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今年もやってるやってる~

どうしたチャベス!?何も出来ずに完敗(スーパーミドル級)

2017年05月12日 00時48分59秒 | 世界ボクシング
先週末6日・土曜日、米国・ネバダ州で行われた試合結果です。
スーパーミドル級12回戦:
サウル アルバレス 判定3対0(120-108x3)フリオ セサール チャベス(共にメキシコ)

*この試合の結果自体には驚きはしませんでした。しかし試合内容に愕然としたというか、残念だったというか。2012年9月にWBCミドル級王座を手放したチャベス。その試合を最後に、スーパーミドル級リミット一杯、もしくはライトヘビー級で戦ってきたチャベスにとって、164.5ポンドという契約ウェートは想像以上に厳しいものだったようです。

対戦相手であるアルバレス云々以前に、試合開始ゴング前にすでに力尽きていた感のあったこの日のチャベス。毎ラウンド、それなりの反撃を試みてはいましたが、あまりにも体力が無さ過ぎました。この日のチャベスのコンディションを見ていると、ヘビー級からライトヘビー級に再降格したロイ ジョーンズ(米)、2008年にマニー パッキャオ(比)に良いところなく敗れたオスカー デラホーヤ(米)、2012年に本来のライトヘビー級からスーパーミドル級に体重を落として世界王座に挑戦したチャド ドーソン(米)の姿と重なってしまいました。ロイ、デラホーヤ、ドーソンは揃って実力ピカ1の選手達でした。しかしその時の階級より無理に体重を落とした結果、揃いも揃って本来の力を発揮することなく無様な敗戦を喫してしまっています。この日のチャベスは、アルバレスに敗れる以前に、自身のコンディション調整で大失敗したといって良いでしょうね。

チャベスも悪かったですが、そんな選手に大差判定勝利をしたカネロ(アルバレスのニックネーム)の出来も褒められたものではありません。正直、あれだけのワンサイド・ゲームなら、ダウンの一つや二つ奪えた筈です。そのフォームは良いんですが、はっきり言ってパンチ力に欠けていました。9月16日にいよいよゲナディー ゴロフキン(カザフスタン)と対戦するようですが、ミドル級では小さすぎるアルバレス。カザフスタン人を苦しめるでしょうが、勝利は難しいでしょうね。

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