実は大王殿、伽藍堂、斎堂と回って南から入ったので、正面の写真を撮るの
忘れてしまいました。
それというのも、ここの仏像を撮るのに熱中してしまったから・・・(^_^ゞ
なかなかこれだけの仏像を写真に撮ることって無いですものね。
ただし、他のお参りの方の迷惑にならないようストロボは控えました。
もちろん三脚もね。禁止はされていませんがエチケットとして。暗いけどね。
結果、ピンボケ連発、特にDP2Mは手振れ補正機能ありませんから。
大雄宝殿(だいおうほうでん)万福寺の中央に位置する最も大きな建築物です。
日本で唯一最大のチーク材を使った歴史的建造物として、大変重要かつ貴重な
ものだそうで、建築様式はまさに中国そのものの様式。
正面中央にはご本尊、その左右の壁に十八羅漢像がずらりと安置されています。
須弥壇(しゅみだん)の上の額「真空」は明治天皇の御宸筆です。
御本尊は三尊形式で中央は釈迦如来。釈迦如来の場合、一般には
脇侍(きょうじ)は、右に「文殊菩薩、左には「普賢菩薩」ですが、
此処では釈迦十大弟子の筆頭「迦葉(かしょう)尊者」が右に、左には
「阿難(あなん)尊者」が祀られています。
さて、十八体の阿羅漢(あらかん)さまを・・・普通は十六羅漢ですよね。
五百羅漢なんてのもありますが。
そもそも阿羅漢(羅漢)とは、尊敬や施しを受けるに相応しい聖者のこと。
阿羅漢でない者が阿羅漢を名乗ることを故意・過失を問わず「大妄語」とし、
最も重い罪を科して僧団追放の対象としたそうです。
仏法を護持することを誓った16人の弟子を十六羅漢としますが、此処では
賓頭廬(びんづる)尊者と慶友(けいゆう)尊者が加わっての十八羅漢。
この十八羅漢像は、中国の仏師 范 道生(はん どうせい)によるもの。
ちなみに御本尊の三尊である詳細は不明。桃山時代の様式があり、
日本人仏師によるものとみられているとか。
上手く言葉にはできませんが、それぞれの羅漢さんが個性豊かに活き活きと
作られており、迫力のようなものを感じずにはいられませんでした。
第十五尊者 阿氏多(アジタ)
第六尊者 跋陀羅(バダラ)
虎に首輪でも?虎がガラスケースに入っているのは謎。(^_^ゞ
第五尊者 諾矩羅(ナクラ) 読書家なのかな?
第十八尊者 賓頭盧(ビンヅル)
お馴染ですね、よく寺院のお堂の前に置かれており、患部を撫でると除病の
功徳があると信じられ、なで仏として知られています。
ここでもお参りの方が撫でていかれるのでしょうね、この像の膝など
塗りが剥がれて、ぴかぴかに光っていました。
第十七尊者 慶友(ケイユウ)
窓のカタチにも特徴がありますね。
おっと、肝心な方も・・・隠元隆(いんげん りゅうき)禅師です。
〈隠元禅師像〉
まだ新しいものですね、萬福寺開創三百五十年記念で置かれたものですから
数年しか経っていません。獅子に乗られているのかな・・・?
第十一尊者 羅怙羅(ラゴラ) ※写真右
自ら胸を開き、その中から釈迦の顔が!印象的というかショッキングなお姿。
羅怙羅尊者は、釈迦が出家前に生まれた実子でもあります。「人は必ずその
心の中に仏を宿す」と云うことを表しているらしいのですが・・・
折角ですから、十八羅漢像の一覧を♪(並んでいた順ではありません)
第一尊者 賓度羅跋羅堕闍(ビンドラバラダシャ)
第ニ尊者 迦諾迦伐蹉(カナカバサ)
第三尊者 迦諾迦跋釐堕闍(カナカバリダシャ)
第四尊者 蘇頻陀(スビンダ)
第五尊者 諾矩羅(ナゴラ)
第六尊者 跋陀羅(バダラ)
第七尊者 迦理迦(カリカ)
第八尊者 伐闍羅弗多羅(バジャラプタラ)
第九尊者 戌博迦(ジュバカ)
第十尊者 半托迦(パンタカ)
第十一尊者 羅怙羅(ラゴラ)
第十ニ尊者 那伽犀那(ナガセンナ)
第十三尊者 因揚陀(インカダ)
第十四尊者 伐那婆斯(バナバス)
第十五尊者 阿氏多(アジタ)
第十六尊者 注茶半迦(チュウダハンタカ)
第十七尊者 慶 友(ケイユウ)
第十八尊者 賓頭盧(ビンヅル)
※漢字は違う場合も。読みは出来るだけ此処の木札に忠実にしましたが、
他にも読み方はいろいろあるようです。
〈大雄宝殿〉
そうそう、本堂へ来る前にガランドウも覗いてきましたよ。
伽藍(がらん)=寺院の主要建物群の意味。伽藍堂は、寺院(伽藍)を守る
伽藍神を祀っているお堂です。日本のお寺でいう鎮守社みたいなものかな?
