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カンボジア経済

カンボジアの経済について、お堅い数字の話から、グルメ情報といったやわらかい話まで、ビジネス関係の方にお役に立つブログです

プノンペンも花の季節2022

2022年04月02日 | 社会・風土
 プノンペンは、花の季節を迎えています。ノロドム通りの並木の「プノンペン桜」も満開です。クメール語名は、トロバエク・プレイというそうですが、だれが呼んだか「プノンペン桜」という響きも大好きです。ロシア大通りのプルメリア(フランジパーニ)もきれいに咲き誇っています。ゴールデンシャワーという黄色い花も大変に美しく、プノンペンのあちこちで見られます(写真上)。

 新型コロナ問題で、大変な状況にある方も多いかと思います。「年年歳歳花相似(ねんねんさいさいはなあいにたり)」の詩がしみじみと感じられます。プノンペンできれいに咲き続ける花の写真で、少しでも皆様の気持ちに「ほっと一息」となれば幸甚です。

きれいに咲いたプノンペン桜



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春分の日 アンコールワットの日の出 世界一の日の出

2022年03月27日 | 社会・風土
 3月21日の春分の日、世界遺産のアンコールワットの中央の尖塔の先端から昇る朝日を見に6000人以上の人が集まったとのことです。今年は、ちょっと雲が出てしまってくっきりとは見えなかったようです。
 アンコールワットの正面は、正確に西側を向いており、春分・秋分の日は、アンコールワットの中央の塔の先端から昇る朝日を見るのに最適と言われます。今年は英国の比較サイトMorningsで、このアンコールワットの日の出が「世界一の日の出」に選出されました。ちなみに第2位はハレアカラ(ハワイ:米国)、3位タージマハル(インド)、4位ボロブドゥール(インドネシア)、5位ウルル(エアーズ・ロック:オーストラリア)等となっています。
 アンコールワットの初日の出も、日本人としてはぜひ見たいのですが、東西南北をきっちりと出しているアンコールワットでは、春分・秋分の日もぜひ訪れたいものです。
(写真は、AKPより。資料)

Morningsのサイト(英文です)
https://mornings.co.uk/best-sunrise-and-sunset/

今年の春分の日の様子。多くの人が集まりました。(AKPより)



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バレンタインデー2022

2022年02月19日 | 社会・風土
 2月14日のバレンタインデーはカンボジアでも一大イベントです。日本では女性からチョコを贈る日となっていますが、カンボジアでは「A Day for Lovers」として、男性が女性をデートに誘ったり、プレゼントを贈ったりする日として定着しつつあります。街角には、花束やぬいぐるみを売るにわか露店(写真上)がたくさん現れます。街では夜遅くまで、花束を持った女性をバイクの後ろに乗せたカップルがたくさん見かけられます。
 新聞報道によりますとプノンペンの中流階級の若い男性の多くはこの日を「勝負の日」と考えているそうで、「バレンタインデーは1年で最も危ない日」と言われているとのことです。大人側は、この傾向をあまり好ましくは思っていないようで、教育省ではバレンタインデーに関する声明や通達を発表し、学校での適切な指導を行うことを求める等、対策に追われています。また、新型コロナ対策として、プノンペン都は、学生が多人数で集まることを禁止する通達も発出しています。
 カンボジアのバレンタインデーは、バブルのころの日本のクリスマスイブを思い出させるような熱気もあり、国内消費拡大には、こういった若者が盛り上がるイベントも重要性が高いと感じさせます。

