カッパのロードスター

幌を開ければFeelin`good。カッパーレッドの
路渡☆くんとの楽しいドライブ日誌。

イーハトーブという名の・・・

2006-08-11 21:35:16 | バイク


これは今、1京都さんが手塩にかけてレストア(?)中の

ホンダ イーハトーブ と言う名前の125ccのトレッキングバイクです。

1981年に発売された4サイクル単気筒エンジン。これ以上無いと言うようなスリムなボディ。
当時もお洒落でしたが、今見ても新鮮ですね。



このバイク、すでに1973年に バイアルスTL125 という前身があり、
このバイアルスシリーズには他にTL250とTL50がありました。

ちなみに私が最初に買ったオフロード車がこのTL50でした。
後に数々のオフロード車を乗り継ぎ、草レースもしていましたが1京都さんとは
その頃からのお付き合いですね。20年以上になるでしょうか、
長いお付き合いありがとうございます。

さて、話がそれましたが
イーハトーブという名で売られたのは2年ほどの間だけです。
ほぼ同時に発売された シルクロードCT250S と言う
4サイクル250ccのトレッキングバイクも同様に2年ほどで姿を消してます。



ホンダにはその昔、2サイクルオフロードバイクとして
エルシノア MT125/250 がありました。
どれも素敵な名前が付いてますね。
スズキには「ハスラー」がありましたし、
カワサキは「ボブキャット」「バイソン」なんてありました。


何と言っても『イーハトーブ』って名前は印象的です。

「IHATOVO:雄大な自然の中で、風と語り、透き通った空気を人生の“糧”とする、子供等のドリームランドとしての岩手県。
 宮沢賢治が正しい者の種子の発芽をたくして、世界中の子供達に贈った言葉です。
 ホンダは、自然との融和の中に、人間の幸せがあり、それを育む1つの手段としてのモーターサイクルを考えました。人間と自然との関わりを、モーターサイクルを介して、より良いものに しようとの願いをこめて、“イーハトーブ”と命名いたしました。」
(ホンダの PRESS INFORMATIONから引用)

もう少し語ると「イーハトーブ(イーハトーヴ)」と言うのは、
世界共通言語として人工的に作られた エスペラント語 で岩手県の意味です。
宮沢賢治は世界が平和になることを願って、このエスペラント語を学んだのでしょう。
そして、生まれ故郷のイーハトーヴという言葉に理想郷という意味をたくしました。

イーハトーヴについて彼は
そこでは、あらゆる事が可能である。
人は一瞬にして氷雲の上に飛躍し大循環の風を従へて北に旅する事もあれば、
赤い花杯の下を行く蟻と語ることもできる。
罪や、かなしみでさへそこでは聖くきれいにかゞやいてゐる。

ちくま文庫「宮沢賢治全集 第8巻『注文の多い料理店・自筆広告文』」
って語ってます。
宮沢賢治 1896年8月27日生まれ、1933年没 享年37歳。