デラシネ日誌

私の本業の仕事ぶりと、日々感じたことをデイリーで紹介します。
毎日に近いかたちで更新をしていくつもりです。

国家と犯罪

2012-10-19 00:10:17 | 買った本・読んだ本
書名 「国家と犯罪」
著者 船戸与一  出版社 小学館 出版年 1997

いまから15年以上前に書かれた世界で起きている叛乱のルポ、そうなるとまったく新鮮味はない、それを証明するかのように古本でえらく安かった。だからと言ってこの書の価値がいまはないということではない、視線がまったく変わっていないから、時代が変わっても命を持つことができたと思う。
中南米の先住民のゲリラ、ソモド、チベット、そしてウィグルなど、ゲリアとして生きるしかなかった人たちの生きざまをきっちりルポしている。
船戸の目線は低い、政治も拒否する、正義か否か、そこから出発する、力関係なんか無視し、あくまでも叛乱する根本にあるものを見つめようとする。
永遠のゲリラ戦士としていきる宣言の書になったといえるかもしれい。


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