日本式にチョコをもらうのは、いくつになってもうれしいものです。



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中国正月2022

2022年02月05日 | 社会・風土
 2月1日は旧正月で、アジア各国ではお休みのところも多かったと思います。カンボジアでは、1月1日のインターナショナル・ニューイヤーに加えて4月にクメール正月があるのですが、この2月の旧正月も「中国正月」と呼ばれ、正式なお休みでは無いのですが華僑系の方々を中心になんとなくお休みだったり、お年玉が行きかったりと言うところが多いようです。プノンペンの街中は車やバイクも少なくなっていて、閑散としています。
 街には中国舞踊団が繰り出し、鉦や太鼓に合わせて獅子舞や龍の舞を披露して回っています。ご先祖様のために、家の前で紙のお金や車を燃やしています。燃やす紙のお札が100ドル札だったり、紙の車がレクサスだったりします。
(写真は、イオン1号店の中国正月用品売り場)



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今川幸雄元在カンボジア大使 ご逝去

2022年01月15日 | 社会・風土
 1月7日、在カンボジア日本国大使館は、内戦後の初代在カンボジア日本大使であった今川幸雄大使が、12月30日に日本で逝去されたと発表しました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。
 今川元大使は、1956年に日本外務省に入省、1957年にクメール語の研修生としてカンボジアのプノンペンに赴任し1965年までの8年間勤務されました。その後も本省勤務の他、マルセイユ総領事、在フランス大使館公使、在タイ大使館公使などを歴任し、1992年に大使館再開後の初代在カンボジア大使に就任されました。カンボジアの歴史、政治、経済、社会、文化を深く理解する日本の外交官として、カンボジア和平達成に向け、シハヌーク前国王やフン・セン首相をはじめ関係者と粘り強く議論し、1989年のカンボジア問題パリ国際会議の第三委員会共同議長を務めるなど、貢献されました。大使としては、国連カンボジア暫定機構(UNTAC)の下での日本のPKO部隊の受入れやその後の第一回総選挙、復興プロセスに携わり、日本とカンボジアの友好協力関係の増進に尽力されました。
 小職も、2007年のカンボジア赴任直前に初めてお目にかかる機会があり、様々なことを教えていただきました。日本大使館では、「今川元大使のカンボジアへの思いを引き継ぎ、日カンボジア関係の更なる発展のため、今後も努力していきたいと思います。」としています。
(写真は、在カンボジア日本国大使館のフェイスブックより)

在カンボジア日本国大使館のフェイスブック
https://web.facebook.com/JapanEmbassyCambodia/posts/4521268038001099


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南国のクリスマス カンボジアで涼しいクリスマス 

2021年12月19日 | 社会・風土
 カンボジアは、仏教国ということもあって、クリスマスはまだ一般に浸透しているとは言い難い状況です。「サンタクロース」を知らないカンボジア人もまだ相当に多いものと見られます。ただ、外国人やプノンペン等の若い層は、クリスマスパーティやコンサート、プレゼント等のクリスマスのイベントを楽しむようになってきています。クリスマスを前にして、バザーやクリスマスフェアも開催されています。12月5日にラッフルズホテルで開催されたフェアや、オドムガーデンで開催されたファーマーズマーケットは、多くの人出で賑わっていました。イオンモールでもクリスマス用品売り場が設置されています。また、ラッフルズホテル(写真上)やソフィテルホテル等では、クリスマスツリーの点灯式が華やかに行われていました。
 カンボジアでは、新型コロナを何とか乗り越えて、クリスマスを迎えられる状況となっています。この時期は、プノンペンやシェムリアップでは最低気温が20度ほどにまで下がります。南国のカンボジアでのちょっと涼しいクリスマスもなかなか良い感じです。 

