英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2017王座戦第2局 ~良いところはなかったが~

2017-09-19 23:33:27 | 将棋
 良いところなく押し切られてしまいました。

(図面を起こす元気がないので、文章のみで……)
 序盤はあまり意志が感じられなかった。
 桂や銀の進路を失くす▲4五歩は、4六に角を据えておこうという手だが、どちらかというと後手の指し方。
 しかも、△6四角と合わせられ▲同角△同銀▲4六角△6三金の進行は、後手が労せず6筋の金銀盛り上がりの好形を築かせてしまった(後手の手得)。
 先手は▲6六歩△同歩▲6五歩△5三銀▲6六銀と、手筋を駆使して6筋の位を逆に保持したが、9筋を突っ掛けられた手が見た目以上に厳しく、先手から動かざるを得なくなってしまった。
 急かされた先手の攻めは、腰が入っておらず、手が止まったとろでの反撃が強力で、敗色が濃くなっていた。
 中村六段も終盤ややもたついたが、しっかり勝ち切った。

 という訳で、いいところなく、敗局。
 王位失冠、A級順位戦では行方八段に敗れ(2勝2敗)、王座戦も0勝2敗。悲しい日々が続いている。

 ただ、今日の敗局だが、しつこく食らいつき、敗勢になってからは入玉を目指し、入玉を阻まれて絶望的な局面になっても指し続けた(時間が数分残っていたので、秒読みに追われて指し続けたという訳ではない)。
 闘志や気力は萎えていない。
 非常に苦しい状況だが、この苦境が羽生善治の脳みその皺を何本か加えてくれたはず。多少、将棋のバランスが崩れ、終盤も足取りが怪しくなっているが、きっと克服する。気力さえあれば、復活できる。私は信じている。

 
コメント (10)
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