キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

世界の居酒屋で呑んだくれたい

2017年09月22日 | Weblog
川本三郎の本に宮脇俊三の廃線紀行の本が中々いいと出ていたので、違う本だけど居間に転がっていた「旅の自由席」1991年 新潮社刊をテレビを観ながら少し読んでみた。
数行読んだだけで文章の品格がわかり、数ページよんだら今まで真面目に読まなかったことを悔やんだくらいだ。
紀行文なので砕けたものを予想していたが、知性豊かなキリッとした思っていたのと全く違う格調高い文体で、対象におもねることない強い批評性を持つ名文だった。
川本三郎が鉄道愛好家のバイブルとして読まれていると書いていたのが頷ける。

2階へ上がってきて、先週伊勢佐木町BOで買った「乗る旅、読む旅」2001年 JTB刊も気になって拾い読みしたら、江國滋の文庫本の解説で「文章がうまいというのは文章作法に長じていることではない。筆者の人間としての価値と文章の価値が一体もしくは対等ということだ」とあった。
要は一級の文章は一級の人間でなければ書けないということで、そうなるといつか一級の文章を書きたいものだと思っていたが、ほぼ可能性が無いということになる。
「文は人なり」とも云われるが、こうやって文章を書いているのは、二級の人間の恥をさらしているようなもので、なんだかがっかりするね。
多分買い集めた宮脇本が10冊位はあるだろうから、せめて機会をみて氏の謦咳に触れてみましょう。

「乗る旅、読む旅」をもう少し読み進んだら、宮脇俊三は元中央公論の編集者で、北杜夫に隣の土地を紹介して、長年隣人として行き来していたことが分かった。

今日はお彼岸三日目になるので花束を作り、線香とお寺への付け届けをもって墓参りに行ってきた。
開店前に行かないと無花果がなくなってしまうので、先にJA湘南に行き、無花果、オクラ、薔薇、小菊、落花生、玉葱などを買ってから、小田原厚木線に乗り大磯インターで降りて、大磯伊勢原線でお寺まで行った。
お盆に来て草むしりをしたが、また雑草が出ていた。
今年は時間に制約されることがないので、10月6日の父の祥月命日にも弟と二人で墓参をして、そのあと平塚に出て父を偲んで呑もうと思っている。
2ヶ月で3回墓に来ることになるが、だんだん身近になってくるので雑草も生える間がなくなるだろう。

帰りにヤオマサに寄り魚を見ていたら、顔見知りの魚担当が鮪の粗を持ってきたので買うことにした。
豚軟骨、鶏皮、さつま揚げ、ひじきなども買う。
帰りに駐車場を出るときに車を擦ってしまい、大いに反省する。
年を取って車両感覚が悪くなっているね。

昼は上の息子が勤め先からもってきたパンでサンドイッチを作ることにして、他にカレー、ジュース、ヨーグルト、紅茶を用意した。
プレシネは「羅生門」で、芥川龍之介の小説も読んだことがなく、映画の名声だけは知っていたが、こんな技巧的な物語だったのかと期待外れだった。
三船敏郎、京まち子、森雅之、千秋実、志村喬、上田吉二郎、加東大介と知った役者が多かった。

サーフトローリングに行ったが、海は綺麗で眺めもよかった。だが大島は相変わらず見えなかった。
もうそろそろ見えてきてもよさそうなんだが、見えないとなると観たくなるもんだ。
この海なら絶対釣れると思ったが全く当たりもなくがっかりした。
帰りに原香栄堂の社長と立ち話しをした。

帰ってきて相撲を観たが豪栄道が引いて負けた。
乗ってるときには絶対に引いちゃダメだが、本人もよく分かっていてやっちゃったんだろうね。
評論家は気楽な稼業ときたもんだってとこだなあ。

風呂に入り、晩飯を食べる。
茹で落花生、鮪粗煮、ひじき煮、鶏皮焼き鳥、野菜スープ、オールフリー、焙煎麦乙湯割り。
ここ数日焙煎麦乙を呑んでいるが、麦焦がしのような風味があり、中々旨い。

母と一緒に、世界入りにくい居酒屋ボルドー、ニュース、鉄道の旅神戸を観る。
入りにくい居酒屋は面白い、居酒屋放浪記をNHKなりに捻ったもんだろうけど、酒呑みは世界中に面白いやつがいるからね。
うちの親父なんかも、酒やめるなら死んだほうがましだといって、医者から酒を止められてもやめなかったが、そうなると世間の常識を無視して生きて行くことになるから、とんでもないことか起こったりしてね。そういった雰囲気を身につけたオッサンが毎回出てくるから見逃せないんだな。
しかし、オッサンばかりで突拍子もなく面白いオバサンは居酒屋にはいないね。
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