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「板粕」と「練り粕」の違い☆

2010年12月03日 09時07分13秒 | 漬物あれこれ
おはようございます。

山形県酒田市の漬物の梨屋 齋藤真です。

11月24日の「ためして!ガッテン」で、「酒粕(板粕)」の健康効果と食べ方のレシピを放送してから、漬物の梨屋には「酒粕(板粕)」に関する問い合わせが多く寄せられています。

その中でも多いのが、「板粕」と「練り粕」の違いです。

山形県酒田市では、日頃から「酒粕」を調味料として使う習慣があり、その場合、「板粕」よりも「練り粕」を使うケースが多く見られます。

また、野菜が多くとれる土地柄のため、「酒粕」を使用し漬物を漬ける際にも「練り粕」を使う習慣があります。

「板粕」よりも「練り粕」の方が柔らかいため扱いやすいということと、「練り粕」には、アミノ酸やミネラルなどが多く含まれるため、「板粕」よりも旨味があるからです。

しかし、「板粕」と「練り粕」の違いについては、ご存知ない方がほとんどのようです。

「板粕」は、日本酒を搾る時に出る板状の酒粕です。

色は、白っぽく、味は若く淡白な感じがします。


漬物の梨屋の「酒粕(板粕)」



一方、「練り粕」は、「板粕」もしくは「バラ粕」を踏み込み、ひと夏を越させて熟成させた酒粕です。

色は、茶色で、「板粕」よりもコクがあり芳醇な味がします。


漬物の梨屋の「酒粕(練り粕)」



もともと、「板粕」と「練り粕」は、同じものなのです。

使用目的や味の好みで選んで頂ければ、良いと思います。



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