1月21日『中田章道七段作 4桂詰』の解答です。
初形をよく見ると、玉は意外と狭いです。
取り敢えず、▲2三香と打ってみます。逃げる場所がないので合駒するしかありません。こういう合駒を考える場合、はじめから読みきるのではなく、適当に合駒をしてみて、先に進めるほうがいいです。
普通は歩の合駒ですが、この場合二歩になってしまうので香でも合をしてみます。実践の場合は、歩や金が最善の場合が多いのですが、詰将棋の場合は、合駒は取られる(交換になる)ことが多いので、前に利きのない(詰まされにくい)桂や角が最善となることが多いようです。
とにかく、何か2二に合駒をしたとして、▲2二同香成△同玉▲3四桂と玉を攻めます。一見、3三の飛車が浮いているようですが、4五の桂の紐がついているので大丈夫です。よって、△2一玉(途中図)と逃げるしかありません。
さて、この途中図は桂合(最善)をしたとして進めています。なので、攻め方の持ち駒は桂となっています。もし、合駒が香だったら▲2二香の1手詰です。銀、金、飛も同様です。角の場合は▲4三角で詰みます。
で桂が最善の合駒だったと分かります。(桂でも詰みますが、容易に詰みませんね)
ちなみに、初形で2五に玉方の歩がない場合は、2手目に歩合が可能となり、途中図での攻め方の持ち駒は歩で、▲2二歩は打ち歩詰めとなってしまいます。さらに、2手目歩合以下▲2二同香成△同玉の時、▲2三歩と打つのは、△1三玉でも△2三同馬でも△2一玉でも詰みません。関係ないような2五の歩が実はとても重要なのでした。
途中図で桂しか持っていないのでは、行き詰まったように見えますが、重要に見える飛車をズバッと▲3一飛成と捨てるのが決め手です。△3一同馬は▲3三桂(3三桂打も可)の一手詰。なので△3一同玉としますが、▲4三桂△2一玉▲3三桂不成まで、4桂で見事に詰み上がりました。(11手詰)
ヒントの「4桂の詰め上がり」は、2手目桂合が最善であることを、ほのめかしています。
初形をよく見ると、玉は意外と狭いです。
取り敢えず、▲2三香と打ってみます。逃げる場所がないので合駒するしかありません。こういう合駒を考える場合、はじめから読みきるのではなく、適当に合駒をしてみて、先に進めるほうがいいです。
普通は歩の合駒ですが、この場合二歩になってしまうので香でも合をしてみます。実践の場合は、歩や金が最善の場合が多いのですが、詰将棋の場合は、合駒は取られる(交換になる)ことが多いので、前に利きのない(詰まされにくい)桂や角が最善となることが多いようです。
とにかく、何か2二に合駒をしたとして、▲2二同香成△同玉▲3四桂と玉を攻めます。一見、3三の飛車が浮いているようですが、4五の桂の紐がついているので大丈夫です。よって、△2一玉(途中図)と逃げるしかありません。
さて、この途中図は桂合(最善)をしたとして進めています。なので、攻め方の持ち駒は桂となっています。もし、合駒が香だったら▲2二香の1手詰です。銀、金、飛も同様です。角の場合は▲4三角で詰みます。
で桂が最善の合駒だったと分かります。(桂でも詰みますが、容易に詰みませんね)
ちなみに、初形で2五に玉方の歩がない場合は、2手目に歩合が可能となり、途中図での攻め方の持ち駒は歩で、▲2二歩は打ち歩詰めとなってしまいます。さらに、2手目歩合以下▲2二同香成△同玉の時、▲2三歩と打つのは、△1三玉でも△2三同馬でも△2一玉でも詰みません。関係ないような2五の歩が実はとても重要なのでした。
途中図で桂しか持っていないのでは、行き詰まったように見えますが、重要に見える飛車をズバッと▲3一飛成と捨てるのが決め手です。△3一同馬は▲3三桂(3三桂打も可)の一手詰。なので△3一同玉としますが、▲4三桂△2一玉▲3三桂不成まで、4桂で見事に詰み上がりました。(11手詰)
ヒントの「4桂の詰め上がり」は、2手目桂合が最善であることを、ほのめかしています。
奥が深いですね~。
ヒントがない方が良かったかも?ですが、31飛成は詰め将棋を齧った人なら第1感ですね。
ヒントについてですが、せっかくの4桂詰め、多くの方に説いてほしかったのでしょう。
難しい作品ですが、解説が分かりやすく参考になりました。
つたない解説にお褒めの言葉、ありがとうございます。
この当時は、特に解説文が初々しいというか……。今でも未熟ですが。
漫画、拝見しました。面白くて、先が楽しみです。