南国ながらクリスマスデコレーションのラッフルズホテル


オドムガーデンのファーマーズマーケット。クリスマス用品もありました。木漏れ日の中でいい感じです。


ソフィテルホテルのクリスマスツリー点灯式



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ラナリット殿下 ご逝去

2021年12月01日 | 社会・風土
 11月28日、ノロドム・ラナリット殿下は、滞在先のフランスでご逝去されました。77歳でした。心より哀悼の意を表します。
 ラナリット殿下は、故シハヌーク前項王陛下の次男として1944年にプノンペンで生まれました。1991年10月のパリ国際会議における和平協定への署名後にカンボジア最高国民評議会が構成されるとその議長に就任しました。国際連合カンボジア暫定統治機構の下で1993年に実施された総選挙では、結成して以来率いていたフンシンペックが外部の予想に反して第1党となりました。第2党となったフン・セン率いる人民党との妥協の産物として、ラナリット殿下が第1首相、フン・セン氏が第2首相という2人首相制となりました。しかし両党の争いは続き、ラナリット殿下が国外訪問中の1997年7月5日にプノンペンで両党派の軍の武力衝突に発展しました。フンシンペック派の軍は敗走し、ラナリット殿下は首相を解任されました。
 その後は、フンシンペック党やラナリット党党首を務める等して、王党派を率いることを目指しましたが、人民党の力には抗しきれず、晩年は政治的には不遇となりました。しかし、国外追放や政治からの引退宣言等に負けず、最後まで粘り強く戦う姿勢を見せられていました。
 2012年に故シアヌーク前国王陛下が逝去されて9年、ラナリット殿下がご逝去されたことで、王党派は政治的には厳しい状況となるものと見られます。なお、日本の林外務大臣も「御冥福をお祈りします。」との外務大臣談話を発表しました。
(写真は、AKPより)

外務省のサイト
https://www.mofa.go.jp/mofaj/press/danwa/page3_003164.html




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水祭り2021

2021年11月21日 | 社会・風土
 11月18日から11月20日までは「水祭り」の連休でした。今年も新型コロナの影響でボートレース、夜のエレクトリカル船や花火等のイベントが中止となりました。水祭りのイベントは、これまでも様々な理由で中止されており、ここ11年で6回目の中止となります。2010年の水祭りの最終日の晩に将棋倒し事故で300名以上が死亡したことや、シアヌーク前国王陛下御逝去等も重なって、2011年から3年間はイベントが行われませんでした。2015年は干ばつの影響で、プノンペンではまたボートレースは中止となりました。昨年と今年は新型コロナの影響でイベント中止となりました。
 プチュンバン(お盆)とは逆で、地方からたくさんの人たちがプノンペンに集まります。今年は、新型コロナの影響が危惧されましたが、観光省によりますと、11月19日には全国で33万2875人の人出があったとのことです。プノンペンだけでも6万6750人の人出があり、リバーサイドや王宮前は賑わっていました。出店や物売りが集まり、楽しい雰囲気でした。芝生にゴザを敷いて楽しむグループや家族連れも数多く見られました。今年は大変珍しく、水祭り1日目の夕刻に雨が降りました。トンレサップ川は、例年通り順流に戻り、流れも相当に早くなっていました。
 新型コロナが早く終息して、様々なイベントをみんなで楽しめる日が来ることを願います。

リバーサイドには遊覧船も並び、楽しそうな雰囲気でした。



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独立記念日2021

2021年11月13日 | 社会・風土
 11月9日は、カンボジアの独立記念日でした。1953年11月9日に、故シアヌーク前国王陛下のご尽力(「独立十字軍運動」と呼ばれています)により、フランスからの独立を果たしました。独立を目指して1953年4月から5月にかけて、故シアヌーク前国王陛下は、フランスから、カナダ(モントリオール)、アメリカ(ニューヨーク、ワシントン、サンフランシスコ、ホノルル)を経て、日本(東京)まで、各国で独立キャンペーンを行われました。日本では、昭和天皇陛下ともお会いになっています。日本も外務省を中心に様々な協力を行いました。この東京滞在中にフランスから大きな譲歩を勝ち取り、5月13日に帰国され、半年後に独立宣言に至りました。なお、ご帰国当日にシハモニ国王陛下が誕生され、故シアヌーク前国王陛下は「東京は素晴らしい」として、お生まれになったばかりのシハモニ国王陛下の幼名を「トーキョー」と名付けられたとのことです。
 第二次大戦末期の日本軍による仏印処理(1945年3月~)により、インドシナ3国は独立を認められ、カンボジアも1945年3月12日に故シアヌーク前国王陛下が王位につかれて、独立を宣言しました。しかし、終戦後にフランスに再進駐され、再度フランスの保護国となってしまいました。それでも、故シアヌーク前国王陛下は、日本の支援を受けた1945年のこの独立が果たした役割は大きかったと述懐されていたそうです。
 独立記念日には、独立記念塔で記念式典が開催されました。シハモニ国王陛下、フンセン首相は、暑い中ずっと歩かれ、お疲れになられるのでは無いかと心配になるほどでした。今や、米中冷戦の狭間にあって、綱渡り外交を続けているカンボジアですが、覇権国に飲み込まれることなく、真の意味での独立を維持していくことが重要と見られます。
(写真は、AKPより。プノンペンの独立記念塔で開催された記念式典)


