京都はとにかくお寺が多い、大小様々、あちこちにあります。
江戸の八百八町、浪速の八百八橋、京の八百八寺って言いますが
これ嘘八百で、京都市だけで1600以上あるそうです。
ちなみに都道府県別では京都府は2600以上ありますが、意外やこれは全国5位。
1位は愛知県で4100以上だそうです。続いて大阪、兵庫、東京だそうで。
人口10万人当りの寺の数で言えば、寺密度1位が滋賀県。福井県、島根県と続きます。
とりあえず京都に住んでいても知らないお寺が多い、先日行った
『妙蓮寺』も全く知らなかったお寺でした。
京都で冬に咲く桜を検索していたらヒットしたお寺です。
「御会式(おえしき)桜」と名付けられた桜で、前に紹介済み
毎年、10月13日の御会式(日蓮上人の命日)の頃に咲き始め、
冬の間中咲き続け、4月8日の花祭り(お釈迦さんの生誕日)の頃に
満開となると言われています。
ここのお寺、上京区は西陣織りで有名な西陣って地域にある本門法華宗の大本山。
波乱万丈の歴史(日蓮宗はいずれもかな?)を経て、現在この地にあるようです。
今は毎月12日に境内でフリーマーケット(手づくり市)が開かれたり、
四季の花が楽しめるお寺です。無料駐車場もあり境内は拝観も無料です。
公式ブログ『京都西陣 妙蓮寺の四季』で四季の花がまとめられてます。
但し、方丈と石庭などを観覧するのは有料(500円)です。
なお特別拝観(宝蔵庫)は、300円増額。予約も必要です。
宝蔵庫には長谷川等伯一派の代表作品、桃山時代作の重要文化財絵画、
松桜図や松杉桜図など障壁画や本阿弥光悦の筆になる
日蓮の立正安国論写本(重文)などの寺宝を展示されてます。
とりあえず方丈と石庭、襖絵などを見せてもらうことに・・・
寺務所で拝観料を払うと、気さくなおば…いや、おねえさんが案内して下さいます。
そう、解説、ガイドしてもらっての拝観料なんです。値打ちありますよ。
四方どちらから見ても正面になるよう作庭された坪庭。
宿坊もあるのですが、今はお寺の事情でお休みされてるようです。
この庭だけでも四季折々の花が楽しめそうです。
奥書院は凝った造りで、春、夏、秋、冬の間があり、それぞれ襖絵が
その季節を表してます。ここは撮影ご遠慮下さい、なので・・・
『こちら』をご覧下さい。
これらの襖絵は日展画家 幸野豊一氏の作です。
襖絵についても丁寧に解説していただけます。
十六羅漢の石庭は、桂離宮の造庭に携わった妙蓮寺の僧侶、玉淵坊日首の作庭と
いわれているそうです。
奥書院から見た石庭です。十六個の大小の石で組まれた石庭で、
十六羅漢の石庭と呼ばれています。十六人の羅漢がお釈迦様の説法を聴いている姿
と言うことなんですが、ここのお寺では宗派の関係でまた違った解釈をされてますが・・・
中央奥の青石は臥牛石(がぎゅうせき)と言われ、釈尊の姿を現わしてるのですが、
この石、伏見城にあった四国原産の名石を豊臣秀吉よりいただいたものだそうです。
これは表書院から見たところ。たまたま?他に見学者もおられなかったので
好き放題、写真を撮ることができました。
そしたら、「冷えるでしょ、温まって下さい」と、紅茶を出していただきました。
嬉しいですね、こういうおこころ遣い・・・身もこころも温まりました♪
これは京男さんの真似っこ。ですが・・・これも冷たい床を歩くのでと言うことで
貸していただける上履き。手づくりぽくって、色んな柄がありました。
それほど広いところでは無いのですが、細かに解説してもらって
充実した時が過ごせました。
ガイドさんとは話しがはずんで、世間話やご家族の話しなども…。聞けば年齢も1つ違い
ロードスターのことをユーノスって、そんな世代です♪
歴史、各地のお寺にも詳しく、花好き。これからもリピートしたいと思ってるので、
アドバイスよろしくです。
寺務所の柱には刀傷が残ってるのですが、これは
1864年、長州藩の一派が起こした禁門の変(蛤御門の変)の際、
追っ手の薩摩藩が切りつけて行ったものだそうです。
ちなみに、この戦いはわずか1日で終わったのだが、逃げる長州勢が放った火で
京都市中は3日に亘り燃え続け、市中半分近くが焼失したと言う。
近代国家への移行はここ京都を幾重もの血で塗り替えながら進んで行ったのですね。
さて、妙蓮寺の他の見どころは、禁裏から移建したという両袖番所付で
風格を感じさせる山門。江戸期に建立された貴重な袴腰型の鐘楼。
墓地には赤穂浪士のお墓もあるみたいで・・・
行事は10月12、13に行われる万灯会が面白そうだ。
花は今から妙蓮寺椿、白もくれん。桜の木も沢山あったので春は花見、特に
八重咲きの枝垂れ桜や黄桜が遅咲きで見物かも。夏には酔芙蓉も見られるとか。
とにかく百花繚乱、このお寺から目が離せない。
