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あの試合から30年(WBOライト級:1994年7月29日・その2)

2024年07月30日 05時43分10秒 | ボクシングネタ、その他雑談

今から30年前の昨日にあたる1994年7月29日、米国ネバダ州で行われた試合結果です。
WBOライト級戦(王座決定戦):
WBOスーパーフェザー王者オスカー デラホーヤ(米)KO2回39秒 ホルヘ パエス(メキシコ)

*1992年に行われたバルセロナ五輪に出場したデラホーヤ。ライト級で金メダルを獲得するとともに、この大会のボクシングでの米国唯一の金メダリストに輝いています。

その年の11月にプロデビューを果たしたデラホーヤは、この年1994年3月に主戦場としていたライト級から一階級落とし、スーパーフェザー級で早くも世界タイトル奪取に成功。当時、まだまだマイナー団体だったWBOタイトルとはいえ、順調なプロでの成功路線を突き進んでおり、全勝記録も13に伸ばしています。

5月に欧州から迎えた中堅選手にダウンを奪われるも、逆転TKO勝利を収め初防衛に成功したデラホーヤ。プロでの初戴冠から僅か4ヶ月、早くも世界2階級制覇に乗り出してきました。

デラホーヤが当時空位だったWBOライト級王座を賭け対戦したのは、53勝6敗4引き分けと、彼より4倍ものキャリアを誇るホルヘ パエス(メキシコ)。1980年代後半から、1990年代前半にかけそのトリッキーなボクシングで、IBFとWBOフェザー級王座を獲得し、IBF王座に至っては8度もの連続防衛に成功した人気のある選手です。

名のある過去の選手を相手に、初回から一方的な試合を展開したデラホーヤ。ゴールデンボーイ(デラホーヤのニックネーム)からは、自信にみなぎった表情が伺えました。何度も左フックをクリーンヒットさせ、最後はそのパンチでパエスを完全KO。僅か200秒余りの試合時間でしたが、見事な勝利で早々と世界2階級制覇を成し遂げてしまいました。

(デラホーヤ、左フックでパエスを仕留める!)/ Photo: Ring Magazine

五輪で金メダルを獲得してから僅か2年。早くも世界2階級制覇を達成したデラホーヤ。一戦ごとにプロの水に慣れ、力強さも身に着けてきました。

3月の世界初挑戦試合ではジェームス トニー(米)と。5月の初防衛戦ではロイ ジョーンズ(米)。そして今回のパエスとの一戦では再びトニーと、当時の最強ボクサーたちと共演を演じたデラホーヤ。それだけ彼への期待が高かったということですね。

(古豪に圧勝し、2階級制覇を達成したデラホーヤ)/ Photo: Youtube

将来のスーパースターに完敗してしまったパエス。会場ではデラホーヤ以上に観衆からの声援を受けていました。この試合がパエスにとり最後の世界戦となってしまいました。しかしその後も何と、2003年師走まで戦い続けたパエス。79(14敗5引き分け)もの勝利を収めリングを去っています。


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