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酒粕の色について☆

2010年12月29日 09時11分42秒 | 漬物あれこれ
おはようございます。

山形県酒田市の漬物の梨屋 齋藤真です。

2日間降り続いた雪も、12月28日には雨に変わり、道路の雪も無くなり車も走りやすくなりました。

ただ、路肩には除雪した雪が積んであるために、道路が普段より狭くなっています。

今日は、酒粕の色について書きたいと思います。

酒粕は、日本酒を搾った時に出る副産物です。

搾りたての時は、白色をしています。


漬物の梨屋の「酒粕(板粕)」



この酒粕は、時間が経過するとピンク色→黄色→茶色→黒色と変化していきます。

「酒粕(板粕)」を置いておくと、白い粒や黄色粒が出てきます。

これをカビと勘違いする方が多いようですが、これは酒粕が熟成する過程で発生するアミノ酸の一種です。


漬物の梨屋の「酒粕(練り粕)」



今年、漬物の梨屋に寄せられるお客様からの質問で多いのが、「酒粕(練り粕)」の色が例年に比べて濃いのはなぜか?」という質問です。

今年の「酒粕(練り粕)」が例年より色付きが良いのは、今夏の猛暑の影響です。

酒粕の色は、温度に左右されます。

低温庫に入れておくと、夏場を通しても色は付きませんし、逆に夏場に放置しておくと、真黒になります。

酒粕を熟成させるためには、ある程度の温度は必要ですが、暑すぎると黒くなってしまうのです。

漬物の梨屋では、比較的温度の安定している地下タンクに酒粕を保存しておりますが、今年のような猛暑ですと、影響を受けます。

例年より色付きは良いのですが、味や品質には問題はありませんのでご心配なくご利用ください。



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