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日本国民の金融リテラシー、依然として氷河期 - 日銀の調査では「タンス預金」が30兆円

2008-08-29 | いとすぎから見るこの社会-全般
本当に呆れた話です。
昨今の商品高で減価している日本円を抱え込むなど、
先進国として実に恥ずかしい限りです。
日本の国家戦略不在・経済無策・低成長率を考えると
タンス預金くらい愚かな行為はありません。

来世に持ってゆくこともできないのに、
何を血迷ってこれだけのカネをしまい込んでいるのでしょうか?

「タンス預金」30兆円規模、高止まり傾向続く(読売新聞)
http://news.goo.ne.jp/article/yomiuri/business/20080823-567-OYT1T00581.html

” 家庭で現金を眠らせる「タンス預金」が2007年は30兆円規模に上り、
 03年以降の高止まり傾向が続いていることが日本銀行の調査で分かった。
 低金利が続いていることや、米低所得者向け住宅融資「サブプライムローン」
 問題による金融市場の混乱で、膨大なお金が行き場を失っているとみられる。
 「タンス預金」は、使われずに家庭に現金のまましまわれている一万円札な
 どを想定している。日銀は、07年は銀行券(お札)の発行残高約75兆円
 のうち「タンス預金」が4割に上ったと推計している。
 金融不安が高まった1990年代後半以降、金融機関の破たんを恐れて高齢
 者が定期預金を取り崩す動きが強まった。「タンス預金」は95年は5兆円
 程度だった。2002年にペイオフ(破たんした金融機関からの預金払い戻
 し保証額を元本1000万円とその利息までとする措置)が定期預金などに
 限って凍結解除されて20兆円台後半に急増。03年以降も30兆円規模で
 推移している。”

好意的に解釈すれば、日本の場合は小粒の富裕層が多いので
万一のことを考えて低リスクの自己資本を積み上げているのかも。

ただいずれにせよ、
「お金を腐らせている」ことは間違いないです。
世の中にフローとして循環させようとする人が出て欲しいもの。
詐欺師や金融機関に付け狙われないという点で一石二鳥ですよ。

金融の不勉強も社会的には罪悪になりかねません。
独立系投信の創設に参与するなり、
全く新しいタイプの財団を創設するなり、
なぜ頭を使おうとしないのでしょうか?

クリーンテックに猛然と投資し始めたシリコンバレーと比較して、
彼我の絶対的な格差を感じずにはいられません。

▽ 参考まで。




『お金は銀行に預けるな 金融リテラシーの基本と実践』(勝間和代,光文社)

▽ これもいい本です。




『金融NPO―新しいお金の流れをつくる』(藤井良広,岩波書店)

▽ 新刊です。相変わらずの澤上節でしょうか?




『「運用立国」で日本は大繁栄する』(澤上篤人,PHP研究所)


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