カッパのロードスター

幌を開ければFeelin`good。カッパーレッドの
路渡☆くんとの楽しいドライブ日誌。

おいなりさん

2014-05-20 14:55:02 | 京都徘徊記
伏見稲荷大社は、全国に約3万社あるといわれる稲荷神社の総本社。
初詣の人出ランキングで常に全国5位以内に入ってますね。
外国人にも人気があるようです。世界最大の旅行口コミサイトでの外国人による
口コミでは、人気2位でした。ちなみに1位は「広島平和記念資料館」です。

情けない話、私は近くに住みながら行くのは今回が初めてでして・・・(^_^ゞ
あまりにも身近過ぎる、写真なども見飽きるほど見てきたしね。
行った気になっていたのかな。いざ行ってみると色んな発見がありました。

アクセスは鉄道だと京阪電車(本線)伏見稲荷駅、JR(奈良線)稲荷駅。
駐車場は100台以上停められる無料駐車場が境内にあります。



駅側の大鳥居と楼門前の大鳥居の間の参道横が駐車場になっています。2012年に
改装されたので新しく快適なんですが、さすがに日曜日の昼過ぎ、満車で
「只今閉鎖中」のカードが出ていました。そんなことを予想して、この日も
バイクで行きました。駐車待ちのクルマを横目に先頭まで行って係の方に
二輪は?って訊ねると「コチラからどうぞ」って、新しくできた二輪/自転車
専用駐車場に案内されました。
だいたい此処の前の道(本町通り)は、一方通行(二輪車は除く)ですから
バイクに限りますね♪




お天気は雲ひとつない五月晴れ♪





参道もお祭り騒ぎ? 境内のお土産物屋さんには狐のお面や焼き物の他にも
達磨さんや招き猫も・・・? 白狐の焼き物は(元来)稲荷山の土を使って
作られた焼き物で、五穀豊穰の信仰から昔は稲荷山の土を持って帰って
田畑に撒いていたものを、神棚に置けるように狐の形をした焼き物を
土産物にしたのが始まりのようです。
伏見稲荷大社が創建されたのは711年、平安京遷都より80年以上も前のことです。
創建したのは、秦 伊呂巨(はたの いろこ)。帰化人、秦氏の一族ですね。
秦氏は養蚕の普及にも貢献したことから、土産物に達磨があるのは蚕の繭に
似ているから?招き猫は蚕を食べる鼠封じ?
縁起物の由来というのは案外単純なものですね。



〈楼門〉
1589年(天正17)に豊臣秀吉が母(大政所)の病気平癒を祈って寄進したもの。
「病悩平癒祈願が成就すれば一万石奉加する」と記した「命乞いの願文」が
伝えられていましたが、昭和48年の解体修理の際、墨書も発見されました。
この3年後には大政所は亡くなってますが・・・


〈阿吽の二神像〉
楼門前、ここでは左右に狐の像が、寺院の狛犬のように左右に置かれていますが、
狛犬と違い阿吽になっていません。向かって左の狐は鍵(米蔵の鍵)を、
右の狐さんは宝珠(チンターマニ)を咥えています。

楼門、寺院なら阿吽の仁王様(金剛力士像)が置かれていると仁王門とも言います。
神社では随身さんが置かれ、随身門とも言いますね。向かって左が矢大神、
右が左大臣。随身とは、貴族の外出時に警護のために随従した近衛府の官人の
ことですが、神道においては、随身姿の像を神を守る者として門に安置される
ことが多いです。




伏見稲荷の拝観者は年齢層が低いかも。

『いなり、こんこん、恋いろは。』・・・こんなん流行ってんの?
主人公は京都の中学生、名前が“伏見 いなり”ちゃんだって、
伏見稲荷大社公認だそうで境内のあちこちにポスターが貼ってありました。
京のはんなり変身ラブコメディ、京も明日も恋をする・・・決して嫌いじゃ
ないけれど、まず見ないだろうな。でも1回くらいは・・・(^_^ゞ
中・高生向きなんだろうけど、おいなりさん=宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)
と言うのが出てくる。このくらいは知ってもらえるからイイかもね。



