世界一周タビスト、かじえいせいの『旅が人生の大切なことを教えてくれた』 

世界一周、2度の離婚、事業の失敗、大地震を乗り越え、コロナ禍でもしぶとく生き抜く『老春時代』の処世術

日本の生き残る道

2010年08月31日 | 国際
日本が危ない。


誰もが感じていることだ。

それも、痛切に。



今の日本を語るとき、

沈没、

劣化、

衰退、


などの文字が躍る。



世界における日本の存在感が薄れてきていることは、


チョッと海外に出れば誰しも分かることだろう。




ビジネスの場では、特にそれが顕著だ。


ことごとく世界での商談に敗れている。


アブダビの原発や、

ボリビアのレアメタなど


みんな韓国に持っていかれている。




特に資源やクリーンエネルギーを巡る争奪戦は日を追うごとに激しさを増している。





日本がエコノミックアニマルと揶揄されながらも活躍した陰には、


常に商社マンの姿があった。


百鬼夜行しながら生き馬の目を抜くのは、日本のお家芸だったはずだ。




しかしこのところあまりこうしたエピソードを聞かない。


むしろ、中小企業のメーカーの社長が前面に出て孤軍奮闘している姿が目立つ。



技術力ではまだまだ日本には5分の利がある。


なのにどうして国際試合に負けるのか。


スポーツの世界でも然り。


(北島康介と宮里藍ぐらいだろうか、頑張っているのは)





政治力に欠けるのは言うまでもない。

この分野ではまったく情けなくなる。



加えて、

交渉力、

コミュニケーション能力、

社交力、などなど


基本的な人間関係能力に欠けている。



そこに、英語力不足が拍車をかける。




シャイ、引っ込み思案、口下手などは、


国際社会では、もはや美徳にはならない。



だが日本には、誠実さと正確さ、そして丁寧さがあった。


その点で他国を圧倒していた。



ところが、

韓国や中国、その他の新興国も


日本人の美徳を纏い始めたのだ。

そこに強力な政治的バックアップがある。



これではもう太刀打ちできなくなるのは当然だ。




これからますます国際分業化が進む。


海外でプロジェクトに携わるとき、

複数の外国人たちと渡り合わなければならない。



そうしなければ日本人は埋没してしまう。



前術した数々の能力に加え、

日本人は誠実さを前面に出して、信頼を勝ち取るほか生き残る術はないだろう。



物質的に成熟社会に生きる人間は、

自らも成熟した持ち味を示さねばならない。



「老兵は死なず」 という気概が必要とされる。


と同時に、

これからの若者は国際戦士として


生き残るには

国際分業を担うため海外に出ざるを得なくなる。



新兵の気概も試される時代だ。



【今日の言葉】


サア、飛び出そう、世界へ!