戦略も急いでいる)
 軍部の満州侵攻による景気回復と勘違いして熱狂した1930年代の日本だ」

「但し1930年代は若年層の数が極端に多く、世論がナショナリズムに狂い攻撃的だったので、
 その点では現代と同一ではない。老化した現代日本にはまた他の宿痾がある」

「経済政策の次元が低く、スウェーデンに成長率も生産性も惨敗しているだけでなく
 日本と同じ人口減少国であるドイツにすら大敗した「劣等生」の安倍政権を支持するのは、
 確実に未来に待ち受ける災厄を無視し「低成長と安定」を望む保守退嬰のためとしか考えられない。
 だからこそ安倍政権のもたらした低成長で満足していられるのだ」

「各調査により、現在の新卒世代が「プライベート重視」で向上心が低下しており、
 主体性に乏しく他者への依存度が高いことが明らかになっている。
 この視野狭窄と利己主義、意欲の低さが安倍政権の政策とぴったり合致しているのだ」

「この現象の根本にはより深刻な問題が隠れている。
 山口二郎教授は「生活保守主義」と名付けたが、
 自分の生活さえ良ければあとはどうでもいいとする無関心、
 変化を嫌い安定を望む保守退嬰である(決して保守主義ではない)」

「愚かな若年層は実質賃金切り下げと人口老化による失業率低下を
 安倍政権のお蔭であるかのように考えて喜んでいる。
 雨乞いの儀式で雨が降ったから大喜びする古代人と全く同じである。
 今、目先しか見えない安倍政権がいかにリスクの高い政策を行い、
 経済成長どころかバラ撒きと低成長をもたらす存在であるかも理解できない」

「かつて満州事変を支持したのがこうした視野の狭い大衆だった。
 今のあさはかな愚行が、近い将来の大災厄として戻ってきた際に、
 「騙された」「安倍が悪い」と袋叩きにするであろう。自らの不明を棚に上げて」

「安倍政権のバラ撒き政策はこうした主体性の欠如を生み、
 他者への依存を強め、「楽な道」を求める悪しき性質を助長するものだと判断できる」

「自己中心的で成長を望まない層の安倍政権支持率が高いということは、極めて不吉だ。
 安倍政権の政策が利己主義と怠惰を蔓延させているという事実が示唆されるからである」

「かつてマキャベリは、腐敗した組織の中では自分も腐敗しないと生き延びられないと指摘した。
 必ずしも安倍政権だから視野狭窄と利己主義、低意欲が蔓延ったのではない。
 社会の中で視野狭窄と利己主義、低意欲が蔓延っているから安倍政権が長期化できたのだ!」

「安倍政権への支持率の高い、つまり騙されやすい若年層は
 かつての高成長の日本経済を知らないためにこの程度の貧相な日本経済でも
 満足している、いわば「低温」の世代であると判明しつつある」

「何故なら、安倍政権の根本的に間違った政策で
 1%程度の(海外経済はもっと好況なのに日本はこの惨状)低成長の罠に陥っても
 無能で経済低迷を招く安倍政権の正体に全く気付かないばかりか、
 「給料より休日」「働きたくない」「自分重視」の傾向が
 調査ではっきりと確認されつつあるからである」

「これは、日本経済を歪めたバブル世代の再来であり、
 かつバブル世代よりも「低温」なので消費活性化にも繋がらない、
 他人には無関心で経済低迷を自己実現させる世代と言って良い」

「安倍政権の口だけ政策、保守退嬰を助長するインチキ政策の害毒は、
 遂に影響されやすい若年層労働者に悪影響を及ぼすに至っている」

「そうした保守退嬰、利己的で休暇を重視する世代こそが、
 安倍政権への支持率が高い世代だからだ」

「安倍政権が、日本経済を力強く前進させる存在では全くなく、
 労働者を利己的にさせ成長や向上より安逸と「現在志向バイアス」を強め、
 将来の災厄を最大化する最低の政権であることは、益々明らかになっている」

「「低温」の新しいバブル世代からは、かつてのバブル世代と同様に
 企業のお荷物になり、下の世代から白い目で見られる者が続出するだろう。
 必ずしも当人たちだけが悪い訳ではないのだが、だからと言って免責されることもあるまい」

「日本女性はジェンダーが強いのでワークライフバランスを主目的として転職するが、
 若年層も同様の傾向を示しつつあるから、勤労意識や向上心が後退しつつあると
 判断することができよう。(無論例外はあるが、平均値としてはそうなる)」

「日本国民は周囲に流される傾向がある。
 元々勤労意識は個々人によって大きく違い、
 所属組織に対するロイヤリティは世界的に見て低いことが知られているから、
 安倍政権は怠惰と利己主義を助長していると考えるのが適切である」

「はっきりと数値に出ているように、日本の人材の質も劣化が懸念される。
 これも安倍政権の貧困化・利益誘導政策の必然の帰結である」

「守秘法域という薄汚い裏技を使って豊かさを得ているルクセンブルクと
 安倍政権下の日本が同じように高度人材の不足に陥っているとの調査結果は重要だ。
 両者とも個々の工夫とイノベーションによってではなく、不公正な政策に依存しており、
 人材の質は一向に向上していないという「不都合な真実」が示唆されている」

