假定法は、以下の①~③をおさへるとわかりやすくなるやうに思ひます。
① 假定法は、動詞、助動詞などを使ふシステムのひとつと考へること
② 假定法のシステムでは、多くの場合、直説法(システム)の動詞、助動詞を借りて、時制を變へて用ゐたり、時制のない不定詞(原形)を用ゐること
③ 假定法が使はれる文にはパターンがあり、それぞれのパターンにおける動詞等の使ひ方により表はす意味が決まること
①②についてはこれまで説明して來ました。直近の「假定法の讀み方(3)(4)」で③のパターンのひとつ、
1 「if・假定法過去」型: ≪if 過去形, would* 原形.≫
を解説したところです。
今後、このブログでは、毎週水曜日にすこしづつ③項を解説してゆきます。はじめに最も基本となる10のかたちを紹介します。その後に、いくつか追加・應用の項目を記してゆく豫定です。
最も基本となる10のかたちとは、以下のやうなもので、とかく混亂しがちな假定法をできるだけすつきりと覺えることを優先して竝べてみたものです。右側の≪≫でそれぞれのかたちを示し、「假定法のシステム」で動詞、助動詞等を用ゐる部分に下線を施してゐます。
1 「if・假定法過去」型: ≪if 過去形, would* 原形.≫
2 「as if・假定法過去」型: ≪直説法・as if 過去形.≫
3 「wish・假定法過去」型: ≪wish (that) 過去形.≫
4 「if・假定法過去完了」型: ≪if had 過去分詞, would* have 過去分詞.≫
5 「as if・假定法過去完了」型: ≪直説法 as if had 過去分詞.≫
6 「wish・假定法過去完了」型: ≪wish (that) had 過去分詞.≫
7 「if・should」型: ≪if should 原形, would* 原形 / will* 原形.≫
8 「if・were to」型: ≪if were* to原形, would* 原形.≫
9 「propose」型: ≪propose * that 原形*.≫
10 「It is desirable」型: ≪It is desirable * that 原形*.≫
11 以降は追加・應用篇となります。英文を讀む際に必要と思はれる假定法の用法を紹介し、必要に應じて諳誦例文を添へる豫定です。