英の放電日記

将棋、スポーツ、テレビ等、日々感じること。発信というより放電に近い戯言。

2015春ドラマ雑感 その2

2015-05-11 11:21:25 | ドラマ・映画
「2015春ドラマ雑感」で述べなかったドラマについてと「その1」の付け足しです。
『警視庁捜査一課9係』(脚本:第1,3話・深沢正樹 第2話・瀧川晃代 岡崎由紀子 真部千晶 徳永富彦 ハセベバクシンオー)
 個性豊かなレギュラー陣のやり取りが面白く、“阿吽の呼吸”さえ漂い始めた『9係』。その分、凝ったストーリーを展開させやすく、適度に深く意外性もある。
 ただ、長期シリーズの故、“マンネリ感”の払拭を心がけているようなここ数シリーズ。
 今期は、警視総監に里見幸太郎を起用。また、準レギュラーに生活安全部長に清水美沙。各話のゲストも豪華で第1話に小林稔侍、第2話に古手川祐子、第3話に伊東四朗。
 第3話の伊東四郎さんは、過去にSeason3の第7話以来で「この人誰だっけ?」というほどの再登場だったが、渡瀬さん(『十津川警部シリーズ』)と羽田美智子さん(『おかしな刑事』)のおかげで違和感なく溶け込んでいた。

『ヤメゴク ~ヤクザやめて頂きます~』(脚本:櫻井武晴)
 他のメンバーもそれなりに活躍しているが、麦秋が知力と強さを兼ね備えていて、警察上層部に影響力を持っていて、スーパーな存在で、“麦秋独走”の感が強い。北村一輝が演じる三ヶ島刑事は面白い。
 ストーリーも一人よがり気味で、視聴後の納得感が小さい。


『アイムホーム』(脚本:林宏司、原作:石坂啓)
 やはり“キムタクドラマ”(木村拓哉が格好良くて素敵に見えるドラマ)だった。ドラマの前半から中盤にかけて主人公の非道ぶりが明らかになるが、終盤で大逆転。それはそれで面白いが、あまりの逆転で、周囲に迷惑かけっぱなし。
 記憶の鍵(ヒント)が見つかると、何もかも放り出して飛び出していく。当然?説明も連絡もなし。また、最後の最後でドタキャン。第3話ではテレビ出演、第4話では面接最終テスト。また、少年サッカーの試合に「いきなり出ます」と駆けつけても、チームもたまったモノではない。
 人格的には素晴らしくても、これだけ周囲を引っ掻き回しては、社会人失格。しかも、それについて、何のお咎め(おとがめ)も受けていない。



『京都人情捜査ファイル』(脚本:吉本昌弘、李 正姫、松本美弥子)
 今年4月25日に『土曜ワイド劇場』 にプレドラマとしてスペシャル版が放映された。SP版と言っても、テレビ朝日得意の2話を繋げただけのモノだったが。
 「犯罪被害者支援室」……凶悪な犯罪に巻き込まれた被害者や遺族に、事件の捜査や裁判の進捗、適応される法的制度などさまざまな情報を提供し、相談に応じながら生活の手助けをするセクション。件現場に捜査員と共に臨場はするものの、従来、捜査の権限が与えられていない。
 高橋克典演じる戸隠鉄也は犯罪被害者支援室に配属されるが、松平健演じる警務部長・岩瀬厚一郎の特命(お墨付き)をもらい、勝手に捜査して事件を解決するというドラマ。
 まあ、結局、よくある捜査一課とは一線を画している別働捜査班と大差はない。しかし、名目とは言え、被害者に寄り添う形となるので、人情味が厚めである。
 メンバーとして表向きの室長として松下由樹と戸隠班メンバーの尾美としのりがいい味付けをしてくれている。
 また、捜査一課・係長の石丸謙二郎の頭が固い傲慢さも、よい引き立て役になっている。
 松平健は時々、暴れん坊将軍ぽくなるが、これはこれで面白い(わざとかもしれない)。


『美女と男子』(脚本:田渕久美子)
 面白いと思うが、視聴率は大苦戦。
 やや使い古されたドラマ展開のうえ、全20話という日本にしてはロングランなので、これを20回観るとなると、辛いかもしれない。



ここまでの視聴率は
『戦う!書店ガール』………………………………6.2%、6.4%、4.6%、4.7%   平均5.5%
『ヤメゴク ~ヤクザやめて頂きます~』…………9.1%、6.7%、6.0%、6.2%   平均7.0%
『天使と悪魔 -未解決事件匿名交渉課-』……6.4%、5.5%、6.3%、6.6%   平均6.2%
『アイムホーム』 …………………………………16.7%、14.0%、13.5%、12.6% 平均14.2%
『美女と男子』………………………………………6.8%、6.4%、5.1%、4.5%   平均5.7%
『警視庁捜査一課9係』……………………………10.9%、13.1%、13.9%     平均12.6%
『京都人情捜査ファイル』…………………………9.1%(SP)、7.9%、7.7%    平均8.2%

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2 コメント

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春ドラマ (koumama)
2015-05-11 22:07:03
前の記事も読んでいますが
私も今脱落しないで見てるのは美女と男子 アイムホーム Dr倫太郎 ・・まぁほかにも見てますけど(笑)
でも書店ガールは脱落
ヤメゴクもうぅぅん・・惰性で見てる感じかなぁ。
アイムホームのつっこみどころは英さんと同じくです(笑)
あまりにもそれはないだろうってところがありますね。
TVのドタキャンは会社員としてどうなのでしょうねえ。ありえないもの。
秘密のかぎの内容には興味あるので最後まで視聴します。
美女と男子はとってもいいのだけど20回と聞いて続けられるかなって思っています(笑)
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面白くなくはない ()
2015-05-12 16:35:43
koumamaさん、こんにちは。

 今クール、私が観ているドラマは、「面白くなくはない」(上から目線ですね)……素直に面白いと言いたくないような……。
 アイムホームに関しては、koumamaさんも同様に感じていましたか。素直に感動すべきかも、私がひねくれているのかな、とも思いましたが、koumamaに同意いただき、心強いです。ドラマ自体は面白いと思いますが。
 『美女と男子』は、こういう展開が20回もあると思うと、しんどいですね。昔ならともかく、現代なら8回ぐらいがいいのかも。内容を思うと最低12回ぐらいはないと、描き切れないとは思いますが。
 『戦う!書店ガール』はヒロイン二人の関係が変化して、会社対支店となってくるのかもしれません。
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