つぼみがそろっているガクアジサイです。
つぼみとは、前途有望な若者に例えられますので、才能がどの分野に開花するか揺れる時期を指しますので、多分中学から高校にかかる年代をいうのでしょう。親は子どもを贔屓目に見ますので、学校の先生が生徒の前途に、普通は、関心を持ち、開花への道筋を傍から指導するのでしょう。
ただ実際は、人間はバランスよくできていますのでアンバランス的な才能は見つけにくく、才能がみえにくい生徒は多く、教師も指導に自信がなく、とりあえず、全方位への成功が可能なように勉強させます。
親は自分の体験から急に子どもを勉強(苦労)させたくないので、中高一貫校に入れようとしたり、色々な習い事をさせて子どもの才能を見極めようとします。なぜ学習塾はあっても子供の才能を総合的に見極める塾がないのでしょう?
昔は「末は博士か大臣か」と名誉職に就くことが才能の開花とされ、今は「医者か弁護士か、システムエンジニア」と高所得者になることが才能の開花のような風潮ですが、日常生活にある普通の仕事も才能リストにあってもよいように思います。専業主婦とか、配達員とか、警備員とか、清掃員とか、便利屋さんとか、工場勤務とか、事務員とか、販売員とか、キャッシャーとか・・・
少子化の時代、各人が己の才能に見合った職業をみつけ、就き、周囲も適職だと認める社会が望ましいように思います。結果として所得格差は減り、年金制度も幅広く普及することになるような気がします。