小澤征爾さんと、音楽について話をする 価格:¥ 1,680(税込) 発売日:2011-11-30
時間ができたので一気に読んだ。
なんかよくわからない村上さんの文章も、話題がクラシック音楽の対談なので、非常に読みやすい。
特に面白かったのは、
「文章と音楽との関係」で、村上さんが「新しい書き手が、この人は残るのか、あるいは遠からず消えていくかというのは、その人の書く文章にリズム感があるかどうかで、だいたい見分けられます」という文章のリズム感の話。
「第4回 グスタフ・マーラーの音楽をめぐって」は特に興味深く読んだ。 かれこれ3,40年も前になるのか、マーラーの音楽をよく聴いていたころがあって、スコアも1番から5番くらいまで揃えていた。もっとも、今では書棚にほこりを被っているのだが。 ここで1番の第3楽章の話が出てくる。「この変わり方、破天荒というか、普通じゃあないですよね」という村上さんの発言。 ああ、やっぱりそうなのかと同じような感じを持っていたのでなんか安心した。
長いフレーズのことで話すカラヤンのことや、バーンスタイン、グールドの話題など小澤さんの記憶、思い出をぶり返しての対談は非常に面白かった。
この対談を元にしたCDも出てるようなので、今度買ってみようかと思っている。
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村上朝日堂シリーズなんかは結構笑えます。