がらんどうかなと思ったら、えらい賑やか・・・まるで中華街。(^_^ゞ
「がらんどう」って、中に何も入っていない、がらんとした空間を意味する
のに、語源とはちと違うものですね。
〈伽藍堂〉
華光菩薩(けこうぼさつ)像が安置されています。あまり馴染の無い菩薩様
ですね。かなり珍しいそうです。ちょっと三蔵法師のようにも・・・
眉間には第三の目が付いています。3×3EYES<サザンアイズ>のパイちゃん
みたいに♪ちなみに私、3×3EYES 40巻全巻読みました。(^_^ゞ
「華光」は明の小説『南遊記』の主人公なんだそうです。
西遊記じゃ無かった。中国には東西南北「四遊記」としてあるようです。
手前に置かれている像は妖怪?孫悟空のようなお伴の者かな・・・
禅宗といえば達磨大師ですね、ここにも変りみくじがありました♪
達磨みくじにしようかと思ったのですが、布袋みくじが可愛かったもので
そろそろこの辺で、お後がもう1回ありますが・・・(^_^ゞ
2015.1/25、黄檗山萬福寺にて。
忘れてしまいました。
それというのも、ここの仏像を撮るのに熱中してしまったから・・・(^_^ゞ
なかなかこれだけの仏像を写真に撮ることって無いですものね。
ただし、他のお参りの方の迷惑にならないようストロボは控えました。
もちろん三脚もね。禁止はされていませんがエチケットとして。暗いけどね。
結果、ピンボケ連発、特にDP2Mは手振れ補正機能ありませんから。
大雄宝殿(だいおうほうでん)万福寺の中央に位置する最も大きな建築物です。
日本で唯一最大のチーク材を使った歴史的建造物として、大変重要かつ貴重な
ものだそうで、建築様式はまさに中国そのものの様式。
正面中央にはご本尊、その左右の壁に十八羅漢像がずらりと安置されています。
須弥壇(しゅみだん)の上の額「真空」は明治天皇の御宸筆です。
御本尊は三尊形式で中央は釈迦如来。釈迦如来の場合、一般には
脇侍(きょうじ)は、右に「文殊菩薩、左には「普賢菩薩」ですが、
此処では釈迦十大弟子の筆頭「迦葉(かしょう)尊者」が右に、左には
「阿難(あなん)尊者」が祀られています。
さて、十八体の阿羅漢(あらかん)さまを・・・普通は十六羅漢ですよね。
五百羅漢なんてのもありますが。
そもそも阿羅漢(羅漢)とは、尊敬や施しを受けるに相応しい聖者のこと。
阿羅漢でない者が阿羅漢を名乗ることを故意・過失を問わず「大妄語」とし、
最も重い罪を科して僧団追放の対象としたそうです。
仏法を護持することを誓った16人の弟子を十六羅漢としますが、此処では
賓頭廬(びんづる)尊者と慶友(けいゆう)尊者が加わっての十八羅漢。
この十八羅漢像は、中国の仏師 范 道生(はん どうせい)によるもの。
ちなみに御本尊の三尊である詳細は不明。桃山時代の様式があり、
日本人仏師によるものとみられているとか。
上手く言葉にはできませんが、それぞれの羅漢さんが個性豊かに活き活きと
作られており、迫力のようなものを感じずにはいられませんでした。
第十五尊者 阿氏多(アジタ)
第六尊者 跋陀羅(バダラ)
虎に首輪でも?虎がガラスケースに入っているのは謎。(^_^ゞ
第五尊者 諾矩羅(ナクラ) 読書家なのかな?
第十八尊者 賓頭盧(ビンヅル)
お馴染ですね、よく寺院のお堂の前に置かれており、患部を撫でると除病の
功徳があると信じられ、なで仏として知られています。
ここでもお参りの方が撫でていかれるのでしょうね、この像の膝など
塗りが剥がれて、ぴかぴかに光っていました。
第十七尊者 慶友(ケイユウ)
窓のカタチにも特徴がありますね。
おっと、肝心な方も・・・隠元隆(いんげん りゅうき)禅師です。
〈隠元禅師像〉
まだ新しいものですね、萬福寺開創三百五十年記念で置かれたものですから
数年しか経っていません。獅子に乗られているのかな・・・?