「はっきりと予言しておく。新卒に対し必死に媚び諂う日本企業が、
 掌を返して冷酷な批判を次々と繰り出し、社員を切り捨てて
 何とか企業だけは生き残ろうと醜態を見せる日が近付いている」

「二つの調査結果の不気味な一致が、日本経済に迫る暗雲の出現を示唆している。
 日本経済における人的資本の劣化の前兆が生じているのだ」

「人材会社ディスコのインターネット調査では、
 若年層が「ブラック企業」と認識する水準が急上昇しており、
 若年層の意識に決定的な変化が生じていることが分かった」

「これは来春卒業予定の新卒世代を対象としたものだが、
 前回調査の2014年と比較して新卒世代が「ブラック企業」と認識する率が
 10ポイントも急上昇しており、僅か3年でブラック企業が急増する訳がないから、
 売り手市場に気を良くして企業を非常に厳しく見る者が急増したことが分かる」

「また、博報堂生活総研の調査では、子供の海外志向の低下が示されており、
 外国の話をしたい、留学したい、外国人と友達になりたいと回答する比率が
 過去最低になったことが明らかになった。(つまり、過去最高に「内向き」な世代なのだ)」

「しかしこれは子供だけの傾向ではなく、大人も同様であるとのこと。
 「世界よりも日本を優先すべき」と回答する大人が過去最高になったのと一致している。
 従って、子供や新卒は「内向きで他者に厳しくなった」日本社会の変化を反映しているのだ」

「更に悪いことに、安倍政権の経済政策が日本人を怠惰で利己的にするものであるため、
 他力本願の悪弊を強化するという致命的な状況になりつつある」

「安倍政権をはじめとする自民党政権が日本経済を立ち枯れさせるような
 無能な経済政策を展開して国内経済の低迷を深刻化させている今、
 若年層の海外志向が低下し他者にばかり厳しくなる傾向は大きな弊害を伴う。
 海外市場へ果敢に挑戦する意思が弱まるばかりではない」

「現在の新卒世代はかつてのバブル世代と酷似しつつあり、
 自己を成長させるべき時期に安逸を求めるようになりつつある」

「しかしバブル世代ほど消費に前向きではないので、
 益々もって日本経済にとって悪影響だと言えよう」

「これは日本経済にとっても日本企業にとっても重大な打撃となる。
 何故なら、現在のバブル世代の多くが「能力の割に給料を貰い過ぎ」
 「仕事のできない人がいる」と他の世代から見られているにも関わらず、
 当事者はその自覚が乏しいという深刻な状況に陥っているからだ」

「最近、「志が低くなっている」「利己的で他者にばかり厳しい」傾向を感じて
 日本社会の先行きを憂えていたが、案の定である。
 若者だけが変わったのではない。日本社会が劣化して、それが若者に反映されているのだ」

「新卒の質が明らかに劣化している。
 正確に言えば、毎年新卒の質は個々で大きく違い、平均的には大差ないのだが、
 近年は質の低い勘違い労働者を大量に生み出す環境になっている」

「これは、いま企業内で悪評芬々、しかも当人に自覚の乏しい「バブル世代」の再来である。
 勿論、バブル世代も個々の違いは大きく卓越した人材も数多い。
 しかしいかなる世代でも、多数派は時代と環境に左右されるオポチュニストだ。
 時代にも環境にも動じず我が道を驀進するのは一部の変わり者に過ぎない」

「バブル世代の衆愚的な層が日本企業において悪影響を及ぼしているのであり、
 今の新卒世代も同様である。卓越した人材は他の世代と同じく少数派であり、
 少数派よりも衆愚的な多数派の方が圧倒的に「数の力」で勝る」

「今の新卒世代は自己中心的な意識でバブル世代とよく似ているが、
 消費志向は弱い。つまり「劣化版バブル世代」になりかねない危険がある」

「何しろ、かつての新卒と比べて給与・待遇を求める意識が急速に高まり、
 それなのに残業は嫌だ、転勤も嫌だ、営業は避けたいという我が儘ぶりだ」

「偶々生まれた時期が幸運だったばかりに良い条件で入社できた連中は、
 早くも勘違いして増長している。(この点でも偶然を実力と勘違いしている安倍とそっくりだ)」

「バブル世代が実社会に出てからの90年代後半と同じく、
 日本経済の衰退と人的資本の劣化はもはや避けられないと判断した」

「新卒の就職率は悪いのも問題だが、良過ぎるのも同様に問題だ。
 横並びの行動の多い日本企業が必ず質を下げて数を追い、
 会社の力を自分の力と錯覚する勘違い入社組が急増するからである」

「そうした愚行を助長したのが、選挙最優先で金権主義の
 安倍政権による公共事業バラ撒きと通貨切り下げ(企業の人的コスト削減)だ。
 目先の安逸を求めるばかりで、将来の災厄を極大化しているのである」

