みんなの心にも投資 … ソーシャルインベスター(社会投資家)への道

個人投資家の”いとすぎ ”が為替・株式投資を通じた社会貢献に挑戦します。すべてのステークホルダーに良い成果を!

『福祉を変える経営』- 小倉昌男氏(ヤマト運輸の実質創業者)の精神を継ぐ人は?

2008-08-30 | こんな本を読んでいます
YKさんからコメントを頂きました。

>Unknown (YK)

>今回のエントリー全く同感できる内容でした。
>一点暗い気持ちになったのは、「・富裕層はコミュニケーション・適応・業務遂行等ビジネススキルに優る・収入下位層はコミュニケーション力・指導力・積極性・社交性に劣る」の部分です。
>子供が障害を抱えていて、将来的にも社会とのコミュニケーションを図ることが困難と診断されている親としては、子供の将来に希望を持ちづらい現状を感じています。
>その辺りを本人の不勉強の一言で片付けられると少々つらいところもあるのですが、是非いとすぎさんのご意見を伺いたいところです。
>いとすぎさんにぶつけるのは筋違いなのでしょうが、いつも批判精神に富んだご意見を発信されているので、質問させていただきました。


私は批判精神よりも生産的・創造的精神を心がけてきましたが、
未熟者のためなかなかうまく表現できず恐縮です。。

いとすぎの分かる範囲でですが、書かせて頂きます。
(お役に立てることを願って)

マクロの観点では、日本経済の成長率が鈍化して
財政が悪化すると福祉予算が削られるのは必至。
ですから、福祉のためにも経済成長は絶対必要です。

また、税率の一定割合を有権者が指定する団体に支出する
「ハンガリー方式」を導入する施策も望まれます。

ただその方面は個人の力に余るところも多いですので、
ミクロの観点からも申し上げます。

YK様のお子様の障害の程度が全く分からないので
正確な答えにならない可能性がありますが、
もし障害の程度が軽く身体の不自由がそれほどでなければ
自立を図りご本人が生き甲斐を持って生きてゆける道は
あると思われます。

私が最も尊敬する経営者のひとりである小倉昌男氏(故人)は、
財団を創設して福祉分野で大きな業績を残しています。

ハンディキャップを持つ人々もスワンベーカリーで
それなりの賃金を得て喜んで働いているそうです。

▽ 有名な本ですので御存知かもしれません。




『福祉を変える経営~障害者の月給1万円からの脱出』(小倉 昌男,日経BP社)


もし身体に障害があっても、
PCが使える場合には既に道が開けています。

この分野は、竹中ナミさんの著作がお薦めです。
全員が活躍できるかどうか分かりませんが、
可能性が広がっていることは確かです。




『ラッキーウーマン』(竹中 ナミ,飛鳥新社)





『プロップ・ステーションの挑戦―「チャレンジド」が社会を変える』(竹中 ナミ,筑摩書房)


個人的に、これから面白い分野に発展しそうだと思っているのは
ハンディキャップを持った人々の創作するアートです。
財団などの後援が必須とは思いますが、
アート工房を創設して優秀なコーディネーターを付け、
受注できる体制を構築することは不可能ではないと考えます。




『アウトサイダー・アートの世界―東と西のアール・ブリュット』(はた よしこ,紀伊國屋書店)





『アウトサイダー・アート』(服部 正,光文社)

アートは経済格差を飛び越える魔法の杖のひとつでもあります。

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