2009.1/18。妙蓮寺にて
江戸の八百八町、浪速の八百八橋、京の八百八寺って言いますが
これ嘘八百で、京都市だけで1600以上あるそうです。
ちなみに都道府県別では京都府は2600以上ありますが、意外やこれは全国5位。
1位は愛知県で4100以上だそうです。続いて大阪、兵庫、東京だそうで。
人口10万人当りの寺の数で言えば、寺密度1位が滋賀県。福井県、島根県と続きます。
とりあえず京都に住んでいても知らないお寺が多い、先日行った
『妙蓮寺』も全く知らなかったお寺でした。
京都で冬に咲く桜を検索していたらヒットしたお寺です。
「御会式(おえしき)桜」と名付けられた桜で、前に紹介済み
毎年、10月13日の御会式(日蓮上人の命日)の頃に咲き始め、
冬の間中咲き続け、4月8日の花祭り(お釈迦さんの生誕日)の頃に
満開となると言われています。
ここのお寺、上京区は西陣織りで有名な西陣って地域にある本門法華宗の大本山。
波乱万丈の歴史(日蓮宗はいずれもかな?)を経て、現在この地にあるようです。
今は毎月12日に境内でフリーマーケット(手づくり市)が開かれたり、
四季の花が楽しめるお寺です。無料駐車場もあり境内は拝観も無料です。
公式ブログ『京都西陣 妙蓮寺の四季』で四季の花がまとめられてます。
但し、方丈と石庭などを観覧するのは有料(500円)です。
なお特別拝観(宝蔵庫)は、300円増額。予約も必要です。
宝蔵庫には長谷川等伯一派の代表作品、桃山時代作の重要文化財絵画、
松桜図や松杉桜図など障壁画や本阿弥光悦の筆になる
日蓮の立正安国論写本(重文)などの寺宝を展示されてます。
とりあえず方丈と石庭、襖絵などを見せてもらうことに・・・
寺務所で拝観料を払うと、気さくなおば…いや、おねえさんが案内して下さいます。
そう、解説、ガイドしてもらっての拝観料なんです。値打ちありますよ。
四方どちらから見ても正面になるよう作庭された坪庭。
宿坊もあるのですが、今はお寺の事情でお休みされてるようです。
この庭だけでも四季折々の花が楽しめそうです。
奥書院は凝った造りで、春、夏、秋、冬の間があり、それぞれ襖絵が
その季節を表してます。ここは撮影ご遠慮下さい、なので・・・
『こちら』をご覧下さい。
これらの襖絵は日展画家 幸野豊一氏の作です。
襖絵についても丁寧に解説していただけます。
十六羅漢の石庭は、桂離宮の造庭に携わった妙蓮寺の僧侶、玉淵坊日首の作庭と
いわれているそうです。
奥書院から見た石庭です。十六個の大小の石で組まれた石庭で、
十六羅漢の石庭と呼ばれています。十六人の羅漢がお釈迦様の説法を聴いている姿
と言うことなんですが、ここのお寺では宗派の関係でまた違った解釈をされてますが・・・
中央奥の青石は臥牛石(がぎゅうせき)と言われ、釈尊の姿を現わしてるのですが、
この石、伏見城にあった四国原産の名石を豊臣秀吉よりいただいたものだそうです。
これは表書院から見たところ。たまたま?他に見学者もおられなかったので
好き放題、写真を撮ることができました。
そしたら、「冷えるでしょ、温まって下さい」と、紅茶を出していただきました。
嬉しいですね、こういうおこころ遣い・・・身もこころも温まりました♪
これは京男さんの真似っこ。ですが・・・これも冷たい床を歩くのでと言うことで
貸していただける上履き。手づくりぽくって、色んな柄がありました。
それほど広いところでは無いのですが、細かに解説してもらって
充実した時が過ごせました。
ガイドさんとは話しがはずんで、世間話やご家族の話しなども…。聞けば年齢も1つ違い
ロードスターのことをユーノスって、そんな世代です♪
歴史、各地のお寺にも詳しく、花好き。これからもリピートしたいと思ってるので、
アドバイスよろしくです。
寺務所の柱には刀傷が残ってるのですが、これは
1864年、長州藩の一派が起こした禁門の変(蛤御門の変)の際、
追っ手の薩摩藩が切りつけて行ったものだそうです。
ちなみに、この戦いはわずか1日で終わったのだが、逃げる長州勢が放った火で
京都市中は3日に亘り燃え続け、市中半分近くが焼失したと言う。
近代国家への移行はここ京都を幾重もの血で塗り替えながら進んで行ったのですね。
さて、妙蓮寺の他の見どころは、禁裏から移建したという両袖番所付で
風格を感じさせる山門。江戸期に建立された貴重な袴腰型の鐘楼。
墓地には赤穂浪士のお墓もあるみたいで・・・
行事は10月12、13に行われる万灯会が面白そうだ。
花は今から妙蓮寺椿、白もくれん。桜の木も沢山あったので春は花見、特に
八重咲きの枝垂れ桜や黄桜が遅咲きで見物かも。夏には酔芙蓉も見られるとか。
とにかく百花繚乱、このお寺から目が離せない。
2009.1/18。妙蓮寺にて