「前々から断言してきたことであるが、矢張り近年の新卒世代は
 企業社会で評判の宜しくない「バブル世代」に酷似してきつつある」

「所謂MARCHより上の大学の新卒は『40歳で年収1000万円の企業が前提』などと
 豪語しているそうだ。バブル期の拝金主義者も同じような怪気炎を吐いて
 無様に没落していったのだが、ごく最近の歴史すら知らない無知さである」

「この「プチバブル世代」又は「劣化版バブル世代」(消費力が格段に弱いため)は
 決して当人たちに責任があって劣化している訳ではない」

「若年層は社会からの影響を最も受けやすいので、
 愚昧で近視眼で噓つきの安倍や「ヒラメ」自民党議員から甚大な悪影響を受けているのだ。
 そして見境もなく大量採用するサラリーマン経営者とローテーション人事の採用担当が、
 愚かしい横並び意識に取り憑かれて若者をスポイルしているだけなのだ」

「その証拠に、現在の新卒世代は急激に休暇や雇用の安定性を重視するようになっており、
 「内向き」の傾向は過去最高、「海外で活躍」を求める層は1割にも達していない。
 「国民全体の利益より個人の利益を大切にすべき」は過去最高の36.2%に達している」

「勿論これは、若者が最初からこうした体質だった訳ではなく、
 安倍のような程度の低い腐敗した政治家が国政を牛耳っているためであり、
 企業社会が若者を甘やかして媚び諂い、人的資本を劣化させているからだ」

「若年層は、こうした醜悪でみっともない大人に支配されてはならない。
 日本を蝕むバラ撒き政治家を権力の座から蹴り飛ばし、
 人材を劣化させるサラリーマン企業を捨てて起業・転職すべきである。
 そうしなければ、真の人材として成長することはできない」

「数年前には若者は使えないと偉そうに罵倒していた企業が、
 今は若年層に媚び諂って甘やかし、人材としての質を低下させている。
 「バブル世代」と同様に、当人の自己評価より周囲の評価の方が低い
 勘違い人材を大量に生み出すようになるであろう」

「財界が言い出した「就活指針廃止」は、本質的に言えば
 リーマンショック直後の内定取り消しと何ら変わらない」

「財界の利害と都合だけで言い出したものであり、
 その証拠に中小企業の多い商工会議所は懸念を強めている」

「世界経済の成長と人口動態上の理由で
 企業は新卒若年労働者の争奪戦を行っており、
 就活指針に縛られて自社が不利になっているとの焦りが主因だ。
 グローバル競争がどうのこうのというのは口実に過ぎない」

「本気でグローバル市場の勝者となろうとしているなら、
 メルカリのように外国人を大量に採用する筈だ」

「経営陣が「なんちゃってグローバル化」だから
 (ダイバーシティの進展度を見れば一目瞭然だ)
 採用も「なんちゃってグローバル化」なのである」

「おまけに「日本の学生は勉強しない」などと
 己の責任を忘却して天に唾する発言まで出る始末で、
 (「勉強しない」学生を企業が採用するからそうなるのだ)
 自社が先駆けて「勉強する」学生を採用してから口を開けば良かろう」

「日本の高等教育に全く問題がない訳ではないが、
 今の企業の見境ない採用が学生の主体性やアニマルスピリットを損なっているのは明らかで、
 他人に注文をつける前に自らが与えている悪影響を自覚すべきではなのか」

「また、中小企業はそもそも通年採用でないと人が足りない場合も多い。
 経済団体の「就活指針廃止」議論など単なる贅沢病にしか見えない」

「欧米型の通年採用になると間違いなく生じるのは
 「就活期間の長期化」「若年失業率の上昇」である。
 (欧米の失業率を見れば明白であろう)
 得するのは一部の学生にとどまり、大多数は「被害」を受けることになる」

「そもそも学生に文句を言う前に自社がグローバル市場で勝たなければならない。
 新卒の最優秀層が外資や海外に流れる現状は一貫して変わっていないのが現実で、
 自社で採用出来る人材はその企業の器を超えるものではないのだ」

「勉強しないかどうかよりも、企業が見境なく数を揃えようとするために
 新卒世代がスポイルされ、内向きで自己中心的になる方が遥かに問題である」

「安倍政権下で脱税が増えた事実が数値で確認された訳だが、
 人的資本(人材の質)の面でも顕著な悪影響が見て取れる」

「人材会社の調査によれば、売り手市場で企業側の負担が重くなっているだけでなく、
 「内定者の質への不満」や「学生の質の低下」を指摘する声が増えている」

「これは決して今の新卒が劣化していることを証明するものではなく
 (勿論のこと、「可能性」としては否定できないが……)
 新卒人材を「劣化」させている日本企業の横並び行動と、
 また根本的には安倍による程度の低い経済政策がここでも悪影響を与えているのだ」

「当ウェブログは、ポテンシャルや元々の資質においては
 どの世代も大差なく、ただ世代内格差が大きいだけだと考えているが、
 当該世代が置かれた状況や環境によって多大な影響(若しくは悪影響)を受けるのもまた事実だ」

