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カンボジア経済

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国立国際医療研究センターとカンボジア国立健康科学大学 協力協定

2018年10月10日 | 経済
 9月18日に国立研究開発法人国立国際医療研究センター(NCGM)は、カンボジア国立健康科学大学(UHS)との間で、カンボジア病理人材育成のための協力に関する協定を締結し、覚書受け渡し式典を行ったと発表しました。
 近年、カンボジアでは疾病構造の変化と、医療技術の進歩により、より質の高い診断を求めるために病理診断に対する需要が高まってきました。しかし、カンボジアの病理の現状として病理医は現役でわずか4名、病理検査の可能な公立病院は3施設しかありません。病理技師は15名程度いますが、技師学校では病理を学ぶ機会がなく、職場で仕事を覚えている現状です。大学側としても、国内で教育を行うための教員の人材不足に悩まされています。そこで、2017年より医療技術等国際展開推進事業を活用して「カンボジア病理人材育成・体制整備事業」が開始され、病理専門医と技師の技術指導や講義、本邦研修などを行い、カンボジア病理のシステム強化が実施されてきました。今後はこの覚書を通じて、カンボジア病理レジデントコースの講義の一部と日本での研修が病理専門医取得の一環となり、日本の協力が直接カンボジアの病理医の数を増やすことにつながることが期待されます。
 カンボジア側からは「病理部門の発展はカンボジアでは急務であり、人材育成のために有効な関係を築いていきたい」との要望があり、日本側からは「日本でのノウハウを生かしてより良い医療へと貢献していきたい」という意向が伝えられたとのことです。

国立国際医療研究センターの新聞発表
http://kyokuhp.ncgm.go.jp/topics/2018/20181001114641.html


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