カンボジア経済

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プノンペンの不動産の供給過剰 物件の値下がり顕著

2016年08月16日 | 経済
 8月3日、不動産系コンサルタントのナイトフランク社(Knight Frank)は、2016年上半期のプノンペンの商業用及び住宅用不動産の動向に関する「マーケット・ハイライト・レポート」を発行しました。
 商業用不動産については、2016年末にも完成予定のエクスチェンジ・スクエアの完成が、グレードAのオフィス供給に大きな影響を与えるとしています。また、イオンの2号店、ホテル・オークラ、スターツ等の日系企業による投資も今後の市場に大きなインパクトがあるものと見ています。
 住宅用不動産については、現在建設中・計画中の事業が全て完成すると仮定すると、2020年までにコンドミニアムの戸数は、現在の約8倍の3万戸程度に達するとしています。賃貸料は、前年同期比で既に7.2%値下がりしており、今後の供給増により更に下方圧力がかかるものと見られます。また、コンドミニアムの売り出し価格は、2016年第1四半期の2843ドル/平方メートルから1823ドル/平方メートルへと35.8%下落しています。その主な理由を、中所得以下の層をターゲットにした物件の増加としていますが、供給過剰の影響も無視できないものと見られます。

ナイトフランクの新聞発表(英文です)
http://www.knightfrank.com.kh/news/knight-frank-the-independent-global-property-consultancy-today-released-its-third-publication-for-their-market-highlights-report-series-providing-insight-across-phnom-penh%e2%80%99s-commercial-and-resident-09672.aspx


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