キュヴェ タカ/cuvee taka 「酔哲湘南日記」

新鮮な山海の恵みを肴に酒を吞み、読書、映画・音楽鑑賞、散歩と湘南スローライフを愉しんでいる。 

丸山眞男って嫌いだった

2022年09月29日 | Weblog
今日も朝から素晴らしい天気だ。
暑くもなく寒くもなく爽やかで清々しい。
昨日平塚の図書館で借りた橋爪大三郎「丸山眞男の憂鬱」を軽く読み始めた。
小室直樹は丸山眞男の教えを乞うために東大に行ったが、この人はその分野の第一人者に教えを乞うことを旨としており、経済はサミュエルソン、社会学を中根千枝、法学を川島武宜などから学んでいる。
これ以外にも心理学、軽量政治学などなど、世の中の事象を解明するためにはあらゆることが必要だとの考えから、とにかくベラボーに色々なことを学んだ。
それ故、大学教授なんてものは狭い範囲のことしか知らないか、あるいは能力が無いから、アカデミズムからはやけに疎まれた。
で、残された著作は捨て置かれているが宝物故、ガッテンそれを承知の介の、弟子筋にあたる橋爪大三郎や副島隆彦が、絶版になった著作を新版として出版することに力を入れている。
先日も女友達から長すぎると指摘され、簡潔を心掛けているんだけど、何時ものように話が長く諄い、要は橋爪大三郎は、丸山眞男の孫弟子にあたる、これを言いたかった。

そもそも丸山眞男は嫌いだった。
戦後民主主義を先導した人として認識していて、その戦後民主主義が日本をこれほどひどい国にしたから、その著書に当たらず嫌っていたわけで、いわば食わず嫌いなんだけど、高校生の頃はやや左寄りだったから岩波新書の「日本の思想」を買い込んだ、でも、きちんと読まなかった。
正確には、きちんと読み込むだけの能力が無かった。
じゃあ今は能力があるかっていうと五十歩百歩、人間そう簡単に賢くなるわけじゃない。

昼飯は稲庭うどんだった。
豚肉の茹で汁に昆布と野菜ブイヨンを入れた汁に、シメジと豚ひき肉団子、葱、茗荷で食べたが、稲庭うどんはうどんそのものが美味いから、鰹節と昆布で取った出汁に葱とお揚げでシンプルに食べるのが好みだな。
食後にイチジクを食べた。

食後、地域のお年寄りの通いの場に出かけた。
タオル体操を、町で組織しているタオル体操協会?の女性スタッフ3人来てやってくれた、一人は同級生だったが、名前を聞いても顔を見ても思い出さなかった。
参加者は女性だけだった。
デイサーヴィスも男は行かない、うちの父も絶対に嫌だと言って行かなかったなあ、女性の方が孤立しにくいし、行政からも恩恵を受けてる。

帰りに図書館で本とCDを借りた。
GKチェスタトン「正気と狂気の間」上杉明訳、「自叙伝」吉田健一訳とロバート・ケーガン「ネオコンの論理」山岡洋一訳の3冊と園まりのベストアルバム。
チェスタトンは西部邁が好んで引用していたが、探偵小説しかもっていなかったので、何処が保守なのか良く分からなかった。
ケーガンはレーガンの政策立案をしていた人で、遅ればせながら、ネオコンについて当事者である人のものを読んでみようと思ってね。
中森明菜の歌姫で「逢いたくて逢いたくて」を聴いて啓発され、園まりのオリジナルを聴きたくなって借りてみた。
半世紀以上前の独特の歌唱が鮮やかに蘇って、年上の色っぽい女にうっとりしていた幸せな時代を思い出した。
収録されていた13曲を聴いてみたが、他にザ・ピーナッツの「大阪の女」のカヴァーが良かった。
Amazonで頼んでおいた福田恒存「人間・この劇的なるもの」が着いちゃってね、消化不良になりそうだ。

マルの具合が悪くて、妻が心配して大騒ぎしているが、散歩に出ようと思ったらマルを医者に連れて行くと出てしまったので、大人しく南沙織を聴いていた。
1時間ほどで帰ってきたが、腎臓の数値が計測不能なほど悪いらしい、昨日姿を隠していたから、死期を感じていたのかもしれない。
毎日点滴をするために通院するらしい。
スコティッシュフォールドの平均年齢は10歳から13歳なので、来月12日に12歳になるマルはそこそこ生きているわけだ。
薬漬けで生かしておいても本人にとって幸せなのか、まあそういったくだらない感情に捉われないところが猫の解脱したところで、そう考えると猫は輪廻しない最終段階にあるのかなあ。
しかし、もし死んじゃったら妻がひどく落ち込むので困る。

30分ほど散歩をしてから風呂に入り飯を食べた。
蛸ぶつ、無花果、春雨麻婆、胡瓜と茗荷の糠漬け、切り干し大根煮でオールフリーを飲んだが、飲み切れなかった。
8時前に2階に上がり寝たが、目が覚めても未だ日が変わっておらず、「ネオコンの論理」を読んだ。
南沙織の6枚のCDは6時間40分ほどで、これを2時頃から聴いたが朝までに聴き終わらなかった。
算数が出来りゃあそれくらい聴く前から分かるだろうって、まあそうなんだけど、全部で110曲だからこれ以外にもまだまだあるわけで、しかも録音時期の違うもの、liveの音源もあるから、一人の歌手の全容を知るには、それも楽曲だけに限っても膨大な時間がかかるなあと茫洋とした気分になった。

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