「今の新卒世代は、就職が楽である点では幸運であるが、それが決して自分の実力ではなく、
 謙虚な意識で自らを成長させなければと考えなくなる点で不幸だ。
 (生兵法の安倍の売国的政策で実質賃金がカットされているのに気付かないのも不幸だが)」

「安倍が実質的な通貨切り下げを行わず、建設業界に選挙目当ての巨額のカネを投入しなければ、
 もっとまともな労働市場になり、売り手市場も妥当な水準に緩和されたであろう」

「しかし、企業側も安倍の選挙目当ての利益誘導政策の恩恵で大した労もなくカネを儲けているので
 (日本企業の売上は大して増えていないのに利益ばかりが増えているのが何よりの証拠)
 良識派も「疾しい沈黙」、目先しか見ない拝金主義者は「無能な沈黙」に陥っているばかり。
 最も質の悪い層に至っては、外国人材受け入れを求めてリスクと負担を国民に押し付けようとしている」

「一般的な大企業が外国人材採用に努力もせず、
 しかも上から降りて来る数字に従って大量採用しているのは明白だ。
 その結果、横並びの採用活動による自業自得で人材の質が落ちるのである」

「大学教育にばかり注文をつける経済団体は保守退嬰であり、
 覇気のある成長企業ならつべこべ言わずに海外の優秀な人材を取りに行く筈だ。
 GAFA等に散々人材を奪われている企業だから大学に責任転嫁しているのではないのか」

「人材の質を上げたければ、通年採用で人数を絞れば良い。
 それだけの話であり、採用を絞れば人材の質が上がるのは氷河期世代が証明している」

「しかし、この世代は北欧型の正しい労働政策を自民党政権が行わなかったため
 多大な犠牲を払っており、つまり労働市場は売り手市場が過剰でも
 買い手市場が過剰でも悪影響を与えるということだ」

「矢張り恐れていた通りだ。若年労働者の劣化は、
 (正確には彼ら自身のせいではなく、政治と社会の歪みによるものだが)
 様々な側面において明確な形で証明されつつある」

「更にこの劣化は、安倍による経済失政(=自国貧困化)のため
 当事者には殆ど認識されておらず、それ故に深刻なものとなっている」

「リーマンショック後には、新卒世代を労働市場から締め出して
 自分達の雇用と賃金を守る為に狡賢くて人品劣悪な中高年が
 若者を悪し様に罵るという反社会的な言動を公然と展開していたが、
 当時の若者世代は決して劣ってなどいなかった。少なくとも
 かつてのバブル世代と似てきた今の売り手市場世代より優れていたと断言できる」

「これは両世代の資質の優劣ではなく、置かれた環境の違いである。
 だから、両世代とも「犠牲者」なのであるが、
 社会に与える悪しき影響としては現在の売り手市場世代の方が
 より深刻になるであろう。(既に組織の中に入り込んでいるから)」

「その証拠に、近年の新卒世代に関する耳を疑う話が次々と飛び込んでくる。
 「自分の非を認めない」「失敗を恐れる」「積極性に乏しい」、
 「少しでもむかつくと上司や会社を無視する」等々」

「また、国民の安全を守る警察組織の若手にとんでもない不祥事が続発している。
 少子化の影響はあるのだろうが、こちらも前代未聞のケースが目立つ。
 警察組織ですらこの状況であれば、民間組織ではより深刻な筈である」

「当ウェブログは、買い手市場でも売り手市場でも度が過ぎると害になると指摘した。
 今まさに、売り手市場の害毒による人材劣化が起きていると言えよう」

「勿論、同じ世代の中でも突出した人材は間違いなくいる。
 彼らは自分を甘やかし駄目にする環境を捨て去って試練を選び、
 (この衰退のぬるま湯に浸り切った日本を出てゆくかもしれない)
 自己を成長させようとするだろうが、そうした偉材は常に少数派でしかない」

「断っておくが、「新卒全員」が劣化しているのではない。
 新卒の多くが「悪しき環境のせいで」劣化させられているのである」

「もはや確信に近いものになってきたが、
 ここ数年の売り手市場で採用された新卒世代の多くは
 かつての「バブル世代」の二の舞になるであう」

「言う迄もなく優秀な人材がどの世代にもいるが、
 それはパレートの法則でも知られるように少数派である」

「多くの一般的な労働者は、社会環境や時代の影響を受けて
 風見鶏のように態度を変えるオポチュニストになってしまう」

「新卒採用を絞っていた時期には偉そうな顔をして
 新卒を見下していたサラリーマン人事が、
 上から降りて来た数字通りの新卒を確保しようと四苦八苦しており、
 「学生を恐れている」とまで囁かれるようになっている異常事態だ」

「警察が採用に苦労している現状から見ても、
 矢張り今回の売り手市場は経済活況によるものでは全くないことが分かる。
 単純に、退職者が増えて新卒人口が減っているのだ」

