カンボジア経済

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2022年 地雷による死者数 10名に

2023年01月20日 | 社会・風土
 カンボジア地雷対策庁(Cambodian Mine Action and Victim Assistance Authority: CMAA)の発表によりますと、2022年の地雷・不発弾による被害者数は、死者10名、負傷31名(うち手足切断7名)と、2021年の死者11名、負傷33名(うち手足切断9名)から減少しました。1996年には、死者911名、負傷者3409名(うち手足切断443名)に達していましたが、26年間の関係者の努力により、死者数を100分の一にまで減少させたことは高く評価されるものです。
 1979年から2022年までの累計で、死者は1万9818名、負傷4万5187名となっています。これまでに115万1232個の対人地雷、約3万個の対戦車地雷、約298万個の不発弾等を処理し、2531平方キロメートルの土地の処理を完了したとしています。CMAAは、国家地雷対策戦略2018年~2025年(National Mine Action Strategy (NMAS) 2018-2025)に沿って、引き続き地雷・不発弾対策及び被害者への支援に取り組んでいくとしています。なお、農村部での地雷・不発弾の取り扱いに関する啓蒙活動は、引き続き重要なものと見られます。CMAAでは、今年も「国民地雷認知の日」の式典を開催し、啓蒙活動に努めていく計画です。
 日本政府も長年に渡り、カンボジアの地雷処理に協力してきています。カンボジアで地雷処理に携わっている日本地雷処理を支援する会(JMAS)の活動のための無償資金協力等を実施しています。また、カンボジア政府は、日本と協力して、ウクライナの領土にロシア軍が設置した地雷の除去を支援するため、ウクライナの地雷除去要員15人を招いて、最新の地雷探知機の使い方などを身につける訓練を実施しています。
(写真は、日本とカンボジアによるウクライナ支援の開始式。AKPより)

カンボジア地雷対策庁(CMAA)のサイト(英文です)
http://www.cmaa.gov.kh/


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