報道によりますと、プノンペンのイオンモールでは、8月1日以降、おつりについては1ドル札、5ドル札、10ドル札を使用せず、リエルに換算してリエル現金で支払うとしています。イオンに張り出されている顧客向け通知によりますと「8月1日以降、おつりを支払う際には、1ドル札、5ドル札、10ドル札は使用せず、リエルに換算して、お支払いします。なお、顧客が購入の際に使用されるドルは引き続き受け入れて参ります。」とのことです。イオンでは、ドルの小額紙幣の流通が減っており、十分な枚数を確保できないためと述べています。また、イオンでは、顧客がドルでのおつりを求めた場合にはできる限りドルで支払うが、小額紙幣不足のためリエルでしか払えない場合もあることを理解してほしいとしています。
この動きは既にほかの商業施設にも波及しつつあり、ラッキースーパーマーケットやKFC等でも同様の対応が取られている模様です。
5月28日、カンボジアの中央銀行であるカンボジア国立銀行(NBC)は、金融機関向けに通達を発出し、9月1日以降、少額ドル紙幣(1ドル札、2ドル札、5ドル札)の中央銀行への持ち込みに際し手数料を課す可能性があると伝えました。この通達について、思わぬ誤解が広まり、混乱が起きたため、NBCに加え、フン・セン首相、マイクロファイナンス協会等が声明を発表し、ドルの小額紙幣の使用には何の問題もないと繰り返して、誤解とデマの打ち消しに務めました。今回もNBCは、引き続きドル少額紙幣の使用は問題ないとの見解を伝えています。
高度にドル化した経済が「脱ドル化」することは、大変に難しい政策課題の一つです。一歩間違うと、アルゼンチンやトルコのように自国通貨の暴落や激しいインフレ等の弊害を招く可能性もあります(アルゼンチンペソは、2000年には1ドル=1ペソでしたが、最近は1ドル=72ペソまで減価しています)。NBCも国際通貨基金(IMF)等もカンボジアの脱ドル化については、慎重に時間をかけて行うべきとしています。今回のイオンの動きは突然のことでもあり、かなり強烈な印象があります。NBCもこのまま何事もなく脱ドル化に繋がってくれればと考えているとも見られますが、今後の対応が注目されます。
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この動きは既にほかの商業施設にも波及しつつあり、ラッキースーパーマーケットやKFC等でも同様の対応が取られている模様です。
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高度にドル化した経済が「脱ドル化」することは、大変に難しい政策課題の一つです。一歩間違うと、アルゼンチンやトルコのように自国通貨の暴落や激しいインフレ等の弊害を招く可能性もあります(アルゼンチンペソは、2000年には1ドル=1ペソでしたが、最近は1ドル=72ペソまで減価しています)。NBCも国際通貨基金(IMF)等もカンボジアの脱ドル化については、慎重に時間をかけて行うべきとしています。今回のイオンの動きは突然のことでもあり、かなり強烈な印象があります。NBCもこのまま何事もなく脱ドル化に繋がってくれればと考えているとも見られますが、今後の対応が注目されます。
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