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コマツ カンボジアの地雷除去に協力 今後も継続

2021年11月12日 | 社会・風土
 11月8日、建設機械製造大手のコマツは、2021年11月15日~19日にオランダ・ハーグにて開催される対人地雷禁止条約第19回締約国会議のサイドイベントにおいて、コマツと、日本地雷処理を支援する会(JMAS)が提携して行っている、カンボジアおよびラオスでの対人地雷除去活動が紹介されることとなったと発表しました。対人地雷禁止条約第19回締約国会議は、164カ国の対人地雷禁止条約締約国による国際会議であり、世界中の政府機関やNGO等が一堂に集い、各国の地雷問題について議論する会議です。
 コマツとJMASは2008年より提携し、対人地雷の被害に苦しむ地域の地雷や不発弾の除去活動、ならびに復興までのコミュニティ開発事業のプロジェクトを行っています。2021年9月末までの実績として、累計で8,000個以上の対人地雷や不発クラスター子弾を処理し、10校の小学校の建設、90kmを超える道路整備を行いました。また、2020年からは、ブレードの高さを自動コントロールする機能(レーザーマシンコントロール)を有した農業ブルドーザーで水田を均平化するなどの稲作支援も開始しています。
 カンボジア地雷対策庁(Cambodian Mine Action and Victim Assistance Authority :CMAA)の発表によりますと、1979年から2021年9月までの累計で、地雷等被害者は6万4954名(うち死者1万9807名)となっています。1996年には、死者911名、負傷者3409名(うち手足切断443名)に達していましたが、2021年1月~9月は被害者数34名(うち死者10名)にまで減少しています。多くの関係者の努力により、死者数を100分の一にまで減少させたことは高く評価されるものです。日本も政府開発援助(ODA)だけでなく、自衛隊OBの方々を中心としたJMAS等のNGOやコマツ等の民間企業も協力して、カンボジアの地雷除去に大きく貢献してきました。
 CMAAは、国家地雷対策戦略(2018年~2025年:National Mine Action Strategy (NMAS) 2018-2025)に沿って、引き続き地雷・不発弾対策及び被害者への支援に取り組んでいくとしています。コマツも「今後もカンボジアとラオスにおける対人地雷や不発弾の除去活動、ならびに地域復興支援プロジェクトを継続して支援していきます。」としています。こうした活動が今後も継続されていくことが期待されます。
(写真は、新聞発表より)

コマツの新聞発表
https://www.komatsu.jp/ja/newsroom/2021/20211108


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パリ和平協定30周年を記念して3万リエル札を発行

2021年11月06日 | 社会・風土
 10月18日、カンボジアの中央銀行(NBC)は、1991年10月23日に締結されたパリ和平協定30周年を記念する3万リエル札を発行しました。中途半端な金額ですが、あくまでも「記念通貨」の位置付けであり、市中に出回る量は限定的と見られます。
 3万リエル札の表面には、故シアヌーク前国王陛下の肖像が描かれています(写真上)。裏面には、エッフェル塔や独立記念塔に加え、結んだ手を掲げる故シアヌーク公王陛下と若き日のフン・セン首相が描かれています。
 泥沼の内戦を終結に導いたパリ和平協定からわずか30年で、カンボジアは大きく発展しました。パリ和平協定とその後のカンボジアの発展に日本が果たした役割は大きいものがあります。こうした積み重ねの上にある日本とカンボジアの友好関係が今後も継続されていくことが期待されます。

