書道家Syuunの忘れ物

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「日韓がタブーにする半島の歴史」室谷克実を読む。

2010-06-09 00:38:50 | 中国・韓国など特定アジア
「日韓がタブーにする半島の歴史」室谷克実を読む。

この本を読むと、昔学校の教科書で習ったことの詳細が書いてあるなという感じがした。1960年台前半の学校の社会科の歴史の部分というのは、朝鮮半島や日本国憲法に関する微妙な表現、日本の独立前後の出来事など今の教科書では書いていないことばかりがさらりと述べられていた。
特に、独立、日本国憲法に関しては、執筆者が同時代人だから結構詳細だったりした。
その後に出た教科書には、日本の独立前後の話や、憲法設立当時の状況などは一切書いていなかった。
逆に日本国憲法は自主憲法のようにことさら書かれている様にも感じるものがあった。
そして、朝鮮半島の南端にあった任那日本府は、政府でも何でもなく単なる連絡所、大使館のようなものという表現に置き換えられていた。
昔の教科書にあった任那日本府は、強力な政治権力を持つ当時の日本領土であったと書かれていたし、百済は任那日本府の保護国。新羅は日本(倭)に朝貢をするような国だった。それが、その後新羅の軍事的圧迫による百済の救済、そして政治的、軍事的失敗から勢力を弱め、白村江の戦いで最終的に数で圧倒的な優勢であった日本・百済連合軍は約半数の唐、新羅に完敗して半島から退く。
いずれにせよ、強力な任那日本府と言うものがなければ、白村江の戦いは有り得なかったし、高句麗広開土王の碑も矛盾するものであった。
そもそも1970年以降の教科書に広開土王の碑などは出てこなかったように記憶する。

そう言う近年の歴史の捏造と、全ての文化は朝鮮半島を通じて伝わったという朝鮮半島の事大主義、同じく日本を卑しめようとする前後の歴史学会の闇を付くものである。
確かに、朝鮮半島から全ての文化が伝わったとなると、李朝では商業が無く行商のみ、当然それに連なる運搬手段が無く、染料が無く白綿、白米が無く雑穀と言うことから見ても、そう言う朝鮮半島から文化が伝わったということの嘘がありのままに解る。
日韓がタブーにする半島の歴史 (新潮新書)
この「日韓がタブーにする半島の歴史」では、その半島の歴史を半島最古の正史「三国史記」(漢文)によって、常識を覆す。
ここにきて思うのは、日本は海洋国家で直接中国大陸と繋がっていたのに対して、朝鮮半島というのは地続きのあるが故に海洋国家ではなかったと言うことである。
そして、本書に記されているとおり、中国唐王朝に新羅あたりから朝貢するに奴隷ぐらいしか産物がないと言うことが記されている。
事実を見れば、当時においても日本と朝鮮半島とは文化、経済全てにおいて日本が勝り、技術その他を伝授していた。
そして思うことは、歴史は何度も繰り返されると言うことである。
元々半島に支配地域を持っていたと言う感覚がなければ、豊臣秀吉の朝鮮征伐なども起こりえなかったであろうし、西郷隆盛の征韓論もなかったかも知れない。
そして、日清戦争という歴史もそう言う展開からすれば当然であろうし、半島に巨大な投資を残したまま撤退し、又戦後は科学技術を日本から導入するという歴史を繰り返す。
そう言う歴史から見てみると、日本の戦後25年くらい経って戦前の人達が去って行くにつれて自虐史観を国民に植え付けようとした歴史学者というのはマルクス主義戦後利得者であった。
いずれにせよ、昔の教科書の空白部分を埋める良い本であった。
日韓がタブーにする半島の歴史

日韓がタブーにする半島の歴史

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