さんぽ道から

散歩中の雑感・モノローグを書いてみました

美女への敬意です・・・

2017-07-02 08:38:50 | 抜き書き


<ピザが運ばれてきて、ふたりは石板から手に取って食べた。プロポーションが抜群でミニスカートを履いたブルネットが近くを通りかかると、マーシャルはすかさず目をみひらいて、一秒ばかりは口のなかのピザをかむことさえやめたが、そこで自分が何をしているか気づき、ブルネット女など最初から目にはいってもいなかったような顔をとりつくろった。「それで、向こうではどんな仕事をすることになるんだね?」片目をスカートにむけたまま、マーシャルはとってつけたようにたずねた。「父さんは六十歳で、あの人はわたしと同年代よ。いつになったら女をじろじろみるのをやめるの?」「やめるもんか。じっと見つめてなにがわるい?」「さあね。でも、見るのは第一歩なんかじゃないの?」「おまえには男がわかっていないな。サマンサ。見るのは反射的な行動だし、迷惑をかけているわけでもない。男ならみんな見てしまう。そういうこと。以上」「じゃ、自分ではどうしようもないっていうこと?」「そのとおり。しかし、なぜこんな話をしているんだ?どうせなら、石炭会社を訴える話をしていたいね」>ジョン・グリシャム白石朗訳「汚染訴訟」上P145より

これは 60歳の父親と 29歳の娘さんの イタ飯屋さんでの会話です。

「いつになったら女をじろじろ見るのをやめるの」とか「それって 女性をアタックする第一歩でしょう いやらしい」とは 普通の娘さんなら 父親に 直になかなか言えませんよね、心の中で思っていても・・・ここが 本音トークにようで面白いと抜き出しました。


ブルネットとは黒髪で、 黒髪で肌の白い あわよくば青い目の プロポーション抜群のミニスカートの女性を目の前にしたら、男なら 年を問わず 誰でもそそられますよね。 どうして娘さんは分からないのだろう? 美しいものへの敬意なのに。 若干 ブルネットと二人だけの時間を 過ごせたららなぁ との下心も無きにしも非ずではありますが…

まぁ 見惚れて 一秒ばかり口の中のものをかむのを止めるぐらいならいいのでしょうが、 誤飲でせき込んでしまうようならば、あるいは、お孫さんも同席するような場合には、娘さんのいう通り じろじろ見物はやめた方がいいのかも、たとえ片目でも…

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