〈外拝殿〉

楼門をくぐると真正面にあります。
その先に内拝殿、本殿が一直線に配置されています。


〈内拝殿〉

本殿には、下社・中社・上社ならびに摂社である田中社・四大神の五社が
一宇相殿に奉祀されています。
祭神は向かって左から田中大神(たなかのおおかみ)、
中社に佐田彦大神(さたひこのおおかみ)※猿田彦に同じ。
下社(中央)に宇迦之御魂大神(うかのみたまのおおかみ)、
上社には大宮能売大神(おおみやのめのおおかみ)、
そして一番右には四大神(しのおおかみ)が祀られています。
この五神の総称が稲荷大神であって、実は主祭神を持ちません。
強いて言うなら宇迦之御魂大神が代表?ってとこかな。
できれば時間は掛かりますが、左から順番に五柱すべてに拝願しましょう。

〈本殿〉後で気がついたら撮影禁止でした。よってこんなアングルに・・・

〈権殿〉
本殿と同じ五柱の相殿で、本殿を造営する際の仮御殿です。

まぁ、それにしても真っ赤っか!朱色が目に眩しいほどです。それもそのはず
2011年、御遷座1300年祭に際して改修されたばかりですから。
寺院仏閣は、古いままの方が侘び寂を感じて良いのですが、神道では汚れ、
穢れを嫌います。だから改修していつもピカピカにする傾向が強いですね。



拝殿の前の狐さんですが、改修後のものでしょうか、ちょっとエジプトっぽい。
とにかくおキツネさん、沢山いらっしゃるので見て回るのも面白いです。


侘び寂と言えば、楼門を過ぎて右、南側に「お茶屋」と言うのがあります。



「お茶屋」は、躙口(にじりぐち)をもたず、いわゆる貴人好みの茶室。
書院式茶室の遺構とされているもので、特別拝観の時期以外は入れません。
素晴らしい庭園や建物があるようで、「松ノ下屋」もそのひとつ。





瓦に五七桐の紋を発見、これって豊臣秀吉のゆかり?ま、応仁の乱で焼失した
ままの楼門や外拝殿、権殿を京都再構築の際に復興させたのは秀吉公だし・・・

五七桐紋は太閤秀吉が使っていた印象が強いですが、もともとは天皇家、皇室の
紋であり、菊紋に次ぐ格式の紋でしたが足利幕府以後は、武家が望んだため
天皇が下賜するようになり、足利尊氏や豊臣秀吉も天皇から賜ったものです。
五七桐は「政権担当者の紋章」という認識なのかな、実は現在でも
内閣総理大臣紋章として五七桐が使われています。
そう言えば過去に、今太閤と呼ばれた総理大臣が居たなぁ・・・
ちなみに、よく見る庶民が使う桐紋は五三の桐です。そして皇室の菊花紋は
「十六八重表菊」が正式な紋章の呼び方です。


関係ないですが、ナンジャモンジャの花が咲いていました♪



〈東丸(あずままろ)神社〉
江戸時代の国学の四大人の一人、荷田春満(かだのあずままろ)が祀られている。
伏見稲荷の中にありますが、末社ではなく独立した神社です。
史跡・荷田春満旧宅もお茶屋の並びにあり、特別拝観の期間に観られます。
学業の神様で、参道脇には絵馬がびっしり。ご利益の程が窺えます?

伏見稲荷大社の周辺には、ここ以外にも様々な神社が集まっていました。
何処までがお稲荷さんなのか、お稲荷さんとどんな関係なのか困惑するほど
また回を改めて少しだけ紹介できると思います。




お稲荷さんグッズ? 白狐と鳥居、キャラクターがしっかりしていますね。





他にもいろいろありました。これも回を追って紹介します。




さてさて、これからが本番? 千本鳥居の建つお山へ向かいます。


〈奥宮への入口〉


〈末社〉長者社・荷田社・五社相殿社・両宮社
他にも摂社・末社は数多く・・・これも追々?いや割愛かな。


〈奥宮〉
階段、これはほんのプロローグ、ここも原点は山岳信仰。
この後、待ち構える千本鳥居、お山めぐり・・・運動不足、貧脚には自信のある
私には如何なる試練やら知れんw
ふらっと来てみたお稲荷さん、全然フラットじゃないし・・・(-_-;)

奥宮の狐さんは箱入り?暴れるのかな、金網の中でした。


今回の記事は文章多過ぎたかな?次回は写真主体で。(^_^ゞ
しばらく「おいなりさん」が続きます・・・







2014.5/11、伏見稲荷大社にて。