キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

ボージョレ・ヌーボー

2013年11月22日 | Weblog
ボージョレ・ヌーボーのパーティ会場でジャン・フィリップと今年のワインについて話し合った。

例年9月始めに収穫されるブドウが今年は9月下旬にずれ込み、ワインを造り上げるのに精一杯で、例年のようなトリートメントが出来なかった。
トリートメントの内容については、ジャン・フィリップと共に20年かけて作り上げた技術なので具体的に書けないが、そこに彼のボージュレ・ヌーボーが他と比較できないほどの高みに達した秘密がある。
それでも短期間で果実味が際立ったバランスの良いワインを造ってきてくれた。

ドメーヌ・カレのところでは収穫が10月にずれ込み、マロラクティックが終わったのが11月1日であった。
ジャン・フィリップ以上に短期間で合格点の品質までのワイン造りをしなければならない厳しい年であった。
それでも、この蔵の特徴である干草のような風味がある独特のワインを造ってきてくれた。

ドメーヌ・デ・コート・ド・ラ・モリエールは濁りが一番多く澱も多い。
例年の事でこれは驚くに当たらぬが、それにしても今年の酸は強烈であった。
基底に強い果実味が隠れているが強い酸で分かりにくい。
今飲むより年末年始まで置いて、酒石酸などを澱におとしてから飲んだほうが美味いだろう。

各社のボージョレを比較試飲をしたところ、例年より酸っぱいとおっしゃるお取引先が複数いらした。
それが厳しい生育環境となった今年のワインの基本的な特徴ではないか。


今年は円安で業績が悪くその対応に腐心していたため、毎年10月に行くボージョレの品種チェックに行けず、ワインのアッサンブラージュも全てメーカーにお任せであった。
それでも三つの蔵が悪いなりにも特徴的で満足できる品質のワインを造ってきてくれた。
ジャンフィリップ、ヴァンサン、ブルーノのワイン造りの腕と奮闘に乾杯したい。






コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 初めての蕎麦屋 | トップ | 焼き鳥に合うワイン »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

Weblog」カテゴリの最新記事