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あの試合から30年(WBAフェザー級:1994年3月19日・その1)

2024年03月19日 05時18分49秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前となる1994年3月19日、神戸ワールド記念ホールで行われた試合結果です。
WBAフェザー級戦:
王者エロイ ロハス(ベネズエラ/帝拳)TKO5回48秒 挑戦者浅川 誠二(神戸)

*1990年代前半の日本フェザー級の牽引車だった浅川の、2度目の世界挑戦が地元神戸で実現しました。浅川が挑戦するロハスは、この試合が行われる3ヶ月前に韓国で王座奪取に成功。浅川との一戦はその王座の初防衛戦となります。

(浅川の地元神戸で実現した世界フェザー級戦)/ Photo: Youtube

ロハスと浅川はそれぞれ一度、韓国の地で苦杯を舐めています。ロハスは1991年9月に、浅川は1992年1月に、当時のタイトル保持者だった朴 永均(韓国)のラッシュの前に敗北。ロハスはその朴にリベンジを果たし現在の地位を獲得。浅川の地元で日本が誇る強打者と対峙する運びとなりました。

基本に忠実な浅川が、「カエル跳び」からいきなり右を振るうというかく乱戦法で幕を開けたこの一戦。そんな変則的な攻撃に対し、ロハスは冷静に対処していきます。浅川のトリッキーなボクシングに、シャープなワン・ツーで対抗。順当にポイントを奪っていきます。挑戦者らしく、常に積極的に攻撃を仕掛けていった浅川ですが、両者の間にはどうしても埋めがたい実力の差があったようです。

5回開始早々、ロハスのきれいなワン・ツーからの右でダウンを喫した浅川。KOパンチャーと知られるロハスは、今度は右、左、右のコンビネーションで再度浅川からダウンを奪います。カウント中にレフィリーは浅川のダメージを考慮し、試合継続を許さずそこでゲームセット。ロハスが王者の貫禄を存分に見せると同時に、満員御礼の会場からはため息の声が聞かれました。

世界では軽量級に区分されるフェザー級。この試合が行われてから30年の間に、日本からは数名の世界王者が誕生しました。しかし、当時の世界フェザー級というのは、日本からみる重く遠い階級でした。


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