キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

「東京物語」東北編

2022年09月12日 | Weblog
先週は朝市と防災訓練があったので「女太閤記」をも損なったが、今朝は柴田勝家の北ノ庄を攻める場面で、お市役の夏目雅子が綺麗だったが、その長女茶々役の池上季実子が惹き込まれるような美しさで吃驚した。
実は調べてみるまで池上季実子であることの確信はなく、どことなく竹下景子のような気もしていた。
後年の口元に黒子があるちょっと脂っこい感じの印象が強く、若い頃はこんなに素敵な美人だったのかと驚いた。

朝飯は豆腐とアミダケの味噌汁、茄子とピーマンとパプリカのオイル焼、塩鮭、板わさ、胡瓜と茗荷の糠漬けだった。
アミダケはぬめりがあるのでなめこと同じような調理方法が合うようだ。
ピーマンはデカピーマンで美味かったが、同じ生産者のパプリカもサントリーの商品で、皮が厚いのでピーマンとは食感が違い、酸味があることが分かった。
地中海沿岸の仕入れ先でよく食べる、オリーブオイルとワインヴィネガーに漬けた夏野菜の料理があり、多分ラタトゥイユなのだと思うが、どちらかというと苦手で、客先で出されると失礼とは思うが、もっぱらパプリカを食べていた。
甘くて酸味がある味わいで美味いのだ、酸味はワインヴィネガー由来だと思っていたが、それだけじゃなかったんだな。

朝から少しまとまった書き物をしたので、松原みきのあまり聴かないアルバム「Who are You?」「彩」「Lady Bounce」「Revue」をストリーミングでじっくりと聴いた。

午前中に札幌の知人から玉蜀黍が届いた。
前にも頂いたことがあり、固くて味わいが濃い如何にも北の国で育ったもので、妻が直ぐに玉蜀黍ご飯と茹で玉蜀黍にした。
茹でたのを食べたが、一粒ずつしっかりと外れ、甘過ぎずしかも味わいは濃厚で美味かった。
玉蜀黍ご飯は3合に二本を入れたので、随分と玉蜀黍が入っていて贅沢な感じだったが、美味くて2杯喰ってしまった。
多分すごく食べちゃうと思ったので鶏肉と焼き魚を遠慮して、野菜スープと葉唐辛子の佃煮で食べた。

小室直樹の「資本主義のための革新」を読んでいるが、これも小室節を殺した文体で、と云っても重要なことは何度も繰り返し書いているのは小室流で、非常に難解な論理をエッセンスにして繰り返し説明してくれるので僕のような愚鈍な人間にもわかるようになっている。
小室直樹の一連の本をきちんと読めば、おバカな経済学者や社会学者や宗教学者よりはるかに立派な経済学と社会学と宗教学の知見が身に付くことになり、世の中を見通す目が出来る。

久し振りに次男に散歩に誘われた。
3時過ぎと早い時間だったが、今日から相撲が始まるので4時半には家にいないといけないからとのことだった。
初日をゆっくりと観るのは贅沢なことで、しかもここ数年、初日は正面は北の富士、向こう正面舞の海の人気コンビの軽妙な解説が味わえる。
風呂に入ってさっぱりしてから観戦した。
ひそかに応援している正代が見違えるようになったのが嬉しい。
亡き母が贔屓だった遠藤が白いものを取って勝ったのも嬉しかった。

晩飯は鯖塩焼き、茹で栗、茹で落花生、茹で玉蜀黍、シラスおろし、胡瓜と茗荷の糠漬け、焼き茄子でオールフリーを飲んだ。
オールフリーは2週間おきに24本ずつ送られてくるが、暑い盛りは途中で買い足していたが、
妻がここのところワインを飲んでいるので、このペースで足りてきた。

「息子」を観た。
和久井映見が聾唖の娘を演じているところで、以前に観たことを思い出した。
三国連太郎という俳優、アクが強すぎてどうも好きになれないが、役になり過ぎるというのも良くないね。
歌でも感情を喚起されるのは聴いているほうだから、感情を込めて歌うな、サラっと歌えと言われるが、チェット・ベイカーを聴いてその意味が分かったような気がした。
これ「東京物語」の東北編だね。

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コメント
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