さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

ダリア

2022-07-31 13:13:18 | 花みち草にて


このダリアを見ていると菊と同じ仲間であることが分かります。

仲間とは、同類という意味ですが、人間関係を意味するときは同じ物事をする間柄またその人(goo辞典より)です。そして仲間と云えば、日本社会の人間関係を説明する「ウチとソト」が浮かびます。

日本の社会では、世間が一つの尺度で、世間とは、同じ時間を共有する仲間、平等意識=同調圧力が働く同士のウチと、部外者たるソトが明確にする存在する人間関係です。そして差別や排除、転職失敗や自殺者増の元凶とも云われています。

「ウチとソト」に説得力があるのは、R.ベネディクト著「菊と刀」の恥の文化、中根千枝氏の「タテ社会の人間関係」や土居健郎の「甘えの構造」などの論説が評価されたからですが、我々の日常でも、よく感じるところであるからです。

仲間意識は、連帯感でチームワークや家族意識を生みますので価値の創造に貢献しますが、責任の所在をあいまいにしたり、個人の能力ややる気を制限したりしますので、何もかもを仲間意識で括ってしまうと社会の停滞をもたらすでしょう。まあ 仲間という範疇を広げて行くと同時に仲間を広げるため進んで出来るだけ色々な分野に挑戦をすることが大切だ ということでしょう。

ソトに追い出された人間は「腐らず」に次のチャンスに賭けたらいい。世間はむちゃくちゃに広いもので、何事も遅すぎることはないので、必ずやその人の能力や人格に見合う分野や集まりはあるはずで、そこで再挑戦すればいいといことです…


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