カンボジア国立銀行のサイト 現行紙幣一覧
https://www.nbc.org.kh/english/about_the_bank/banknotes_in_circulation.php

裏面は、エッフェル塔が目立ちます。若き日のフン・セン首相(サングラスの人物)がうつむいてはにかんでいるように見えます。



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今年も洪水被害広がる2021

2021年10月31日 | 社会・風土
 カンボジアでは毎年のように雨期の終わりに洪水となっています。今年は、10月中旬から降り始めた雨で、大きな被害が出ています。カンボジア西部のバンテアイミエンチェイ州、バッタンバン州、北東部のラタナキリ州等で洪水被害が目立っています。また、プノンペンの西部~南部を流れるプレクトノット川も氾濫し、プノンペンの南西部地区の一部が水没し、10月27日現在、3199世帯、1万1399人が避難しています。浸水家屋は2963軒、水没した水田は135ヘクタールに達しています。
 プノンペン中心部では、日本が支援した洪水対策事業が効果を発揮し、以前であれば膝まで水位が上がり、何日も水が引かなかったようなところも、浸水が浅くなり、水もすぐ引くといった状況でした。他方、開発が進む郊外では、これまでの自然の排水経路や遊水地が埋め立てられ、水位が上がり被害がひどくなっているところもあるようです。
 なお、水田が水につかり、稲が被害を受けたところも多いのですが、その一方で、洪水によって栄養分のある土も運ばれ、洪水の水を使った洪水農法による収穫もあります。洪水でできた一時的な池で魚取りをしている人も見かけました。洪水と言う自然の脅威をも恵みに変える、カンボジアの人々の知恵とたくましさには感銘を受けます。
(写真は、AKPより。プノンペン南西部のダンコー区)

ブログ「カンボジア経済」2008年12月23日「洪水農法」
https://blog.goo.ne.jp/economistphnompenh/e/a2be1b91f118fd5a9d8c4a951443f17e


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カンボジアサッカーリーグ社の社長に日本人を抜擢

2021年10月30日 | 社会・風土
 10月14日、カンボジアサッカー協会は、同国初となるプロサッカーリーグと、その運営会社であるカンボジアサッカーリーグ社を設立しました。最高経営責任者(CEO)には、国際サッカー連盟などでの業務実績を持つ斎藤聡氏が就任しました。日本人が海外のプロサッカーリーグで代表を務めるのは初めてとのことです。
 斎藤聡氏は、FC バルセロナのアジア人初のスタッフとして同クラブの国際化に尽力し、帰国後は日本サッカー協会にて、日本代表戦の競技運営やマーケティング業務を担当しました。また、アジアサッカー連盟、国際サッカー連盟に出向し、アジア諸国のプロリーグ化やFIFA ワールドカップのマーケティング業務に携わり、タイ、インドネシア、カンボジア等のサッカービジネスの発展に寄与してこられました。
 サッカーに関する日本とカンボジアの関係は深いものがあり、カンボジア代表・U-23 代表チームのゼネラルマネージャーに本田圭佑氏、監督に廣瀬龍氏、技術委員長に小原一典氏、審判ダイレクターに唐木田徹氏、U-20・U-18代表監督兼FFCアカデミーU-18監督に行徳浩二氏、U-16代表監督兼FFCアカデミーU-15監督に井上和徳氏と、アンダー世代からトップチームまで日本人の指導者・関係者が活躍しています。
 スポーツの世界でも日本とカンボジアの友好関係が深まっていくことが期待されます。
(写真は、AKPより。アジアカップU23で日本と対戦したカンボジアU23代表チーム)



