今月4日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
WBAウェルター級戦(レギュラー王座):
王者エイマンタス スタニオニス(リトアニア)判定3対0(119-109、118-110、117-111)挑戦者ガブリエル マエストレ(ベネズエラ)
*注目のバージル オルティス(米)との対戦話が幾度もあったスタニオニス。しかしその都度(3度かな?)、虫垂炎(盲腸のことです)やオーバーワークのための体調不良など、お互いの事情により試合は延期につぐ延期に。結局はオルティスがスーパーウェルター級に転向していったため、試合は実現しませんでした。
王座獲得から25ヶ月、オルティスに振り回され続けたスタニオニスですが、ようやく初防衛戦を行う事ができました。元暫定王者マエストレを迎えて行った一戦。両者が激しい攻防を繰り広げる中、王者が手数で挑戦者を上回る事に成功。内容以上に数字の差が出た判定結果でしたが、何はともあれリトアニア人が防衛回数をようやく1としました。
WBCウェルター級戦(暫定王座):
王者マリオ バリオス(米)判定3対0(116-111x3)挑戦者ファビアン マイダナ(亜)
*昨年9月、古豪ヨルデニス ウガス(キューバ)を破り、WBAスーパーライト級に続いて世界タイトルを獲得したバリオス。左目下を腫らすなど、ランキング下位のマイダナの抵抗に手を焼きました。しかし3回にダウンを奪うなどして判定勝利を収め、昨秋に奪取した王座の初防衛に成功しています。
2人の世界王者が防衛に成功したウェルター級戦線。2024年5月14日現在の、同級のタイトル保持者たちは下記のようになります。
WBA(スーパー):テレンス クロフォード(米/防衛回数0)
WBA(レギュラー):エイマンタス スタニオニス(リトアニア/1)
WBC:テレンス クロフォード(米/0)
WBC(暫定):マリオ バリオス(米/1)
IBF:ジャロン エニス(米/1)
WBO:テレンス クロフォード(米/7)
OPBF(東洋太平洋):空位
WBOアジア太平洋:佐々木 尽(八王子中屋/2)
日本:豊嶋 亮太(帝拳/0)
WBCフェザー級戦(暫定王座):
王者ブランドン フィゲロア(米)KO9回2分59秒 挑戦者ジェシー マグダレノ(米)
*昨年3月に、実力者マーク マグサヨ(比)に勝利を収め暫定ながらも2階級制覇を果たしているフィゲロア。14ヶ月と想定外の長期ブランクを作ってしまいましたが、ようやく初防衛戦を行う事になりました。
元WBOスーパーバンタム級王者マグダレノを迎えて行った一戦。あろうことか、元世界王者は前日計量失敗という大罪を犯してしまいました。
王者にとり、ハンディのある戦いとなりました。しかしフィゲロアが得意の接近戦に持ち込み最後はボディーブローでライバルをKO。正規王者レイ バルガス(メキシコ)との王座統一戦に向け前進しています。
暫定ながらも実力者が世界王者に君臨しているフェザー級。下記は2024年5月14日現在の、同級の王者たちとなります。
WBA:レイモンド フォード(米/0)
WBC:レイ バルガス(メキシコ/1)
WBC(暫定):ブランドン フィゲロア(米/1)
IBF:ルイス アルベルト ロペス(メキシコ/3)
WBO:ラファエル エスピノサ(メキシコ/0)
OPBF(東洋太平洋):堤 駿斗(志成/0)
WBOアジア太平洋:藤田 健児(帝拳/0)
日本:松本 圭佑(大橋/2)