第十一尊者 羅怙羅(ラゴラ) ※写真右
自ら胸を開き、その中から釈迦の顔が!印象的というかショッキングなお姿。
羅怙羅尊者は、釈迦が出家前に生まれた実子でもあります。「人は必ずその
心の中に仏を宿す」と云うことを表しているらしいのですが・・・
折角ですから、十八羅漢像の一覧を♪(並んでいた順ではありません)
第一尊者 賓度羅跋羅堕闍(ビンドラバラダシャ)
第ニ尊者 迦諾迦伐蹉(カナカバサ)
第三尊者 迦諾迦跋釐堕闍(カナカバリダシャ)
第四尊者 蘇頻陀(スビンダ)
第五尊者 諾矩羅(ナゴラ)
第六尊者 跋陀羅(バダラ)
第七尊者 迦理迦(カリカ)
第八尊者 伐闍羅弗多羅(バジャラプタラ)
第九尊者 戌博迦(ジュバカ)
第十尊者 半托迦(パンタカ)
第十一尊者 羅怙羅(ラゴラ)
第十ニ尊者 那伽犀那(ナガセンナ)
第十三尊者 因揚陀(インカダ)
第十四尊者 伐那婆斯(バナバス)
第十五尊者 阿氏多(アジタ)
第十六尊者 注茶半迦(チュウダハンタカ)
第十七尊者 慶 友(ケイユウ)
第十八尊者 賓頭盧(ビンヅル)
※漢字は違う場合も。読みは出来るだけ此処の木札に忠実にしましたが、
他にも読み方はいろいろあるようです。
〈大雄宝殿〉
そうそう、本堂へ来る前にガランドウも覗いてきましたよ。
伽藍(がらん)=寺院の主要建物群の意味。伽藍堂は、寺院(伽藍)を守る
伽藍神を祀っているお堂です。日本のお寺でいう鎮守社みたいなものかな?
がらんどうかなと思ったら、えらい賑やか・・・まるで中華街。(^_^ゞ
「がらんどう」って、中に何も入っていない、がらんとした空間を意味する
のに、語源とはちと違うものですね。
〈伽藍堂〉
華光菩薩(けこうぼさつ)像が安置されています。あまり馴染の無い菩薩様
ですね。かなり珍しいそうです。ちょっと三蔵法師のようにも・・・
眉間には第三の目が付いています。3×3EYES<サザンアイズ>のパイちゃん
みたいに♪ちなみに私、3×3EYES 40巻全巻読みました。(^_^ゞ
「華光」は明の小説『南遊記』の主人公なんだそうです。
西遊記じゃ無かった。中国には東西南北「四遊記」としてあるようです。
手前に置かれている像は妖怪?孫悟空のようなお伴の者かな・・・
禅宗といえば達磨大師ですね、ここにも変りみくじがありました♪
達磨みくじにしようかと思ったのですが、布袋みくじが可愛かったもので
そろそろこの辺で、お後がもう1回ありますが・・・(^_^ゞ
2015.1/25、黄檗山萬福寺にて。
仏像の撮影は難しいだろうな。
いつかチャレンジしてみたいですね。
今日の記事は力作ですね。
あら、すごい。
雑誌に初出からしばらく読んでいましたが、結局最後どうなったか知らないままです。
八雲とパイはどうなったんでしょう?
羅怙羅は怖いわ。
それとも今時の子供は平気なんかな?
虎がガラスケースに入っているのは・・・
夜な夜な外に出てうろつくから
十八もの名前を漢字変換
難しかったのではないでしょうか。
お疲れ様です。
勉強させていただきました。
すばらしいと思います。
でも撮り慣れてないから難しいだろうな。
この萬福寺シリーズ、写真整理や仏像の名前を調べるのが結構大変でした。
十八羅漢像は保存版にしたいと思います。
新刊が出たら本屋さんが届けてくれるようになっていたのですが、十数年前になるのかな?
今確かめようにも、すでにbookoffへ・・・買い戻してまた読みたいな。
今どきの子供はバーチャルな映像とかに慣れてるから
意外と平気かも。
虎がうろついたら怖いけど、あの虎は猫くらいのサイズ。
ケースに入れる必要ないのにな・・・
仏像撮影は難しかった。ぶつぞう、下手に撮るとぶたれるかも。