「単なる人口動態の老化と安倍による「自国貧困化政策」、
 そして世界経済の好調の恩恵でしかない偶然の売り手市場を勘違いし
 思い上がった新卒が今まさに足元で急速に増えているのを感じる」

「勿論、これは悪しきバブルだから崩壊は避けられない。
 勘違いの頂点から転げ落ちた時の痛みは言語を絶するものとなろう。
 更に悪いのは、バブル世代の再来は本人だけでなく「周囲」に被害を与えるということだ」

「売り手市場がバイトテロを増やしているのも明白で
 簡単に採用するから思い上がったバイトが碌でもない行為に走るのだ」

「新卒採用でも、数を取り過ぎたため、鄭重に扱われて勘違いした新卒が
 現場で前代未聞の事件をこれでもかと起こしている最中に違いない」

「遂に、今の劣化し続ける新卒世代を指弾する声が挙がった。
 (正確には、歪んだ政治と大人達にスポイルされている「犠牲者」だが)
 しかもそれは学生に最も近い立場である大学の元教員からだ」

「次は間違いなく、企業が溜まりに溜めた不平不満を炸裂させるフェーズだ。
 今のサラリーマン人事は上から来る無理難題と我が儘な学生とに挟撃され
 決して表には出さない(出せない)ものの新卒世代に強烈な不満を持って居る」

「社内では、折角採用した新卒の質が以前より劣化しているのが鮮明であるため
 これまた(自分達よりも遥かに優遇されてしかも当然と思っている)若手に対し
 間違いなく憤懣の思いが高まるばかりであると確信している」

「パレートの法則でも分かるように、どの世代でも優秀な層とそうでない層があり、
 今の新卒世代は「そうでない層」も僥倖によって分不相応な企業に入社できている」

「だから、今の新卒世代でも「意識格差拡大」が起きているものと思われる。
 最優秀の層は、増長し意欲の低い同世代を軽蔑し同類と見られたくないと思っている。
 彼らを甘やかす企業も、人的資本を毀損する存在と冷ややかに見ている筈だ」

「そして、この増長世代の所業がもたらす「反動」「被害」を受けるのは
 彼ら自身ではなく、より下の世代(全く罪のない)になるのである。
 こうして再び「バブル採用から氷河期へ」、理不尽の歯車は人の運命を狂わせるのだ。。」

「この悪しき売り手市場による「人的資本の毀損」も、
 日本社会が平成から令和に先送りする問題の一つとなろう」

「劣化してゆく新卒世代を生み出したのは、大人達である。
 腐敗した愚昧な安倍の悪政によりもたらされた経済低迷と、
 すっかり覇気を失い無気力が蔓延する社会と大人達が元凶である」

「無気力と低意欲が経済低迷の元凶である安倍を延命させ、
 更に無気力と低意欲を深刻化させる「精神のデフレ・スパイラル」が起きている」

「国立情報学研究所の新井紀子教授が、若者は読解力が低いので
 選挙のマニフェストが理解出来ないのだとTVで発言して話題になっているが、
 根拠はともあれこれは様々な調査から見て当然出てくる筈の推論の一つである」

「例えば、日本国内でIT企業が実施したフェイクニュースに関する調査では、
 「フェイクニュースに騙された」経験が最も多いのは20代であり、
 しかも「フェイクニュースに騙されない自信がある」層は年齢が若い方が多い。
 騙されやすくてしかも自信だけはあるのだから、読解力が高いとは到底言えない」

「大規模なRST調査によっても(恐らく若者に限らないが)
 日本人の読解力は意外に低いことが証明されているので、
 それで選挙公約やマニフェストを理解出来ると強弁するのも無理がある」

「勿論、調査で立証された「日本語の読解力の低い学生が多い」ことと、
 本当に「マニフェストが理解出来ない」のかどうかは要検証であるので
 是非とも研究者各位には果敢な実証研究を望みたいところだ」

「選挙公約やマニフェストは、或る意味で有権者を騙して自党に投票させるための
 「釣り針」なので、真の意味で理解するのは結構難しいと思われ、
 寧ろ問題は選挙公約やマニフェストが理解出来るかどうかではないのだろう」

「当ウェブログは現在の若年層、特に分不相応な楽々新卒就職世代は
 「現代日本社会の犠牲者」「安倍の歪んだ利益誘導策の犠牲者」と位置付けてきた。
 だから当該世代を単に批判している訳ではないが、結果的に彼ら彼女らが
 より下の世代を犠牲にする「加害者」になる可能性もあると警告しておきたい」

「近現代史を知る者にとっては自明のことであるが、
 日本人はリーダーシップではなく同調圧力と空気で動く民族で、
 それが賢明な方向に進めば素晴らしい偉業を驚くほど容易に達成するが、
 (その典型例が明治維新や日本海海戦、戦後の高度成長である)
 悪い方向に進むと悉く「レミングの鼠」となって大損害と悲惨な結果を招いてきた。
 (その典型例が日中戦争と太平洋戦争、「失われた30年」と高齢者三経費バラ撒きである)」

「日本が悪い方向に進んでいる際の顕著な特徴は、自己正当化と排他主義、独善である。
 この1930年代の病が現在の日本を蝕みつつあるのを、全力で阻止しなければならない」

