-写真の部屋-

奥野和彦

市ヶ谷で雨

2019-05-21 20:48:09 | 写真


市ヶ谷の線路とお堀を挟んで
午前と午後、一仕事ずつ。
大雨で水がかき混ぜられ生臭い匂いが漂っている。
ずぶ濡れ。

数週間前にスタジオで仕事中
スタッフの1人から
「奥野さん今日こんな記事が話題になってますよ」
と教えてもらったのが
「お茶当番という名の強制ボランティア」
「筒香苦言を呈す」
と言うようなものだった。
軽く読み上げてくれたのを聞いただけで
詳しくWebの記事をを見てはいない。
でも、は〜 なるほどね。と大体把握は出来た。
少年野球のお手伝いや車出しが大変で
強要されるなら、続けさせることが出来ない。
指導者が横暴で体罰が怖いし言葉も怖いし
当たり前に奴隷のように使われる。
子供も野球が嫌いになるとか
そこから始まって休みが無いから
家族での旅行や活動が出来ないとか
そう言うことに話がすり替わっていく。
すぐにそれに乗っかる人たちが話題を盛り上げる。



ニュースにするときには、する側が
読者の心に引っかかるような言い方、書き方をするから
さぞやそうなのだろうと部外者も思うのだろうが
私などは
自分が生きる80年ぐらいの寿命のうちの
子育てができる20年ぐらいのうちの
長くても6年、その間に自分が体験できる貴重な経験
と捉えていたので苦痛でも何でも無く、有り難かった。
その間、それに費やす時間、労力、ガソリン代などは
全て子供の為の教育費だと思っていたし
よその子と関わると言うことも
これ即ち、子供の教育だと思っていたから
遠征の車出しもしたし、何人でも乗せた。
乗せてもらったら、汚さない事、行儀良くする事
お礼を言う事を、教わり、教えた。
そう捉えれば、良いと思うのだけれど。
やれる家庭、仕事上無理なご家庭はあって
それを気にはしなかった。損をしているとも思わなかった。



その活動の意義を分からない人が多いから
不満ばかりをクローズアップして簡単に物申せる
ところに投稿したりする。
人生経験のない記者が取り上げて閲覧数ばかり気にしている。
そんな大人になって欲しくないから、
かどうかは分からないが
厳しさや人との関わり、教わる事、親に育ててもらうことの
ありがたみを覚えてくれれば
そんなにバカな世の中にはならないんじゃないかと
もうちょっと分別のつく人間が増えるんじゃ無いかと考える。
その事を教えるには、それなりの時間と労力が要るのだ。
そう考えたら
強制ボランティアなんて言葉使えるのでしょうか?と。
子育ての上で、自ら歩んで入るイバラの道と捉えて
子供も頑張っているのだから、と一緒に歩いてみたら良い。

イチローがやって見たいと言うぐらいの
子供の野球の育成を
野球界の広〜い裾野を
毎週、担っているのが
このお母さんお父さんたちの汗と涙なのだ。
そう、書ける記者はおらんのか。
そのボランティアから、大谷くんも、吉田くんも生まれてくるのだ。

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