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最近のダイヤモンドアイランド

2021年10月17日 | 社会・風土
 プノンペンの西側、バサック川の中州であるダイヤモンドアイランドでは、主に中国資本による野心的な不動産開発が進んでいます。久しぶりにダイヤモンドアイランドを訪問する機会があったので、少し見て回りました。「凱旋門」に似せた建物(写真上)や、中国系に人気の欧州風の建物等が完成していました。しかしながら、ほとんどの建物で、入居者がゼロの状態であり、ゴーストタウンと化していました。カンボジアの不動産は、中国から海外に逃避した外貨資産(主にドル建て)の投機対象となっていると言われます。このため、賃貸収入等が得られなくても、ドル建てで資産が確保できていれば良いという需要もある模様で、ゴーストタウンが次々に出来上がっている背景となっています。中国国内での不動産バブルの崩壊が懸念されている昨今、もし崩壊すれば、その余波がカンボジア不動産業にも及ぶ可能性もあるため、留意が必要と見られます。なお、カンボジア経済にとっては、これまで海外直接投資によって建設セクターが潤ってきたことも事実であり、マイナスばかりではありませんが、ブームにつられて提灯買いに走ったカンボジア人投資家は、中国人投資家ほどには余裕がないと見られる点も懸念されるところです。日本の湯沢のリゾートマンション群のようにゴーストタウンのまま老朽化が進むといった事態や、未完成のまま放置されるといった事態に陥ることも危惧されます。中国国内の不動産バブルの今後の状況や新型コロナ終息後の動向が注目されます。

川沿いに完成していた欧州風の建物群。ゴーストタウンです。


欧州風の街並みにも人影はほとんどありません。



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プチュンバン2021

2021年10月09日 | 社会・風土
 プチュンバンはカンボジアのお盆です。今年は10月5日から7日までプチュンバンの3連休でした。例年ですと、多くの人々が田舎に帰って家族で集まるので、セントラルマーケット近くのミニバス乗り場も稼ぎ時で、お土産を抱えて地方に戻る人たちで賑わいます。しかし今年は、新型コロナ対策でプチュンバンの各種行事が禁止されていることもあって、例年ほどではありません。お寺に入れないので、食べ物等の寄進を入り口で受け付けたり、お坊様のお話(説教)をオンラインで行ったりと、新型コロナ対策で色々と工夫はされているようです。
 プチュンバンは、仏教徒のカンボジア人にとっては、重要な宗教行事で、日本のお盆ととても似ています。お祭りは15日間続きます。この間、人々は地元のお寺だけではなく、遠くのお寺まで出かけて、お布施をします。先祖の魂と再会するために、少なくとも7か所のお寺を回らなければならないとされています。先祖の魂は、プチュンバンの15日間の間だけは自由に動き回ることを許されると言われ、食べ物等を供えてお迎えします。
 お寺にお参りする際には、男女ともに白いシャツを着てお寺に入り、まずご本尊に蓮の花とお線香を差し上げてお祈りします。その後、お坊様にお経をあげていただきます。また、ご先祖に捧げる食べ物は、お坊様に食べていただくことでご先祖様に届くということで、ご飯とおかずをお渡しします。お寺の中には、多くのごちそうがずらりと並びます。ご飯は、外に並べてあるたくさんのツボに少しずつ分けて入れます。最後に、砂で山を作ります。これは、パゴダを作ることを意味しています。
 今年は、新型コロナの影響でお寺巡りも禁止となったため、閑散としたプチュンバンでした。来年は例年通りににぎやかに行事ができることを期待しています。
(写真は、2018年のプチュンバンのお寺の様子。多くの信者からお寺に料理が寄進されます)

今年のセントラルマーケット北西のミニバス乗り場。帰省客が少なく、客待ち顔のみにバスが並んでいました(2021年10月4日撮影)。



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