18日昼前、気象庁は、九州南部・北部、四国、中国、近畿、東海が梅雨明けしたとみられると発表しました。
北陸地方の梅雨明けは、まだのようです。
福井県はまずまずの天気なのですが、北陸地方は南北に長いので、梅雨明けの判断は難しく、慎重になります。
ただ、アメダスの日照データを見る限り、新潟県も晴れており、気圧配置も新潟県に雨が降る要素も見当たらないので、梅雨明けが発表されると思います(最近は“宣言”とは言わず、「梅雨明けしたとみられる」と遠慮がち)。
梅雨明けには、いくつかのパターンがあります。
1.順当型
太平洋高気圧が充当に勢力を強め、梅雨前線を押し上げる。太平洋高気圧がどっしりと日本を覆うので、安定した夏空が続く。
“梅雨明け十日”という言葉があるが、梅雨明け後しばらく(約10日間)は、大気の状態も安定し、良く晴れ、積乱雲も発達せず、夕立(にわか雨)も生じない。
このパターンの場合でも、太平洋高気圧の発達が十分でないと、梅雨前線が北陸や東北地方に留まり、東北・北陸の梅雨明けは遅くなります(大雨の心配も)。
また、太平洋高気圧の発達が1次的で、梅雨前線が南下して来たり、復活することもある。
2.梅雨前線消滅型
太平洋高気圧の発達が不完全で、日本列島付近に梅雨前線が存在し続けるが、そのうち、北の大気状態(高気圧)と南の大気状態(高気圧)の差がなくなり、境目(前線)がはっきりしなくなる。
太平洋高気圧の発達が弱いので、4、5日で前線が復活することも多い。また、高気圧圏内で晴天であっても、大気の状態が不安定なので、にわか雨(ゲリラ豪雨)も起こりやすい。
3.台風牽引型
太平洋高気圧の発達が十分でなく、梅雨前線を押し上げないのは、“タイプ2”と同じだが、台風が通過する際、梅雨前線も引っ張られて北上する。
それと同時に、台風が南の空気を引っ張ってくるので、その影響で太平洋高気圧が強くなり、夏空が広がる。
しかし、順当に太平洋高気圧が強くなったのではないので、長続きしないことが多い。また、晴れても安定した大気状態ではないのも“タイプ2”と同じで、ゲリラ豪雨の発生率が高い。
4.オホーツク高気圧型
太平洋高気圧が発達せず、オホーツク高気圧が発達する。梅雨前線は太平洋沖に留まり、北上しない。
そのうち、オホーツク高気圧が徐々に南下し、太平洋高気圧化し夏型の気圧配置となり、梅雨が明ける(梅雨前線ははるか南方に南下するか、消滅)。
梅雨明け前から晴天が続き、その後もしばらく晴天が続く。もともと、涼しい空気団で、高気圧の軸も北よりなので、猛暑にはならない。水蒸気も少ないので、にわか雨も少ない。
ただ、本当の太平洋高気圧ではないので、徐々に衰退し、その後は、不安定な天気が続く。
さて、今年の梅雨明けは“タイプ2”のようだ。
今のところ、中国大陸生まれの高気圧に北陸以北は覆われるので新潟県も天気は良さそうだ。しかし、北陸・東北の晴天はここ数日だけかも。
関東地方も高気圧の芯からずれてくるので、今後はスッキリしない天気のようだ。
高気圧の勢力圏にある西日本は夏空が続きそう。
北陸地方の梅雨明けは、まだのようです。
福井県はまずまずの天気なのですが、北陸地方は南北に長いので、梅雨明けの判断は難しく、慎重になります。
ただ、アメダスの日照データを見る限り、新潟県も晴れており、気圧配置も新潟県に雨が降る要素も見当たらないので、梅雨明けが発表されると思います(最近は“宣言”とは言わず、「梅雨明けしたとみられる」と遠慮がち)。
梅雨明けには、いくつかのパターンがあります。
1.順当型
太平洋高気圧が充当に勢力を強め、梅雨前線を押し上げる。太平洋高気圧がどっしりと日本を覆うので、安定した夏空が続く。
“梅雨明け十日”という言葉があるが、梅雨明け後しばらく(約10日間)は、大気の状態も安定し、良く晴れ、積乱雲も発達せず、夕立(にわか雨)も生じない。
このパターンの場合でも、太平洋高気圧の発達が十分でないと、梅雨前線が北陸や東北地方に留まり、東北・北陸の梅雨明けは遅くなります(大雨の心配も)。
また、太平洋高気圧の発達が1次的で、梅雨前線が南下して来たり、復活することもある。
2.梅雨前線消滅型
太平洋高気圧の発達が不完全で、日本列島付近に梅雨前線が存在し続けるが、そのうち、北の大気状態(高気圧)と南の大気状態(高気圧)の差がなくなり、境目(前線)がはっきりしなくなる。
太平洋高気圧の発達が弱いので、4、5日で前線が復活することも多い。また、高気圧圏内で晴天であっても、大気の状態が不安定なので、にわか雨(ゲリラ豪雨)も起こりやすい。
3.台風牽引型
太平洋高気圧の発達が十分でなく、梅雨前線を押し上げないのは、“タイプ2”と同じだが、台風が通過する際、梅雨前線も引っ張られて北上する。
それと同時に、台風が南の空気を引っ張ってくるので、その影響で太平洋高気圧が強くなり、夏空が広がる。
しかし、順当に太平洋高気圧が強くなったのではないので、長続きしないことが多い。また、晴れても安定した大気状態ではないのも“タイプ2”と同じで、ゲリラ豪雨の発生率が高い。
4.オホーツク高気圧型
太平洋高気圧が発達せず、オホーツク高気圧が発達する。梅雨前線は太平洋沖に留まり、北上しない。
そのうち、オホーツク高気圧が徐々に南下し、太平洋高気圧化し夏型の気圧配置となり、梅雨が明ける(梅雨前線ははるか南方に南下するか、消滅)。
梅雨明け前から晴天が続き、その後もしばらく晴天が続く。もともと、涼しい空気団で、高気圧の軸も北よりなので、猛暑にはならない。水蒸気も少ないので、にわか雨も少ない。
ただ、本当の太平洋高気圧ではないので、徐々に衰退し、その後は、不安定な天気が続く。
さて、今年の梅雨明けは“タイプ2”のようだ。
今のところ、中国大陸生まれの高気圧に北陸以北は覆われるので新潟県も天気は良さそうだ。しかし、北陸・東北の晴天はここ数日だけかも。
関東地方も高気圧の芯からずれてくるので、今後はスッキリしない天気のようだ。
高気圧の勢力圏にある西日本は夏空が続きそう。