「若年層は社会からの影響をどの世代よりも非常に強く受けるので、
 若年層が劣化していると言うより日本社会が劣化しており
 次代を担う層を果てしなくスポイルしている訳である」

「WLB重視と言えば聞こえはいいが、実態は明らかにそうではない。
 言うなれば低意欲・非主体的・非勤勉という非常に憂うべき状況だ」

「賭けてもいいが、若年層の中の最優秀人材は現状を痛憤しているか
 同世代を冷然と見詰めて距離を置いている筈である。
 そうした極僅かな層こそ、遠からず日本社会を自己革新させる中核となるのだ」

「悲しむべき調査結果が出た。
 安倍の「失われた6年」において日本の労働者が劣化し、
 勤労意欲においてもダイバシティ許容においても、
 独立意欲においても「世界最悪」の数値となっている」

「言う迄もなくこれは以前からの傾向ではない。
 最近になって初めて明らかになってきたものだから、
 「腐敗した安倍の政策に毒された」ものと断定できる」

「だから基本的に労働者は「犠牲者」なのであり、
 安倍の売国政策つまり通貨切り下げ・利益誘導政策によって、
 そして世界経済、特に欧米とアジアの堅調な成長に助けられて
 日本企業が労せず(持続性に乏しい)利益を出せるようになったため
 労働者が意欲を失い、馬鹿馬鹿しくなって企業にぶら下がることを選んだのだ」

「従って日本経済が先進国で最悪レヴェルの低成長に陥っているのも道理であり、
 安倍の腐敗政策がすっかり企業と労働者を毒してしまったため、
 安定重視で口だけ成長の経営陣は地位に居座って老化し、
 それを真似した労働者は見せかけの安定と停滞に陥っているのだ」

「真っ先に毒されたのが新卒世代で、最近では何と役員に対し
 「給料が高くて仕事が楽だから入りました」と堂々と宣言する者が出現したとか。
 バブル期にはこのような碌でなしが大勢「発生」したことを思い出す者も多かろう」

「安倍の腐敗政策・自国貧困化政策だけでなく
 親も社会もよってたかって若者をスポイルしてしまっている。
 2020年代の日本経済は、あのバブル崩壊後に劣らぬ惨状になると断言できよう」

「今や安倍の通貨切り下げによる誤摩化しは通じなくなりつつあり、
 世界経済がクラッシュしたら売り手市場バブルも崩壊する。
 その時に企業は掌を返し(お家芸である)一斉に若者バッシングを行って採用をカットする筈だ」

当ウェブログの予言通り「社会の歪みは、常に若年層の意識の歪みへ顕著に反映される」こととなった。

▽ 「使えない」「無能」と揶揄されるバブル入社組、このままでは今の楽々入社新卒も同じ運命……

『バブル入社組の憂鬱(相原孝夫,日本経済新聞出版社,2017)


「企業のオポチュニズムを批判する時期は終わり、若年層が問題を生み出す時期に入った」
という当ウェブログの不吉な予見は完全に的中した。次は「崩壊」による正常化の局面であろう。

「矢張り懸念した通りだ。日本の現役世代、特に若年層が
 悪しき政治の悪影響を受けて低意欲化しているだけでなく、
 労働者全体に悲観と安定志向が蔓延してしまっている」

「まず幾つかの企業調査では若年層による日本の将来への悲観が鮮明だ。
 LINEによる調査では何とおよそ半数が「悲観」であり、
 腐敗した安倍の「口だけ回復」の馬脚が現れたと言える」

「マクロミル調査では日本の将来への楽観は2014年の水準から
 約3分の2まで下落しており多くの若者も安倍の詐術に勘付いたようだ」

「また、「就きたい職業」としては公務員がトップとなり
 本当に経済好調ならばあり得ない「安定志向」が強まっている」

「2014年頃に跳梁跋扈していた安倍への「幻想」は殆ど失望に転じ、
 世知に疎い若年層も流石に騙されなくなってきていることも分かるが
 それでも悪しき時代に流されて低意欲と安定志向が歴然たるまま。。」

「今の異常な売り手市場に毒されて「劣化バブル世代」になるのでは、
 と当ウェブログは早くから強く懸念してきたが悲しむべきことに的中しつつある。。」

「若年層でも真に意識の高い層は間違いなく現状を強く憂えているし、
 上の世代でも先を見る目がある人々は同様である。
 安倍とその取り巻き、そしてそれを支持するB層が時間を無駄にして
 口だけ改革によって国民を欺き、情報操作で権力に齧り付いている今、
 一刻も無駄にすることは許されない。低迷の2020年代に既に突入している」

「今、売り手市場でのうのうと過ごしている者が、日本企業や社会のお荷物になる」
との警告も新卒世代で次々と的中しつつある、そう様々な調査も裏付けている。。

 ↓ 参考

6年間で「日本の未来は明るい」減少、安倍に騙されていた若者も目が醒めた -「安定志向」も相変わらず
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/24bfd1eae2dcf8ed2b34299da54ef106

