渋谷の映画館で韓国映画の「テロリスト・ライブ」を見る。わずか90分強の長さの映画だったが、まさにテロをライブでテレビで見せられているような緊迫感溢れる映画だった。人気テレビキャスターの座から下ろされて、ラジオ番組を担当する主人公のもとに、一本の電話が入る。これは橋の爆破を予告するものだった。暴言を吐いてやるならやってみろと電話を切ろうとするところで、爆発音。テレビ局のすぐ近くにある橋がほんとうに爆破されたのだ。切ったはずの電話だが、回線はまだつながったまま。警察に通報するという道をとらずに、主人公はこれを利用して、テレビでライブでオンエアすることにする。再びキャスターの座に戻るためでもあった。しかしここから事態は思わぬ展開に、ということなのだが、テレビ局の暗闘、政府の対応、意外な犯人像、など実にスリリングに事は進んでいく。
映画に関してはやはり韓国にはエネルギーがあると思い知らされる。これだけ骨太の作品を、たぶんそんなに金をかけずにつくっている。見事なものである。権力の実像にかなり肉薄したといえる。
映画に関してはやはり韓国にはエネルギーがあると思い知らされる。これだけ骨太の作品を、たぶんそんなに金をかけずにつくっている。見事なものである。権力の実像にかなり肉薄したといえる。