英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

『遺留捜査』(2017・第4シリーズ)第8話「折れたヒールを履いた悪魔!?汚れた靴に悪女の秘密」

2017-09-11 18:04:19 | ドラマ・映画
(第1話~第5話ぐらいの総括をしようと思っているうちに、第8話になってしまいました。
 今週が最終話なので、取りあえず、残念過ぎて書きたくなった第8話を)

 ≪一見、非道すぎる被害者が、実は良い人だった≫というパターンで納得できた話は稀。
 今話は通常通り?納得できないストーリーだったが、通常の枠を突き抜ける残念な回
だった。




 被害者は“ハイヒールを履いた悪魔”と呼ばれるほど非道な女性
・学歴、経歴詐称
・部下を利用するだけ利用しておいて、要らなくなったら、悪い噂を立てて、それを理由に解雇
・取引相手を酷使し、使い捨てのように切り捨てる

 被害者の部下の川嶋由希(大野いと)も“パワーハラスメントを受けていた”と感じていたが、実は“愛の鞭”であったことが、糸村(上川隆也)によって明らかにされる……という“いい話”だったらしい。
 しかし、“愛の鞭”を振るっていたと言っても、先述の悪行が帳消しになるわけではなく、学歴経歴詐称は罪に問われるし、解雇の件も不当解雇ぽいし、不当解雇にならなくとも人の道から外れている
 取引相手を酷使、切り捨てた件も、その相手の顔を全く覚えておらず、ピンヒールで踏んづけたのに知らんふり、すがる相手を振り切り、その資料を放り投げ、フロアにばらまくなんて、極悪すぎる。
 そんな極悪ぶりをスルーして、“良い人”にしてしまう糸村。これでは、“第2のハイヒールを履いた悪魔”が誕生してしまうぞ!

 不遇の少女時代であったが、前向きの象徴としてハイヒールを履き、努力して?現在の成功に至る。
 しかし、努力や才能が全く語られていなかった(語られたのは非道さだけ)


 脚本は今年1月に要注意脚本家に昇格した山本むつみ氏
 「3カ月前から捜査一課3係が追っている連続通り魔事件の犯人と手口が酷似していた」という設定も都合良すぎ。
 今回、地位を確固たるものにした。


番組ホームページの見所として
『事件現場に残された“遺留品”が持つ意味を徹底的に探り、声なき遺体が訴えたかったメッセージを代弁。事件そのものを解決するだけでなく、遺族の心情をも救う優しさと、超マイペースで空気を読まない不思議キャラで、視聴者を虜にしてきた刑事・糸村聡』
 とあり、それを楽しむドラマとしては面白い。
 ただ、被害者の心情を持ち上げすぎて、破綻してしまうストーリーもしばしば。今シリーズでは、第2話か第3話も書く意欲を起こさせてくれる出来だったが、仕事と羽生二冠で消耗してしまって書けずにいる。(この他にも案件がたくさんあり、なかなか着手困難。録画を簡単に見て、刺激されれば書くかもしれません)

【ストーリー】番組サイトより
 森林公園に続く遊歩道で、イベント制作会社社長・柴田亜弓(小沢真珠)の絞殺死体が見つかった。3カ月前から捜査一課3係が追っている連続通り魔事件の犯人と手口が酷似していたが、糸村聡(上川隆也)は亜弓の右足のハイヒールのかかとが根元から折れていることに気づき、そもそも被害者がなぜ9センチもの高いピンヒールで足元の悪い坂道を登っていたのか疑問を抱く。
 調べたところ、亜弓は同業他社から人材を引き抜いたり、得意先を奪ったり…と強引なビジネスを展開するワンマン社長で、社内では部下の川嶋由希(大野いと)にひどいパワハラを行っていた事実が判明。陰では、社員たちから“ハイヒールを履いた悪魔”とよばれていたこともわかった。
 そんな中、亜弓に恨みを抱く人物としてライバル会社の社長・森島直人(伊藤正之)、半月ほど前に解雇された元社員・矢沢絵里(西村亜矢子)が浮上する。しかし、折れたヒールのことをまだ気にしていた糸村は、彼女の靴を調べていくうち、被害者が隠してきた意外な秘密を見抜いて…!?

ゲスト……小沢真珠、大野いと、渋江譲二、伊藤正之、西村亜矢子、清水章吾

脚本:山本むつみ
監督:兼崎涼介

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