内向きで「国民全体の利益より個人の利益」が過去最高、果てしなく劣化する新卒 - 企業の採用が元凶
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/7a916eedeb12943501ba4401f8cc4ca9

若者は休日重視で「働きたくない」が世界最多、高度人材不足も深刻化 - 安倍政権が蔓延させた怠惰と劣化
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/d24528dde1d8dd0ccb81cdeb22bd2d2f

団塊の世代も言われた「扱いにくい、教育が悪い」- 昔から変わらない新入社員バッシングと入社式の式辞
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/b239671d85ebb2f3c169c5e9d5a9b2e2

「仕事は人並み・プライベート重視」だったバブル世代、なぜか批判されない理由 - 単に数が多いから
http://blog.goo.ne.jp/fleury1929/e/ef42179f46284a90293d15c98bfc65dee

▽ 企業の衆愚行動はいつも同じ、人不足なら新卒に媚びて人余りなら罵倒して切り捨てる

『大学キャリアセンターのぶっちゃけ話 知的現場主義の就職活動』(沢田健太,ソフトバンククリエイティブ)


「説明時にマスクを外させられた」「緊急事態宣言でも毎日呼びつける」 国家公務員の9割が「国会議員に配慮を感じない」と回答(careerconnection)
https://news.careerconnection.jp/?p=98805
”ワーク・ライフバランスは8月4日、「コロナ禍における政府・省庁の働き方」に関する調査結果を発表した。調査は6~7月にネット上で実施し、20代以上の国家公務員480人から回答を得た。
「3~5月で最も忙しかった月の残業時間」を聞くと、約4割が「100時間超」と答えた。
〔中略〕
 省庁別にみると、最多が「厚生労働省」で、次いで「文部科学省」「経済産業省」などが続いた。

「メールで議員事務所に送った同じ資料をFAXで再度送るように言われた」
「議員とのやり取りで、官僚の働き方に配慮を感じない」(91.3%)と答えた人は9割以上。自由記入欄には「時間内に聞ききれない量の質問を通告してこないで。部下も鬱になったし私ももう来たくない。なぜ厚労省で死者が出ないのか不思議なくらいです」といったコメントもみられた。このほか、コロナ禍に関連して
「議員が配慮している様が全く見えてこない。不要不急のレクを設定してきたり、地元支援者への特例措置を求めてくるなど」(法務省30代)
緊急事態宣言が出ていても党の会議で平然と役所を呼びつける感覚などは信じがたい」(文部科学省40代)「緊急事態宣言中なのに平気で毎日のように職員を呼びつける議員がいた」(防衛省20代)
と"3密回避"などに配慮が足りない、とする声が多かった。
 実際に「議員への説明はオンラインに移行せず対面のままだった」(83%)という回答は8割を超える。「国会議員のレクのためだけに出勤せざるを得ない状況だった」「レクに行ったらマスクを外させられた」というケースが複数みられた。
 また、議員とのやり取りについては、いまだに9割以上が「FAX」を使用
〔中略〕
 回答者からは
メールで議員事務所に送ったものと同じ資料をFAXで再度送るように言われた。こちらとしては手間が増えるだけ」(農林水産省30代)「省内でペーパーレス化が進んでも、議員が使うことを想定して紙(片面)を用意することがほとんどで、コロナ前後で変化はない」(農林水産省20代)
といった声が多く寄せられ、人的資源、紙資源の両観点から非効率な慣習が色濃く残っていることがわかった。”

こうした国会議員の恥ずべき所業が若年層に甚大な悪影響を与えている。
産経新聞のヒラメ記者は野党議員の質問通告を槍玉に挙げているが、
「地元支援者への特例措置を求める」「緊急事態宣言が出ても党の会議で呼びつける」は
どう考えても自民党以外にあり得ない。傲慢で腐敗した本性がこの調査で証明されているのだ。


今年の新入社員は利己的? 働く目的で「社会や会社への貢献」が減小(mynavi.jp)
https://news.mynavi.jp/article/20200710-1133145
”シェイクはこのほど、「2020年度入社 新入社員傾向レポート」を発表した。調査期間は2020年5月20日~6月12日、有効回答は1,001人。

働く目的、1位「収入を得るため」
 まず、働く目的を尋ねると、「かなり当てはまる」「当てはまる」の回答が最も多かったのは「収入を得るため」(89.7%)で、2018年度調査の2位からランクアップ。以下、2位「仕事を通じて自分の能力や可能性を伸ばすため」(80.7)、3位「仕事を通じてやりがい、充実感を得るため」(75.8%)と続いた。
 一方、「自分の持っている力を企業の発展に役立てるため」は2018年度比12.6ポイント減の51.6%、「仕事を通じて社会に貢献するため」は同7.2ポイント減の64.7%と大幅に減少。同調査では、「やや利己的な意識が強い傾向が見られるため、利他的な意識をどう醸成していくかが今後の課題になってくるだろう」と指摘している。
 不安に感じていることを聞くと、1位「求められる仕事のレベルに応えられるか」(72.5%)、2位「上司・先輩との人間関係を築いていけるか」(47.8%)、3位「仕事を通じて成長できるか」(38.7%)と、いずれも回答割合は2年前より増えた。
〔中略〕
 新入社員の志向性をみると、「仕事は、チームワークで成果を出したい」に対し、66.1%が「当てはまる」と回答。「将来、管理職になり、チームをまとめる立場になりたい」に対しては73.2%が肯定的な回答を寄せた一方、昨年(83.1%)、一昨年(81.8%)と比べて減少した。
 成長のスピードについては、「早く一人前になり、活躍するためには、多少プライベートを犠牲にしても良い」(24.9%)との考えより、「プライベートを大切にしながら自分のペースで成長したい」(50.1%)と答えた人の方が多かった。 ”

