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「ボクシング 10年」PartII(リカルド ロペスの後継者たち)

2020年06月05日 19時53分54秒 | ボクシングネタ、その他雑談

もう16年も前になりますが、数回に渡り「ボクシング10年」というものを書きました。2004年6月23日にその第一弾を掲載しました。そこでは、当時引退したばかりのリカルド ロペス(メキシコ)がどれだけ凄いボクサーで、軽量級、特にミニマム(旧ストロー、105ポンド/47.63キロ)とそのひとつ上のライトフライ(旧ジュニアフライ、108ポンド/48.97キロ)のその後の課題はロペスの後継者を生み出すことであると述べました。それから16年、果たしてロペスの後継者と呼べる選手は出現したのでしょうか。

(最軽量級の帝王、リカルド ロペス)

まずはロペスからおさらいしてみましょう。1990年10月25日に後楽園ホールのリングでWBCストロー級(現ミニマム級)王座を奪取したロペスは同王座を1998年11月まで保持。その王座を22度防衛する傍らWBAとWBO王座を吸収。最軽量級の世界戦でKO/TKOで決着を出来なかったのは僅か6試合。特に王者時代の前半にはアジアのリングにも頻繁に登場し、試合を行った国は日本、韓国、タイ。そして後半戦には米国・ラスベガスやニューヨークでの大興行の前座に出場。キャリアの最後にはライトフライ級に転向し、IBF王座を獲得。2001年9月の試合を最後に、世界王者のまま引退しました。通算戦績は51勝(38KO)1引き分け。KO率は73パーセント。

ロペスの存在がなかったら、本場アメリカのボクシング関係者に対し、現在以上に最軽量級の印象は薄いものだったでしょう。ロペスのボクシングはまさしく芸術的であり、現役を引退するまで常に世界各国の専門紙に「全階級を通じて最強のボクサーの1人」と認識されていました。現在でも日本のボクシング誌には頻繁にロペスの名前は登場しています。

さて、何を基準にすればロペスの後継者と言えるのでしょうか。リング上でのパフォーマンス(強さ)でしょうか、それともレコード(戦績)になるのでしょうか?その条件を各個に満たす選手として二人のボクサーが思い浮かびます。一人はWBAスーパーフライ級王者ローマン ゴンザレス(ニカラグア/帝拳)で、もう一人はWBCミニマム級王者ワンヘン メナヨーシン(タイ)。偶然というのでしょうか両者とも、日本のボクシング界と馴染みが深い現役の世界王者です。

まずはロマゴン。彼こそが「強さ」という意味でロペスの後継者と言っていいでしょう。WBAミニマム級王座を皮切りに、WBAライトフライ級、WBCフライ級、WBCスーパーフライ級王座を階級を上げながら王座を獲得していったゴンザレス。現在はWBA王者としてスーパーフライ級王座に君臨しています。これまでの戦績は49勝(41KO)2敗(1KO負け)。KO率は何と80.4パーセントと軽量級では驚異的な数字です。

(ロペスの後継者ローマン ゴンザレス)

ロペスと同じくWBCミニマム級王座に君臨しているワンヘンはこれまでに12度の防衛に成功。戦績はロペスのそれを上回る54戦全勝。その築き上げた勝利の内KO/TKO勝利は18試合で、KO率は33.33パーセント。インパクトに関していえば、ロペス、ロマゴンに大きく劣りません。

(数字ではロペスを上回ったワンヘン メナヨーシン)

4階級で世界王座を獲得しているロマゴンの強さはロペスを上回るでしょう。しかしミニマム級のみに焦点を当てると、やはりロペスに軍配と言ったところでしょう。

ロマゴン、ワンヘン共に素晴らしい現役の世界王者です。しかしニカラグア人は今月33歳の誕生日を迎え、タイ人は既に34歳。そろそろ世代交代の時期ですね。ミニマム級に関していえば、常に不必要な階級と揶揄されていますが、ロペスや上記の二人以外にもそれなりの選手が出現しているようです。その内にまた、他の選手たちを凌駕する選手が出現するんでしょうね。


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