選良どころか有害で自己中な国会議員の悪影響をもろに受けたのが
時代に染まり易い若年層である。利己主義の強まりは「やや」ではない。
有害な政治と議員の悪影響を受けて若年層の利己主義が強まっているのは明白だ。


管理職の悩みダントツ1位は「部下の育成」 “部下の成長を感じていない”管理職が5年前の3倍に(ITmedia)
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2008/03/news070.html
”人材育成サービスを手掛けるラーニングエージェンシー(東京都千代田区)は、2019年12月~20年3月の期間、管理職1070人を対象に「管理職の意識調査」を実施し、その結果を発表した。
 管理職の悩み1位は5年前と変わらず「部下の育成」で、5年前より10ポイント増加し50.5%と半数を超えた。2位には5年前のアンケートで5位だった「チーム・部門の運営」が24.9%と続いた。3位は「時間の不足(21.7%)」だった。
 部下の成長度合いをどう感じているかの質問では、「成長している(57.8%)」という回答が最も多かったものの、5年前の69.6%から10ポイント以上減少した。さらに、27.9%が「あまり成長していない」と回答し、5年前の8.8%から約3倍という結果になった。5年前と比べ、部下の成長を実感している管理職の割合が減少傾向にあることが分かる。
 部下との月間コミュニケーション時間については、最多が「2~5時間程度(41.3%)、ついで「1時間程度(24.4%)」となり、部下との月間のコミュニケーション時間が5時間に満たない管理職が全体の6割以上だと判明した。
 一方、「部下が非常に成長している」と回答した管理職のうち、部下とのコミュニケーション時間が6時間以上という回答が45.8%を占め、その他の回答者よりもコミュニケーション時間を長く取っている傾向が見られた。
〔中略〕
 同社はテレワーク中の課題として“コミュニケーション不足”を挙げる企業が増加しているとし、「管理職は部下とのコミュニケーションの在り方を見直し、部下の成長を促進することが必要だ」とコメントしている。”

当ウェブログは「劣化バブル世代になる」と警告を発してきた訳だが、
懸念した通りの惨状になりつつある。碌でもない人材を大量採用するから
増長した若手人材が劣化するのは当たり前である。


「管理職になりたくない」83%、理由は?(ITmedia)
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2003/17/news120.html
”管理職になりたくない人は8割
 働き方改革に伴って、労働時間を短縮したり、休暇取得を推進したりしているものの、現実は難しい。そのしわ寄せは管理職に向けられているといったケースは少なくないようだが、こうした状況で「管理職になりたい」と考えている一般社員はどのくらいいるのだろうか。

管理職になりたくない理由
 現在、役職についていない20~50代の男女(正社員)に「今後、管理職になりたいか」を聞いたところ、83.0%が「なりたくない」と回答していることが、マンパワーグループの調査で分かった。
 「管理職になりたくない」と答えた人に、その理由を尋ねると「責任の重い仕事をしたくない」(51.2%)が最も多く、次いで「報酬面でのメリットが少ない」「業務負荷が高い」(いずれも40.4%)。「責任範囲や業務負荷が増える半面、時間外労働の適用はされないという点が、管理職になりたくない要因といえそうだ」(マンパワーグループ)
 年代別で見ると、20代(62.5%)、30代(62.3%)の約6割が「責任の重い仕事をしたくない」を理由に挙げていて、全体の回答率よりも1割ほど高い。20代は「部下の育成に興味がないから」(31.9%)、30代は「面倒な調整業務などが増えそうだから」(39.0%)が全体より高い傾向にあることから、「若手世代ほど、自身がプレーヤーとして動ける環境を求めているようだ」(同)

管理職になりたい理由
 一方、「管理職になりたい」と答えた人に、その理由を聞いたところ「報酬が増える」(88.2%)が最も多く、次いで「自分が成長できる」(66.2%)。「報酬という現実的な面がある一方で、責任ある立場を任されて自己成長していきたい、という思いもあるようだ」(同)
〔中略〕
 インターネットを使った調査で、20~50代のビジネスパーソン400人が回答した。調査時期は2月。”

売り手市場で自己を過大評価し組織にぶら下がろうとする若手の意識劣化は
このように出生欲にも露骨に反映されている。悪しき政治の害悪はまず若年層で顕在化するのだ!
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